学校生活

 

 1学期の期末考査が終了し、いよいよ夏休みが近づいてきました。科学部も夏は合宿や文化祭の準備で忙しくなってきます。そんな中でも、学校林に設置されたセンサーカメラは常に稼働しているわけで、今回もニホンジカを中心に、イノシシやアライグマなどの動物が撮影されていました。しかし暑さの影響なのか、撮影数はいつもより少なめでした。

 面白い写真として、アナグマの家族が撮影されました。アナグマは春から夏にかけて交尾を行いますが、そこから少し間が空いて、雌が妊娠するのは冬になってからです。これを着床遅延といいます。アナグマは巣穴で冬ごもり(冬眠)をするのですが、そのときに出産し、春になってから親子で外で出てきます。

 アナグマはイタチのなかまですが、この着床遅延と冬ごもり中の出産は、ツキノワグマやヒグマといった本物のクマでも見られます。なかなか興味深い生態ですよね。