網野学舎

 今年度も部活動や委員会の普段の活動の様子を紹介していきます。今回紹介するのは放送委員会です。放送委員は日替わりで担当を決め、生徒や教職員からのリクエスト曲を流すことを中心に活動しています。この日は委員長の大垣伶さん(網野中)と副委員長の戸田奏さん(峰山中)の3年1組の二人が担当。放送を通して昼休みの憩いのひと時を楽しく盛り上げてくれました。

 

 今回は3年3組の「生物基礎」(理科)の授業の様子です。本時は「遺伝情報の発現」について、生体ではたらくタンパク質がどのように合成されていくか学習しました。本授業では、板書とパワーポイントがバランスよく利用され、双方向の授業が展開されていました。生徒たちは、先生からの難しい発問に頭を悩ませながらも、一生懸命考えていました。

 

 今回は1年1・2組の「論理表現Ⅰ」(英語)のa講座の授業の様子です。本時は「富士山を訪れる外国人旅行者のために登山の際に注意すべき事項」について、生徒達が助動詞を使ってまとめた文章を一人ずつ皆の前でプレゼンテーションしました。自分が発表する英文を他の生徒達にも見えるようにスクリーンに映しながら、勇気を持って英語で発表をしました。どれもバラエティに富んだ発表ばかりで、一つ一つの発表に対し生徒達からは大きな拍手が送られていました。

 

 企画経営科1年3組の「情報処理」の授業を紹介します。本時の内容は表計算ソフトにおける関数のうち、これまで学んできたIF関数をさらに応用した「IF関数の入れ子」について学習をしました。やや複雑な関数処理でしたが、生徒達は真剣に授業内容のメモをして、実際にパソコンを使って操作していました。

 

 今回は3年3組の「国語表現」の授業を紹介します。本時は「模擬面接」を実施しました。進学、就職など、それぞれが目指す進路に合わせて分けられたグループで集団面接を練習しました。面接での立ち居振る舞い、質問に対しどれだけ自分をアピールできる返答をするかなど、これまでの座学で学んだことを実践しました。受験者役だけでなく、面接官役も行って互いに採点をしていきました。どのような部分や質問が面接官にどんな印象を与えるのかについても体感することで、実際の面接に反映していくことを確認しました。クラスメイトが相手であっても、生徒達は面接だという緊張感をもって練習に臨んでいました。

 

 6月6日(月)に、東京演劇集団「風」の方々にお越しいただき、体育館にて演劇『Touch~孤独から愛へ』の鑑賞を行いました。今年度は3年ぶりに芸術鑑賞を実施することができ、生徒は体育館に入るなりその壮大なセットに感嘆の声をもらしていました。

 今回上演された演目は、北フィラデルフィアにあるアパートの一室を舞台に、孤児の兄弟が謎の紳士と触れ合うことで、ぶつかり合いながらそれぞれの新しい一歩を踏み出していく物語です。迫力のある演技を目の前にして、心を強く揺さぶられる2時間となりました。

 終演後には運動系部員を中心に多くの生徒が撤収作業を手伝いました。最後にはサイン色紙を頂き、集合写真を撮影するなど思い出に残る経験となりました。


以下、生徒の感想を一部抜粋して紹介します。

・迫力のある演技で、見ている方も話に入りこんだような気持ちになり、すごくわくわくする充実した2時間でした。小さいときから孤独で暮らしてきた2人が、手と手を触れ合わせ孤独から解放されていく姿に感動しました。

・声を一切出さない場面でも行動や感情が伝わって、とても楽しかったです。舞台のセットも、体育館だというのが嘘みたいにたくさんの大道具で埋まっていて驚きました。最後のシーンでは思わず涙が出てしまいました。

・映像で見るよりも目の前で見る方が何倍も面白くなるし、迫力もとても伝わってきました。高校生活では最初で最後の芸術鑑賞だったのですが、最高の思い出にすることができました。

 

 6月13日(月)の5限目、1年生企画経営科の生徒が「ビジネスコミュニケーション」の授業の一環で、修学旅行で京丹後市を訪れている愛知県豊田市立下山中学校の3年生の生徒の皆さんと遠隔システムを用いて交流しました。
 下山中学校の生徒の皆さんから伝統芸能を披露していただいた後、下山地域の現状と課題について発表をしていただきました。企画経営科の1年生からは、京丹後市について方言クイズなどを取り入れながら発表をしました。生徒たちは、お互いの地域について学び、楽しそうに交流をしている様子でした。
 下山中学校の皆さん!ありがとうございました。楽しい修学旅行になることをお祈り申し上げます。

 

 6月8日(水)の6限目、1年生普通科で文理選択ガイダンスを実施しました。講師として、株式会社リクルート様より、専任講師の荻野直子様に御来校いただき、御講演いただきました。荻野様からは、目的・目標を持つことの大切さ、文理選択の際の4つのポイント、そして文理選択しくじり例を紹介いただき、また、自己分析をすることの大切さや、そこからの成功例を教えていただきました。

 今日の学びを、2学期に実施されるコース選択・科目選択に活かして欲しいと思います。

 

 網野学舎の授業の様子を紹介します。今回の授業は3年1組の政治・経済です。この時間は、現代の代表的企業形態の一つである株式会社を取り上げました。株式会社は、生徒達にとって消費者や労働者として関わる可能性が高く、他の経済分野の学習にも大きく関わる重要な題材です。生徒達は模擬投資やグループワークを通して、現代経済の特徴について考えながら学んでいました。

 

跳び越えろ、限界突破のハードリングで!

 6月3日から5日に、たけびしスタジアム京都で開催された第75回京都府高等学校陸上競技対抗選手権大会において400mハードルで5位に入賞し、16日からの近畿大会に出場が決定した関さんにインタビューをしました。

関明楽さん(3年1組・網野中)
 専門としてきた100m走で結果が出ず悩んでいた時に、400mを、しかもハードルに挑戦してみないかと私は先生から声をかけられました。試してみると自分にあっていたのか、楽しい、もっと追究したい、と感じながら走っている自分に気がつきました。
 京都大会では予選を含めて3本のレースに出場しました。レース前のランキングでは入賞には遠く及ばない位置でしたが、準決勝では自己ベストを0.6秒更新することができました。顧問や部のメンバーに「最後だ、行ってこい!」と背中を押されて臨んだ決勝では、限界の走りでさらに0.6秒もベストタイムを更新して5位に入賞し、近畿大会出場の切符を手にすることができました。駆け寄って自分のことのように喜んでくれたメンバーを見て、私は嬉しさの余り胸が熱くなりました。いつもはなかなか褒めてくれない母もスタンドで涙を流して喜んでくれました。
 近畿大会では、出場が叶わず悔しい思いをした他のメンバーの思いも背負って走りきっていきます。今のままでは入賞はとても厳しいかもしれませんが、大きな舞台でまた「大きなこと」を最後の最後でやってのけたいです。

...最後のレースで有終の美を飾れば、次に目指すはいよいよ希望進路の実現です。持ち前の「限界突破のハードリング」でさらなる飛躍を見せてください!
              

(取材・文 安達卓能)

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 6月7日(火)、山陰海岸ジオパーク学識専門員の松原典孝様をお招きし、企画経営科2年3組の生徒25名が網野町浅茂川周辺のフィールドワークを行いました。「リフレッシュリサーチ」の授業にて観光について学習しており、山陰海岸ジオパーク研究の一環として、現状と課題について学習しました。

 

 6月8日(水)課題研究の授業にてJessica Ye様、Trevor Kennedy様、Michael Iurgæs様をお招きし、地域創生の取組に向けてディスカッションを行いました。京丹後をPRする方法としてSNSを研究しているグループが、観光情報発信の方法について学び、生徒たちにとってとても有意義な機会となりました。

 

一度しかない人生ならば「大好き」を究めよう

 5月23日から3週間、教育実習で母校に帰ってきた実習生の小坂さんに話を聞きました。

小坂絢彌さん(神戸大学理学部生物学科4回生)
 小学校時代に担任していただいた先生との出会いが、私が教員を目指そうと思ったきっかけでした。その先生とは今でも手紙のやりとりをし、多くの励ましを頂いています。
 実習初日、はじめて担当である3年1組のホームルームで挨拶に臨んだときは、人はこれほどまでに緊張をするものかと思ったくらい緊張したのを覚えています。今では男女問わず気軽に話しかけてくれ、充実した楽しい毎日を送らせていただいています。
 生物の授業では、大学で専門的に学んでいるものの、人前で教えることは全く初めての経験で、50分という限られた時間で生徒にわかりやすく内容を教えることがいかに難しいかを思い知りました。同時に、教科指導の先生の指導に対する考え方や情熱に触れ、毎日が本当に勉強でした。授業後のアンケートで生徒達から徐々にいいコメントをもらうようになると、それが明日への活力と自信につながっていきました。
 今の網野学舎生は一言で表すと「元気」です。勉強にも部活動にも本当に一生懸命で、こちらが心配するくらい頑張っていて、その姿に私はいつもパワーをもらっていました。また礼儀正しく、挨拶もしっかりと交わしてくれます。成績や勉強の量だけでは計れない人間性を持っているなと感じました。
 私の次の目標は大学院への進学です。一度しかない人生だと思うので、大好きな生物の道をさらに究めていきたいです。その上で、改めて次の進路に向かっていきたいです。
 生徒の皆さん。私は高校時代にチューターの先生の熱心なアドバイスがあったおかげで今の進路に進むことができました。皆さんも丹後緑風高校網野学舎の先生方の温かい指導や手厚いサポートを自分のために活用し、皆さんの良さである元気さを活かして自分の希望進路を実現していってください。短い間でしたが本当に充実したかけがえのない時間でした。ありがとうございました。

 一度しかない人生だから大好きなことをとことん究める。彼の姿そのものが生徒へのメッセージだと感じました。小坂さん、これからも頑張ってください!

※写真撮影時のみ、マスクを外しています。

              (取材・文 安達卓能)

 

 6月8日(水)の6限目、2年生各クラスにおいてチューター初顔合わせがありました。この「チューター制」とは、本学舎が実施している進路面談制度の一つで、生徒一人一人に担任以外の教員(チューター)がつき、担任と異なる視点から進路や学校生活全般について相談を受けてアドバイスを行うというものです。本日は各クラスに入るチューターが初めて紹介され、自己紹介を兼ねて生徒に対し挨拶をしました。

 

笑顔・絆・思い出の詰まった球技大会

 6月1日(水)に実施された2年生球技大会では男子がソフトボール、女子はバレーボールが行われました。男女とも強さを見せた2年1組のチームのリーダーに話を聞きました。

宇野杏香さん(弥栄中)
 チームでバレーボール経験者は私一人でしたが、私はキャプテンとして、みんながボールを触ることができるようにと心を配りました。先生方が新型コロナウイルス感染症予防の対策を練り、私達もそれをしっかり守って楽しくプレーをすることが出来たので、大会は大成功だったと思います。来年も球技大会でみんなと思い出を作っていきたいです。

吉田茉央さん(丹後中)
 学校全体での球技大会はなくなりましたが、先生方が企画をしてくれたおかげで、学年単位でできると決まってすごく嬉しかったです。試合では9人のメンバーをローテーションで回して戦い、メンバーみんなの力で全勝することができました。普段はあまり交流がなかった子とも仲良くなれたし、クラスや学年の絆もより深まったと感じることができたので、大会が実施されて本当に良かったと思います。

畑中伯斗さん(丹後中)
 私達2年生にとって今回の球技大会は、スポーツを通して交流を深めることができた今年度初めての学年行事でした。大会実施が決まったときにはみんな大喜びしました。私はキャプテンとしてチームの勝利のために力を注ぎました。ですが、最後は勝ち負け関係なく、みんなとてもいい笑顔で終わることができました。これをきっかけに、これからも学校生活をさらに充実させていきたいです。

 彼らにとってこの球技大会は、「笑顔」がはじけ、「絆」を深め、そして貴重な「思い出」として刻まれた、高校生活最高の1ページとなりました。

6月1日(水)の5・6限目、2年生が球技大会を行いました。新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、男子はグラウンドでソフトボールを、女子は体育館でバレーボールをそれぞれ実施しました。
 コロナ禍で、入学以来多くの制限があった2年生にとっては、学年として、はじめてスポーツで親睦を深める機会となりました。

 2年生は溌剌とプレーをしながら、仲間とともにとびっきりの笑顔を見せていました。

※写真の撮影時のみ、マスクを外しています。

              (取材・文 安達卓能)

 

 6月2日(木)に第1回防災避難訓練を実施しました。生徒達は皆冷静に身を守る行動を取り、迅速に避難することが出来ました。終了後、京丹後市消防本部峰山消防署網野分署の井上様より講評を頂き、いつ災害が起きても対応できるように普段から準備しておくことが大切だと教えていただきました。さらに1年生については消防本部の方から消火器の使用法について指導を受けました。

 

 6月1日(水)の5・6限目、2年生が球技大会を行いました。新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、男子はグラウンドでソフトボールを、女子は体育館でバレーボールをそれぞれ実施しました。
 コロナ禍で、入学以来多くの制限があった2年生にとっては、学年として、はじめてスポーツで親睦を深める機会となりました。

 2年生は溌剌とプレーをしながら、仲間とともにとびっきりの笑顔を見せていました。

※写真の撮影時のみ、マスクを外しています。

 

 6月1日(水)、1年普通科の総合的な探究の時間では、「京丹後市について知る」と題して、京丹後市職員の方々を講師としてお招きし、講演会を実施しました。

 生徒達は、自分が希望する課に分かれて、各課の説明を熱心に聞いていました。


※政策企画課、地域コミュニティ推進課、観光振興課、農業振興課の方に来ていただきました。

 

 5月27日(金)の朝、PTA会員の皆様にご協力を頂いて、第1回PTA交通安全指導を実施しました。学校周辺の交差点や横断歩道、校門前で登校する生徒に交通安全を見守っていただきながらあいさつもかわして、登校を見ていただきました。
 参加していただきましたPTA会員の皆様、本当にありがとうございました。今後もあと2回実施していく予定ですので、またご協力をお願いたします。

 

 駆け抜けた君の後ろに「道」はできる

 5月21日(土)に各会場において令和4年度両丹高等学校総合体育大会が行われました。コロナ禍の影響で実に三年ぶりの開催となった本大会でしたが、その中でも特に健闘をした2つの部活動のキャプテンに話を聞きました。

サッカーの部・準優勝(宮津会場)
部長 芦田幸祐さん(3年3組・網野中)
 私はキャプテンとして、どんな不利な状況でもみんなで声を出し合って粘り強くボールに向かっていけるチームを目指しています。そのために、まずは私自身が諦めない心を強くもって、センターバックのポジションからみんなに声をかけています。
 今回の1回戦では自分達の思うプレーができたものの、最後の試合では力及ばずに敗退してしまいました。それでも、全員で最後まで粘り強く戦いきることができ、準優勝という結果を残すことが出来ました。
 今後はリーグ戦などを戦った後、夏からはじまる全国選手権大会が私達3年生の最後の試合となります。そこに向けてもう一度チーム全体の総合力を上げ、さらに強いチームになるための土台を築いて後輩に道を作っていきたいです。

陸上競技 女子上級の部・総合3位
女子キャプテン 東瑠渚さん(3年2組・丹後中)
 両丹総体は1年生にとっては初めての試合であると同時に、2・3年生にとっては6月の京都インターハイへの通過点となる大会でした。私は長距離選手として毎日10km近く走り込む一方、キャプテンとしてみんなが頑張れる雰囲気を作ることに努めました。
 大会には総合入賞を目指してチーム一丸となって臨み、私を含めメンバーが自己ベストや個人目標をかけて戦い、女子上級の部で3位に入ることが出来ました。
 高校入学以来ずっと制限がある中で、記録をなかなか伸ばせず苦しい時期が続きましたが、それでも女子のキャプテンになってチームで新たに目標を立て直し、徐々に再開された競技会に出場をして少しずつ自信をつけることができました。インターハイと京都高校駅伝大会が高校最後の戦いになりますが、私自身最後まで悔いが残らない走りをしていきたいです。将来の夢は栄養学の面からアスリートを支援するような職業に就くことです。そのために、これからは勉強も部活動もやり尽くす思いで頑張っていきます。

...部活動にも勉強にも真剣に打ち込む先輩の後ろ姿を見て後輩は育ちます。3年生の皆さん、自身の勝利のため、後輩に道を拓くため、最後まで悔いなく完全燃焼してください。


              (取材・文 安達卓能)

 
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