網野学舎
4月10日(月)、離任式・着任式に引き続き、令和5年度第1学期始業式が挙行されました。式辞で後藤文彦校長は、あいさつの大切さについてお話しされました。あいさつを交わすことによって、笑顔になる機会が増え、相手を尊重することにつながります。また、社会から常識を有している人だと評価され、あいさつがきっかけで豊かな会話が生まれる可能性もあります。良き伝統であるあいさつに日々、取り組むことで新入生に先輩達が頑張っている姿を伝えていこうと鼓舞されました。続いて、生徒会執行部による伝達表彰と壮行会が行われ、最後に教務部長、生徒指導部長より訓話を頂きました。
4月10日(月)、始業式に先立ち、人事異動に伴う離任式ならびに着任式が行われました。新たに着任した後藤文彦校長と近本学学舎長の挨拶の後、離任した先生方のメッセージが代読されました。その後、着任した教職員が紹介され、代表して山川哲教諭が着任の挨拶をしました。
3月20日(月)、令和4年度第3学期終業式を行いました。岡田校長は、去る3月1日に網野学舎を巣立った丹後緑風高校1期生である卒業生代表の答辞と、はなむけに贈った校長式辞の内容を紹介しました。そして在校生に対し、フロントランナーである1期生が作った新しい道を、2期生3期生である在校生が「丹後緑風高校が進むべき道」としてさらに広げ、確かなものへと踏み固めていってほしいと願い、式辞を結びました。
終了後、生徒会執行部による伝達表彰・壮行会を行いました。壮行会では、全国選抜大会に出場するレスリング部と体操部が紹介され、全校生徒から大きな激励の拍手が贈られました。
3月10日(金)に「合格体験談を聞く会」を行いました。四年制大学・短期大学・専門学校・看護医療系の4分野に分かれて、今年度それぞれの希望進路に進むことが決定した卒業生の先輩方を迎え、自身が経験した貴重な合格体験談を、進路実現を目指している後輩達に向けて語っていただきました。頑張って夢を叶えた先輩方の等身大のエピソードやアドバイスを、後輩達は目を輝かせながら聞いていました。
3月10日(金)に、全国選抜大会を前に激励会を行いました。3月下旬に開催される全国選抜大会に向けた激励の言葉を校長から受けた体操部の谷口央弥さん(網野中)と、レスリング部の三浦紘輝さん(網野中)が、キャプテンとして大会の目標と決意をそれぞれ力強く表明しました。
【体操部】
第38回全国高等学校新体操選抜大会(3/22~24、静岡県静岡市)
男子個人出場 谷口央弥(2年2組)
【レスリング部】
風間杯第66回全国高等学校選抜レスリング大会(3/27~29、新潟県新潟市)
学校対抗戦・個人対抗戦出場
三浦紘輝(2年1組) 北島魂(1年1組) 水崎竣介(1年1組)
伊藤優隼(1年3組) 上武春輝(1年3組)
3月9日(木)~3月11日(土)の2泊3日の行程で、隠岐の島ガイドツアーの視察・体験に企画経営科2年生の井藤己純さん(大宮中)、亀井萌さん(大宮中)、川戸唯さん(網野中)、渡利素晴さん(網野中)の4名が行きました。
1日目は松江市に前泊し、2日目の朝、七類港(松江市)からフェリーで西郷港(隠岐の島)に行きました。到着後、島根県立隠岐高等学校に移動し、授業を参観させていただき、その後、ジオパーク研究をしている4名の高校生と交流しました。初めに、牛小屋に行き、突き牛の散歩などを行いました。普段の観光では見ることのできない島の当たり前を体感した後、夕日の絶景ポイントとしてSNSでバズっている「油井前の洲」へ移動しました。生徒は、「なんだか夕日ヶ浦に似ているな」と自分たちの住んでいる地域と無意識に比較していました。この日の最後は、地元のスーパー「サンテラス」で島の高校生の放課後を体験しました。商業科の3年生が開発した隠岐ならではの「バイカレーパン」が販売されていると説明を受けたのですが、この日は完売し売り切れていました。
3日目は、「都万の舟小屋」に行き、景観と暮らしについて説明を受けた後、都万公民館に移動し、地区の方々、地元の高校生と一緒に郷土料理の「隠岐そば」と隠岐産の岩のりを使用した「ばくだんおにぎり」を作りました。この「隠岐そば」は、私たちが普段食べているそばとは異なり、短く切られており、流し込むように食べるのだと教えてくれました。そばつゆには焼きサバが入っており、各家庭によって味が異なります。最後は、隠岐自然館に行き、一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構事務局長の野邊様より隠岐ユネスコジオパークの歴史や概要について御講話いただき、この視察・体験のまとめとなりました。
今回の視察では、現地の方々の日常を直接体験することができ、五感で自然を感じることができました。この3日間で学んだことを自分の学校・地域で共有し、山陰海岸ジオパークの活用について考えていきたいです。
島根県立隠岐高等学校の皆さん、ありがとうございました。
2月13日(月)、企画経営科2年生を対象に社会人講師授業を行いました。株式会社ローカルフラッグの濱田祐太氏・高橋友樹氏から、「まちコインの活用」というテーマで講演をしていただきました。まちコインは、地元丹後で様々な人や体験と出会うツールとして活用されています。今後は、魅力ある場所でのまちコイン受取や支払いが可能となるように、活用方法について研究を深めていきたいと思います。
2月22日(水)5限に2年生の総合探究のまとめ「バーチャル市役所」全体発表会を実施しました。各部署で部内予選が行われ、勝ち抜いた部署代表5チームによる決勝発表会です。
教育委員会事務局はカヌーを軸に体力増進をテーマとし、海上アスレチック設置などの具体的な企画を提案しました。
健康長寿福祉部は子どもと大人の交流が昔より減少した現代において、交流の場を確保する意義について発表し、福祉施設と子ども食堂の融合を提案しました。
農林水産部は丹後半島の犬ヶ岬を中心とした観光ツアーや、フードロスの課題を地産地消の取組によって解決することを提案しました。
市民環境部は京丹後の自然の美しさにフォーカスし、その景観を守るための海洋ごみ問題について解決策を提案しました。
商工観光部は京丹後の数多くの観光資源について調査し、その魅力をSNS等で発信することで、ストレス社会で戦う若者をターゲットに、食と癒しでリピーターを増やす企画を提案しました。
どの部署も故郷への愛を感じさせる発表となりました。次年度はこれまでの学習を生かし、自己理解と進路研究に関わる内容で探究活動を進めていく予定です。
3月1日(水)、多数の来賓、保護者等の方々の御臨席のもと、丹後緑風高校として初めてとなる令和4年度第1回卒業証書授与式が挙行されました。今年度は3年ぶりにマスクの着用が自由となるとともに斉唱、呼名への返事を実施することができました。
式は網野学舎普通科65名、企画経営科22名、久美浜学舎アグリサイエンス科18名、みらいクリエイト科9名の総勢114名の晴れやかな入場でスタートしました。その後、クラス担任による呼名があり、代表者に岡田校長より卒業証書が授与されました。
送辞では在校生を代表して網野学舎2年緒方厚太さん、久美浜学舎2年富田穂希さんが先輩との思い出を紹介し、感謝の気持ちを伝えました。これを受けて、卒業生を代表して網野学舎3年長濱初音さん、久美浜学舎3年白岩寛太さんが成長を支えてくれたすべての人たちへの感謝の思いを込めて答辞を述べました。
式終了後はそれぞれのクラスに分かれて最後のホームルームを行いました。卒業生は担任の先生、友達との最後のひとときを過ごしました。
卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。皆さんの新天地でのさらなる活躍を期待しています。
磨き上げた「金の冠」を手に!
高校三年間で全商検定一級に五種目合格した3年生の二人に話を聞きました。
■全商協会五種目1級合格(五冠)【簿記・ビジネス文書・ビジネス計算・情報処理・商業経済】
福尾楓雅さん(網野中)
私はいくつかの一級試験で一回ずつ不合格という悔しい結果を味わいました。それでも二回目の試験は、大学受験という進路がかかった時期でもあったので、それまで以上に勉強に対する意識ややる気を強く持って臨みました。特に簿記の原価計算は、私が授業で選択していなかった科目でしたが、担任の先生が一対一でつきっきりで教えてくださったおかげで合格することが出来ました。こうして企画経営科で学んで検定合格や資格取得ができたからこそ、希望通り大学の経営学部に進学することができたのだと思います。これからも、将来の夢である公認会計士を目指してさらに勉強に励んでいきます。
山中莉彩さん(丹後中)
検定試験の勉強では、買った問題集や過去問をすべてやった上で、間違えたところを何度も解き直し、それでもわからないところは先生に質問するという、自発的な勉強スタイルを貫いていき、一級試験をすべて一回目で合格することができました。企画経営科ではみんなで教え合いながら勉強したり、全国や近畿大会に数多く出場させていただいたことが一番の思い出です。私は卒業後、地元企業の事務職に従事します。これからも自分自身のスキルアップを目指して、働きながらたくさんの資格を取得し、多くの人から必要とされる「頼られる事務員」になって、将来両親に恩返ししていきたいです。
...仲間や恩師、そして家族の支えや励ましによって、人は力強く成長し輝きを増していくものです。卒業する3年生の皆さん。高校時代に自身が大切に磨き上げた「金剛不壊の冠」を携えて、次なる舞台でもさらに活躍されることを祈っています。
(取材・文 安達卓能)
2月22日(水)の6時間目、2年生が「成人と契約」というテーマで消費者教育の講演を聴きました。司法書士の中村心児様を講師にお招きし、もうすぐ18歳成人を迎える2年生に対して、民法における未成年者と成人の違いや、契約とクーリングオフ制度について講義をしていただきました。皆さん、成人になってすぐは、特に「いま自分は狙われやすい」と自覚して慎重に行動し、何かあれば周囲や相談機関にためらわず相談をしましょう。
2月28日(火)、網野学舎卒業生を送る会を行いました。式では、在校生の代表として葉賀康輔さん(2年2組・網野中)が、卒業生を代表して川崎珀杜さん(3年3組・網野中)が、それぞれ別れの言葉を述べました。
その後卒業生に対する表彰式があり、皆勤賞10名、精勤賞14名、企画経営科各種表彰18名、京都府立高等学校職業に関する専門学科生徒 教育長表彰12名、京都府高等学校体育連盟表彰7名、京都新聞ジュニアスポーツ賞1名、クラブ後援会表彰10名が表彰を受けました。
卒業生の皆さん。明日はいよいよ門出の日です。素晴らしい卒業式になることを祈っています。
2月11日(土)、12日(日)の日程で、「第50回美術・書道作品展」を網野体育センターにて開催しました。校外での開催は3年ぶりでしたが、会期中は多くの保護者等・地域の方々に御来場いただき、成功裏に終わることができました。今年度は芸術科以外の教科も多数展示に参加し、まさに網野学舎での創造的な学びの一端を御覧いただける内容となりました。来場者からは学校生活の様子や学習の内容がよく分かると好評をいただきました。
2年生の生物基礎の授業の様子をお届けします。今回はブロッコリーのDNAを抽出する実験を行いました。食塩水や中性洗剤、エタノールを用いて取り出したDNAを見て、生徒たちからは感動の声が聞こえてきました。また、最後に酢酸オルセイン溶液を用いて、DNAが赤く染まる様子を確認し、実験を終えました。次の時間は、カタラーゼのはたらきを調べる実験を行う予定です。
今回はバレー部です。バレー部は久美浜学舎と合同でチームを編成していて、現在部長は久美浜学舎の2年生のメンバーが担っています。網野学舎のみで部活動をするときには、1年生の上羽さん、坂本さん、大野さんの3人だけで練習することもあります。
彼女たちは、「たとえ少人数でも、どんな練習でもみんな真剣に取り組んでいます。少しでも長い時間部活をしたいので、みんなてきぱき動いて時間を確保しています。これから部員を少しでも増やして、さらに活気あるチームにしていきたいです。」と話してくれました。
今回は美術部です。美術部は男女や学年の垣根、学舎間の距離を越えて、みんな明るく楽しい雰囲気の中で毎日活動をしています。文化祭や美術・書道作品展、京都府学校総合文化祭などの大会に出品するために、主に油絵やアクリル画を描いています。
部長の中山優輝さん(2年2組・峰山中)は、「部の雰囲気がよく、私自身とても居心地がいいと感じています。できることなら『ずっと引退したくない』とさえ思うこともあるくらいです。これからも部員みんなが絵を描く楽しみを忘れず、それぞれが技術をさらに磨いていける、みんなで高め合っていける部にしていきたいです。」と、にこやかに話してくれました。
2月9日(木)5・6限目、グローカル人材開発センター 肥後祐亮様にZOOMにて御講義いただき、企画経営科1年生が資料を整理するための手法である「グラフィック・レコーディング」について学習しました。
企画経営科では、2年次に「観光ビジネス」という科目を設定しており、地域の観光資源について学習し、3年次に地域の観光資源を活用した地域創生の取組を企画・実施します。
今回学習した「グラフィック・レコーディング」とは絵を描くことが目的ではなく、どのようにすれば相手に伝わるのか、相手とのコミュニケーションを活発にするための方法などを学びました。また、課題を解決するための手立てについても御講義いただきました。
生徒の感想では、「言葉だけで相手に伝えるのが難しく、絵やイラストなども用いて言葉を可視化することで相手に伝わりやすくなると学んだ」「課題は、ビジネスチャンスだとおっしゃっていたので地域の課題を活かしていきたい」「課題の原因を考えて、その原因を解決する方法を考えることで課題解決につながると分かった」などがありました。
生徒たちは、言葉だけでなく絵やイラストを用いて相手に伝えてもいいのだと新たな発見となりました。
2月7日(火)1~4限目、ジャパンチャレンジャープロジェクト代表理事の中川様を講師としてお招きし、企画経営科1年生が起業体験プログラムの第1回目の講義をしていただきました。
起業体験プログラムとは、日本取引所グループが行っている中高生を対象とし、模擬店ビジネスを行う株式会社を疑似的に設立・経営する体験を通じ、自ら学び・自ら考える力などの「生きる力」を育むことを目的とする起業教育イベントの一つです。会社の経営における全体の流れを、本物のお金を使って、公認会計士や司法書士のプロフェッショナルの協力のもと、現実世界に限りなく近い条件で体験することができ、学校で学んでいる簿記や会計、マーケティングなどの授業で学んだことを活かす最高の機会です。
今回御講義いただいた中川様からは、「サービス・商品÷価格=付加価値」、「課題として捉えるのではなく、どうビジネスにするのかという観点で捉えてみてほしい」「課題や問題を解決する方法がビジネスである」といった起業家精神を学びました。また、ワークシートを用いて自分の好きなことや嬉しい楽しいと感じる瞬間、あなたが仕事としてやってみたいことなど自分について考える良い機会となりました。
最終的には学んだ内容を代表生徒3名が東京証券取引所にて発表する予定です。さてどんな会社ができるのか乞うご期待。