12月20日(金)

オンラインによる校内放送で令和6年度2学期終業式が行われました。
 最初に、柏木校長先生から2学期の学校行事の振り返りと3年生へ進路実現に向けてのエールが送られました。

ー柏木校長先生の式辞よりー
 2学期当初には、大きな学校行事である文化祭や体育祭があり、エネルギーあふれる皆さんの姿を見せていただきました。また、先日も生徒会が主催して、クリスマスコンサートも行われ、美しいイルミネーションの中、有志の皆さんには、コンサートを大いに盛り上げていただきました。このように生徒の皆さんの自主的、積極的な学校行事こそ、桂高校の良さだと思っています。学校行事で盛り上がりを見せる中、3年生は希望進路の実現に向け、これからの年末年始は必死で勉強という生徒も多いと思います。もう少しの期間ですので、最後まで、あきらめることなく頑張ってください。

 今日はみなさんにSNSなどネットの利用について少し考えてもらいたいと思いお話をさせていただきます。世界の中には、子どもたちのSNSの使い過ぎに危機感を感じている国や地域が出始めています。
「皆さんのネットの利用状況はどうでしょうか。」動画視聴やSNSが大部分を占めているようですが、動画の中には勉強に役立つものもたくさんあります。一度検索してみてください。
「皆さんのネットの利用時間についてはどうでしょうか。」学校から帰宅後、翌日の登校まで、家にいる時間の使い方を振り返ってみてください。今までネット利用に費やしていた時間を学習時間や睡眠時間に充ててみてはどうでしょうか。

 私が高校生の頃は、ネットはありませんが、長時間、テレビを見ていました。しかし、テレビの番組は、一定の時間の中で放送されており、テレビを消さなくても、なんとなく区切りがあり、見たいドラマが終わってしまったから、そろそろ勉強始めるかとなったものです。しかし、現在、皆さんが楽しんでいるネットでの動画視聴やSNSは自分が辞めないかぎり、24時間利用可能です。自分で自分をコントロールする意志の強さが必要です。
 皆さんには実現したい進路目標があります。その希望進路の実現に向けても、今、ここで少し立ち止まって、ネットとの付き合い方を考える時ではないでしょうか。ここにいる皆さんは急速なネット社会の進展に巻き込まれた、ある意味、被害者なのかもしれませんが、今、ここで気づく必要があると思います。

 皆さんはデジタルデトックスという言葉を聞いたことがありますか。スマホやタブレット、パソコンなどのデジタル機器と意識的に距離を取り、心身の疲労やストレスを軽減しようという試みです。「完全に手放す」また、「長期間使用しない」という方法はあまり現実的でないかもしれませんが、「一定期間の使用を控える」、「日常的に時間を決めて使用する」といった自分なりのルールを設けて自分流のデジタルデトックスのやり方を見つける必要があると思います。そのことで、勉強やスポーツ、趣味などの活動の時間を確保することができます。そして、その結果、勉強時間の確保だけではなく、睡眠時間の確保や朝食を毎日食べるといった健康的な生活にもつながると思います。ぜひ今一度、自分の生活を考えてみてください。

 さて、本日は、令和6年の最後の授業日です。今年は元日から能登半島の大地震でスタートした大変な一年でしたが、健康で今日を迎えられたことに感謝するとともに、今年一年を振り返り、そして、来年の新たな目標や計画をしっかりと立ててもらいたいと思います。

 最後になりましたが、来年、令和7年が皆さんにとって良い年になることを心から祈念するとともに、1月8日、3学期の始業式には、元気な姿で登校してくれることを期待し、2学期終業式での挨拶とします。来年も頑張りましょう。 

 その後、教務部長から2学期の学習活動の振り返り、生徒指導部長から冬休みの過ごし方、進路指導部長から各学年における進路実現に向けての心構えのお話がありました。そして、陸上部、農業クラブが伝達表彰されました。彼らの頑張りに全校から拍手を送りました。

 


 
COPYRIGHT (C) 京都府立桂高等学校