季節の果物・イチジクをいただきました。
早速、いくつか実験をしました。まずは、ゼリーづくりです。
濃度を変えて実験しましたが、かなり薄くしてもゼリーはできませんでした。
イチジクには、プロテアーゼが含まれるようです。
市内の植物園に行きました。
パイナップルやカカオなど面白い実のでき方をする植物を観察しました。
ちょうど季節のようで、いろいろな種類のトウガラシの実を見ることができました。
9月もそろそろ終わりですが、少しずつ涼しくなってきて、秋が近づいてきているように感じます。秋は森の中の餌(ドングリや果実など)が豊富になり、哺乳類の行動も活発になってきます。学校林にも様々な動物が現れるようになり、生物多様性が高まってきます。今回の撮影データはまだまだ暑い9月のものですが、それでもいつものようなニホンジカ一色という感じではなく、撮影された動物に秋めいてきた気配がします。
文化祭が終わって、科学部も世代交代が行われました。現在は1・2年生が中心になって活動しています。学校林のセンサーカメラ調査は引き続きやっていきますが、10月以降はカメラの設置場所を少し見直していく予定です。これがまた新たな発見につながると楽しいですね。
出穂から1ヶ月以上が経過し、イネ全体が茶色くなってきました。そろそろタイミングかなと思って田んぼの水を抜いていき、そして稲刈りを行いました。
稲刈りといっても、使用するのは鎌ではなくハサミですが、トロ舟6つ分の田んぼを刈るのは思った以上に時間がかかり、なかなか大変でした。刈った後のイネは、たばねて校舎の陰で吊るし、しばらく乾燥させます。ここからスズメに狙われたら大変なので、しっかり鳥除けネットを張ります。
刈り取ったイネは予想以上の量になっていましたが、問題はどれだけのお米ができているのかということ。中庭のお米作りもラストスパートに入っています。
8月頭に出穂してから1ヶ月以上が経過しました。穂はどんどん成熟してきており、そろそろ水を抜いて収穫の時期に向かっていくことになりそうです。この時期、一番恐ろしいのがスズメによる食害です。大事になる前に防鳥ネットを設置しました。
このまま順調にいけば、ついに収穫です。そのときが近づいてきました。
9月9日、10日に実施された莵道祭で、科学部は展示発表および実験教室を行いました。
展示発表では、科学部がこれまでに作製してきた骨格標本、日本森林学会で発表したポスター、学校林でのセンサーカメラ調査のまとめ、1学期に行った実験のレポートを展示しました。また、7年間の学校林調査の結果を元に、莵道高校のマスコットキャラクター莵茶丸への提言をさせていただきました。
実験教室では、今年も液体窒素を使った実験を行いました。花やボールを凍らせたり、ドライアイスや液体酸素をつくったり、液体窒素による様々な現象を確認しました。
他にも、生物カードゲームで遊ぶコーナーや、レジン封入標本作りができるコーナーも、楽しんでもらえたようです。
夏休みが終わり、2学期が始まりました。今年の夏も酷暑でしたが、学校林の動物にはどのような影響が出ているのか気になるところですね。夏休み中の撮影データを回収しましたが、例年と比較して特に撮影数が減っているなどはなかったように見えます。しかし、撮影された動物を見てみると、ニホンジカ以外の動物も結構撮影されています。毎年夏場はニホンジカばかり撮影されていたので、少しだけ驚いています。
7月頃から、学校林の主にスギ林がある場所で、アライグマが3頭同時に撮影されています。一緒に行動しているようなので、もしかして兄弟なのかも知れません。アライグマは北アメリカ出身の外来生物で、農作物を荒らしたり、在来生物に大きな影響を与えることから、「特定外来生物」に指定されています。全国的に増加しており、学校林でも撮影が増えています。
アライグマといえば「しましま尻尾」が特徴です。よく勘違いされるのですが、しま模様の尻尾をもつのはアライグマで、タヌキではありません。タヌキの絵を描いたとき、尻尾をしましまにする人が多いのですが、それは間違いなので気をつけましょう。
この夏休み、中庭の田んぼではイネが大きく成長しました。しかし、学校休止期間中の水不足などにより、少し枯れてきている部分が出ています。8月上旬に出穂し、これから水の管理が大切という時期に水不足になってしまったことが、今後どのような影響を与えるか、少し心配ではあります。
大きな台風が近づいているなど、2学期の米作りは不安なスタートになりそうです。
夏休みに入りましたが、学校林では変わらずセンサーカメラが動物たちを狙っています。暑さのせいか、カメラがちゃんと稼働していなかったトラブルなどもありましたが、回収した写真の中に、とても面白いものがありました。
画像が小さくて分かりにくいですが、1枚目の写真です。イタチがシマヘビをくわえて走っている様子が撮影されました。イタチがヘビを捕食することは有名ですが、自分の体の2倍以上あるシマヘビまで狩るとは恐るべしという感じですね。そもそもイタチは学校林ではあまり撮影されないのですが、こんな興味深い瞬間を捉えることができたのは、24時間稼働し続けるセンサーカメラの調査だからこそだと思います。
他にも、集団行動するアライグマ、イノシシ、アナグマ、ハクビシンなど、ニホンジカ以外にもさまざまな動物が撮影されていました。5月・6月はニホンジカばかり写っていましたが、最近は撮影される種数が少し増えてきて嬉しいですね。
科学部の合宿では、1日目の夜に天体観測を実施しましたが、その裏では、希望者による夜間散策が行われていました。顧問2人と一緒にアクトパルの遊歩道がある森に入って、夜間にしか観察できないような生物を探してきました。
カブトムシやノコギリクワガタといった甲虫、羽化する前のセミの幼虫、子が孵化したばかりのコモリグモなど、興味深い生物がたくさん観察できました。また、マムシを見ることができ、毒蛇の見分け方についても実物で学習することができました。
そんな中、木からガサッと何かが落ちてきました。最初はニホンザルかと思ったのですが、木を登っていくその姿を見ると、なんとムササビでした。ムササビを見る機会はなかなかありませんので、非常に幸運な体験ができたと思います。
今年も、科学部の合宿を行いました(令和6年8月)。
初日は、薪でカレーを作り、夜は夜間観察や天体観察です。
2日目は、水質調査を行いました。
普段体験できない活動を行うことができました。
莵道高校の学校林ではたくさんの昆虫を見ることができます。その一部は校舎の方にもやってきて、外灯などに集まっていたり、その近くで発見することも多いです。
科学部の夏休みの活動の一つとして、今年は学校林にベイトトラップを仕掛けて昆虫採集をしました。ベイトトラップとは餌を使って昆虫を誘い寄せる罠のことですが、今回は発酵させたバナナでカブトムシやクワガタを狙うバナナトラップを仕掛けました。しかし、そのままでは早朝(日の出くらいの時間)に回収する必要があるので、今回はペットボトルのハチとり罠を利用して、やってきた昆虫が逃げられないようにしました。
朝から仕掛けたトラップを見てみると、カナブンやコメツキムシなどの甲虫が捕まっていました。さっそく生物実験室に持って帰り、酢酸エチルでしめて、標本として残すために展足をしました。展足とは、標本になったときに形がよくなるように、虫ピンなどを使って固定する作業です。採集した甲虫だけでなく、別で捕まえたカブトムシ、ノコギリクワガタも一緒に標本にしました。
学校の裏山で昆虫採集というのも、莵道高校ならではの活動だと思います。
夏休みに入りましたが、中庭に作った科学部の田んぼ(トロ舟田んぼ)のイネは順調に成長を続けています。
本当は6月から7月にかけて「中干し」をする必要があったようなのですが、期末テストの時期だったことなどから実施することができず、これがどのように影響してくるかはまだ分かりません。
何もかも初めてで、手探りの状態でやっている科学部の米作りですが、これからどうなっていくのか不安でもあり、楽しみでもあります。
5月に種をまいたトウモロコシですが、ぐんぐんと成長し、ついに収穫のときを迎えました。昨年は播種時期の問題などもあり、途中で枯れてしまったわけですが、今年はリベンジ成功といったところです。
収穫したトウモロコシは、5分ほど茹でることで、より甘さを引き出すことができるとされています。ただ作物を育て、収穫するだけでなく、そういう部分をしっかり確認していくことも、科学部の活動として大切にしています。
季節は夏となり、中庭の畑は大きな成長を見せています。サツマイモは葉をたくさんつけてつるを本格的に伸ばしはじめ、トウモロコシは受粉して実が大きくなってきています。
大きくなってきたトウモロコシは、鳥に襲われたりしないように、白い布をかぶせて守っています。収穫のときは近いです。
1学期の期末考査が終了し、いよいよ夏休みが近づいてきました。科学部も夏は合宿や文化祭の準備で忙しくなってきます。そんな中でも、学校林に設置されたセンサーカメラは常に稼働しているわけで、今回もニホンジカを中心に、イノシシやアライグマなどの動物が撮影されていました。しかし暑さの影響なのか、撮影数はいつもより少なめでした。
面白い写真として、アナグマの家族が撮影されました。アナグマは春から夏にかけて交尾を行いますが、そこから少し間が空いて、雌が妊娠するのは冬になってからです。これを着床遅延といいます。アナグマは巣穴で冬ごもり(冬眠)をするのですが、そのときに出産し、春になってから親子で外で出てきます。
アナグマはイタチのなかまですが、この着床遅延と冬ごもり中の出産は、ツキノワグマやヒグマといった本物のクマでも見られます。なかなか興味深い生態ですよね。
6月の話です。中庭で畑作業をしているとき、科学部の部員が1匹のニホントカゲを見つけました。とりあえず捕まえてみたところ、なんと尾の先が分かれていました!
トカゲは自身に危機が迫ると尾を切断して逃走します。このとき、尾がちぎれきれないまま新しい尾が生えてきたり、再生尾が生えてくるポイントを怪我することで間違えて新しい尾が生えてくることがあるみたいです。
このような現象は珍しく、海外では二又の尾のトカゲは幸運の印と言われたりもするそうです。そんなトカゲが莵道高校内で見つかったということで、新聞の取材を受けることになり、7月6日発行の「洛タイ新報」に記事が掲載されました。
トカゲを飼育するのは簡単ではないため、取材の後で中庭に放しました。つまり、今も学校内で二股の尾のトカゲが暮らしているのです。すぐ近くにそんな珍しいトカゲがいるなんて、素敵なことだと思いませんか?
先日行った追肥のおかげか、トウモロコシがどんどん大きくなっており、ついに雌穂が出てくる株が現れました。
トウモロコシを栽培する場合、雌穂が出てきたら、筆などを使って花粉をつける人工授粉をしてやる必要があります。これをやってやらないと、実がぎっしりつまったトウモロコシが収穫できなくなったりします。しっかり受粉させて、立派なトウモロコシにしていきたいですね。収穫の時期は近いですよ。
サツマイモの方も、順調に成長しています。まだそこまでつるが伸びていませんが、梅雨が明けて夏が来れば、一気につるを伸ばして葉をつけていくと思います。
今年度からスタートした科学部の米作りですが、中庭のトロ舟田んぼでは、順調にイネが育っています。田植え後、しばらくは心配な部分も多かったのですが、すくすくと成長してくれました。
田植えをしたばかりの頃、鳥が田んぼ内に侵入する事件(水浴びをしていた?)が起こったので、とりあえず鳥除けのテグスを周囲に張りました。収穫前にはネットを張る必要も出てくると思いますし、今後は鳥対策をどう考えていくかが重要になりそうな予感です。
科学部が学校林にセンサーカメラを設置した最初の年は、ニホンジカ、イノシシ、タヌキの3種が多く撮影されており、「御三家」などと呼ばれていました。しかし年が経つにつれ、ニホンジカの数だけが増加していき、タヌキとイノシシは少なくなっていきました。特にイノシシは、豚熱という感染症が流行ったことで、学校林どころか宇治市全域から姿を消した時期もありました。しかし、そんなイノシシが最近は増加傾向にあります。学校林でも、昨年度ぐらいから目に見えて撮影数が増えていますし、家族づれの姿もよく写るようになりました。
今回も、仔イノシシ(うり坊)をつれたイノシシの家族が撮影されました。イノシシは親子や兄弟で一緒に行動することが多く、最近は明るい時間でも学校林に来たりしているようです。さすがに校舎の方までやってくることはないと思いますが、イノシシ自体は危険な動物なので、見かけても近づかないようにしてください。
Copyright (C) Kyoto Prefectural Todoh Senior High School. All Rights Reserved.