学童疎開の記念碑

校長コラム

 残暑お見舞い申し上げます。先週は台風が襲来し心配しましたが、学校の方は幸いにも大きな被害がなく、ひと安心しました。夏休みも残りあと1週間を切りました。来週の月曜日に子ども達の元気な姿を見られることを楽しみにしています。宿題がまだの人はラストスパート、自由研究等の自主学習に取り組んでいる人はまとめの時期かと思います。残り少なくなった夏休みの貴重な時間を大切に過ごしてくださいね。  

 今年の終戦の日(8月15日)は台風に見舞われましたが、戦後78年経った今もテレビや新聞で戦争について多くの報道がありました。戦争に関連する石碑が田原小にもあります。維孝館門をくぐり左手の方にあり、石碑の表面には「『報恩感謝』昭和20年伏見住吉小学校 学童疎開記念」と記され、裏面には平成24年有志一同と記されています。調べてみると終戦間際の昭和20年に空襲を避けるために京都市内から宇治田原町に学童疎開が実施され、小学生(当時は国民学校の児童)が親元を離れ、疎開先の本町で集団生活していたことがわかりました。大変厳しい戦況の中、戦争の恐怖や厳しい食糧事情、親元を離れたさみしさの中、当時の小学生はどのような気持ちで毎日を暮らしていたのか想像をめぐらせました。戦争のない平和な暮らしが続けられるように、また、世界から戦争や紛争がなくなるように一人一人が自分のできることを考え続けることが大切だなと思いました。

  ※「報恩感謝」・・・生かされていることの自覚と、親、祖先を尊び、常に「ありがとうございます」の言葉を忘れずに、恩に報い、恩返しをすること。また、今の自分があるのは、たくさんの人のおかげであるとありがたく思い、その恩に報いるような生き方をしたいと思う気持ちのこと。

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