1月8日(水)に3学期始業式がオンラインで行われました。
柏木校長先生の式辞は、「能登半島地震から一年経った今もなお、能登での災害は過去形ではなく、現在進行形であることを改めて感じるとともに1日も早い復興を祈るばかりです。」という言葉から始まりました。生徒たちがどのように冬休みを過ごしていたかという問いかけとともに、校長先生ご自身の冬休み中の経験談をもとにお話をされました。
~柏木校長先生の式辞より~
― 駅伝のタスキに込められたチーム全員の思いと深い絆より ―
京都市内で開催された全国高校駅伝において、スターターを務めるという貴重な体験をしました。駅伝は一人ひとりが決められた区間を走り、自分の役割を果たすことで、次の走者へとタスキをつないでいきます。そして、そのタスキには選手以外にも部員全員の思いがこもっており、それをつなぐことにより、チームの絆を表す象徴となっています。チーム全員の思いのこもったタスキを自分の区間で途切れさすわけにはいかないという責任感と、今まで支えてもらった保護者やチーム関係者への感謝の気持ちで次の走者へとつないでいきます。選手たちは自分の区間で途中棄権となるわけにはいかないという強い思いで走ります。それだけ一本のタスキに込めた思いが強いということです。チームのために自分の役割をしっかりと果たし、精一杯走ることでタスキに込められたみんなの思いをつなぎ、結果としてチームの絆が深まっていく、それが駅伝です。チーム全体の総合力で優勝が決まり、ロスタイムを他の選手がカバーすることができるのも駅伝の醍醐味であり、見る人を感動させる理由なのだと思います。
皆さんには、クラスやクラブ、探究活動のグループなど集団の中で、自分に与えられた役割は違うこともありますが、その役割を果たし、自分のため、みんなのために精一杯頑張れる、そんな生徒になってほしいと思います。そして、駅伝のワンチームのように、得られた成果や結果をみんなとともに分かち合え、喜び合えるそんな集団を目指してください。
― 2025年大阪関西万博開催 世界が一つの場に集う ―
今回の万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。身近に万博が開催されるということは、一生に一度あるかないかのビッグイベントです。人類共通の課題解決に向け、先端技術など世界の英知を集め、新たなアイデアを創造・発信する場にしたいという思いが込められた万博です。皆さんには、自分自身の目と耳と肌で感じ、体験することで、未来社会について考える貴重な機会にしてもらいたいと思います。
― 巳年 再生や挑戦を期待する年に ―
今年は巳年です。巳とは蛇のことですが、蛇は脱皮を繰り返すことで成長していくことから、再生や変化の意味を持ち、昔から巳年には新しい可能性が開ける年と信じられてきました。発展や飛躍が期待されると言われており、「転換の年」や「物事が大きく進展する年」と言われています。生徒の皆さんにとっても、新たな物事への挑戦や飛躍の年になることを心から願っています。
最後になりましたが、3年生は卒業式まで2カ月を切りました。進路決定に向け、最後の正念場という人もいますし、すでに進路が決定した人は、それぞれの進路に向けた最終準備も行う大切な時期でもあります。3年生にとって、この3学期が、桂高校3年間の集大成となる、そんな期間にしてもらいたいと思います。また、2年生は、待ちに待った研修旅行が今月下旬に迫っています。より一層、健康に留意し、楽しく、有意義な研修旅行になることを祈っています。
その後、教務部長から学年最終の成績を見据えた学習の進め方、生徒指導部長から身だしなみを常に意識し、安全で充実した学校生活を過ごすことの重要性、進路指導部長から各学年における進路実現に向けての心構えのお話がありました。一日一日の積み重ねが一年となり、やがて受験の日まで頑張れる力へと変わっていくというエールが送られました。