講演会の後は会場を変えて、文芸部、吹奏楽部、放送部の希望生徒と座談会を行いました。特に文芸部の生徒たちからは、小説を書くにあたっての突っ込んだ質問が飛んでいました。人気作家の方と直接話ができ、参加した生徒たちはとても刺激になったようです。嵯峨野高校の伝統は,先輩から後輩へと確実に引き継がれていきます。
武田先輩を囲んで記念写真
(写真を撮る瞬間だけ,マスクをはずしています)
午後は、高校時代慣れ親しんだ図書室で、昔を思い出しながら時間を過ごされました。図書室を訪れた生徒と談笑する時間ももてました。この日は、テレビ局の取材もあり、夕方のニュースで講演会の様子を大きく報道いただきました。
武田先輩,お忙しい中,貴重なお話を聞かせていただき,本当にありがとうございました。
高校時代によく通った図書室で
(図書室の武田綾乃さんコーナーをバックに)
校長先生と嵯峨野高校玄関で記念写真
9月18日(土)・19日(日)の両日、心配された台風の影響もなく、本校にて中学生対象の進学説明会を開催しました。いつもの説明会同様、感染対策を充分に行った上での開催です。今回は緊急事態宣言発令中という事もあり、広報委員(在校生ボランティア)の参加は残念ながら見送りました。教員のみでの運営です。
全体会では、校長挨拶の後、本校の教育内容、進路指導について、さらに来春の選抜方法についての説明を行いました。また、在校生プレゼンテーションも、先の理由から参加が叶わず動画再生になりましたが、画面を通じて中学生へ在校生のメッセージを届けました。
休憩の後の教科ガイダンスでは、各教科から出題方針や今後の学習方法についてのアドバイスを行ったのですが、参加された中学3年生の真剣な眼差しがとても印象的でした。
その後、ご希望の方は施設見学や、個別相談に向かわれました。
ご来校いただきありがとうございました。
次回は、10月23日(土)に開催予定です。
令和3年度第2学期始業式が、8月30日(月)に、Zoomを利用した遠隔配信により行われました。校内のスタジオで撮影されている映像がライブで各教室に流される形で式は進みました。橋長正樹校長先生からのお話を、一部抜粋して紹介します。
①夏休みの間に、嵯峨野高校から全国高校総合文化祭に美術部、放送部、小倉百人一首かるた部の代表生徒が出場し、頑張りを見せてくれました。また、軽音楽部は、全国高等学校軽音楽コンテストに4年ぶりに出場し、オリジナリティあふれる曲を披露しました。また、探究活動の発表で活躍した人もいました。みなさんの活躍をとてもうれしく思います。
②新型コロナウイルス感染症の対策には、基本的な対策を地道に続けていくのが一番効果的だと言われています。「面倒がらずに-手間をかける」ことの徹底を訴えたいです。毎朝必ず検温報告を行い、手洗い、うがいも必ず行ってください。また、話をするときは必ずマスクを着用するようにしてください。公共交通機関を利用して通学している人は、バスや電車の中では極力しゃべらないようにしてください。
③8月20日に京都府に緊急事態宣言が発出されました。京都府立高校では、より厳しい対策を取ることになり、9月12日までの緊急事態宣言発出中は、文化祭、体育祭といった学校行事は行わないということになりました。嵯峨野高校でも文化祭を中止するのではなく、延期ができないかとその可能性を探りました。しかし、日程的な問題や、外部の協力体制の問題等から、中止にせざるを得ませんでした。私にとっても苦渋の決断でした。とても残念に思っています。
④今日から始まる2学期は、コロナとの戦いの毎日になります。このような状況ではあるが、本来なら一番充実した活動ができる2学期に、実りの秋を迎えられるように、みなさんが「今」できることを精一杯やり切ってくれることを期待しています。
8月5日に京都市立芸術大学において、福知山高校、立命館守山高校と合同での取組として芸術科のサマーセミナーを実施ました。3校で30名の参加があり、本校からは1,2年生の5名が参加しました。
今年度は「日本の伝統を探る~やきものの伝統模様を読み解き、現在に蘇らせよう」と題し、美術学部工芸専攻陶磁器の森野彰人教授から講義とワークショップ、作品鑑賞学習を行いました。
まず、午前中は大学の講義室で講義を受けます。日本の陶磁器の歴史、伝統文様の歴史、中国からの影響を詳しくご講義いただきました。芸術の視点での歴史はより当時の人々の暮らしや感性が身近に想像できます。生徒たちは2時間半の講義を集中して受けていました。
昼食休憩を挟んで、午後からはワークショップです。まずは説明を聞きます。また、ワークショップの合間に大学施設の芸大資料館に5名ずつ移動し、作品鑑賞会を行いました。
芸大資料館は日本各地の美術館や博物館にも所蔵品を貸し出しされています。
今回は谷文晁の絵画1点、尾形乾山の陶磁器1点、京焼の貴重な作品1点を見せていただきました。
↑尾形乾山の器
↑谷文晁の絵画を目の前で鑑賞
↑貴重な作品を触らせて貰う。
絵画は間近で細部までじっくり鑑賞しました。
陶磁器はなんと実際に触らせていただくことができました。美術館や博物館ではガラスケース越しにしか観ることができない作品です。実際に近づき、触ってみると、観るだけでは感じ取れなかったことにも気付くことができました。
ワークショップでは、各自購入してきた白磁の器を転写シートで装飾しました。午前に学んだ伝統模様の知識を生かして、それぞれ工夫しました。
↑本校生徒の作品
作品は後日焼成し、生徒の手元に届きます。
芸術や文化財の造詣を深めることができました。
令和3年7月30日(金)、サマーセミナーの一環として、社会科学フィールドワークを実施しました。京都地方裁判所・京都弁護士会の御協力により、1・2年生15名が法律や裁判について学びました。
午前中は、京都地方裁判所の法廷を見学するとともに、刑事事件の裁判を傍聴しました。被告人と弁護人や検察官とのやりとりからは再び罪を犯さないようにするための配慮なども感じられ、裁判には人生がかかっていることがよくわかりました。
午後は、まず、京都弁護士会(法教育委員会)の弁護士から、「疑わしきは被告人の利益に」など刑事裁判の原則について御講義をいただきました。
次に、コンビニ強盗事件を題材とする模擬裁判に取り組みました。弁護士の先生方の御指導を受けながら、物証や証言にもとづいて被告人が犯人であるといえるかどうかを検討しましたが、一つの事実について弁護人と検察官では主張が正反対になるなど、「物事を多面的に見ること」の重要性を学びました。
最後に、5人ずつ3つのグループに分かれて法律事務所を訪問し、弁護士という仕事のやり甲斐や御苦労などについて、お話を伺いました。
参加した生徒からは「裁判の緊張した雰囲気や、弁護士や検事の方たちの真剣に働いている姿が印象的だった」、「法や裁判への興味がいっそう強くなった。個人で裁判を傍聴してみたい」などの感想が寄せられました。今回の経験を、これからの積極的な学びに結びつけていってもらいたいと思います。
7月17,18日に本校にて学校説明会を開催しました。
検温、飛沫シート設置、消毒、換気等の感染対策を行った上での開催です。
多くの中学生とその保護者の方々に来校していただきました。誠にありがとうございました。
全体会では校長先生からのあいさつ、学科長から教育内容についての説明、在校生によるラボや学校生活についてのプレゼンテーションを行いました。
その後、校舎内と部活動の自由見学、生徒による個別相談等も行われました。
説明会運営に携わっている広報委員を紹介します。1・2年生で構成され100名居ります。それぞれ役割があります。
広報委員から考案されたものを紹介します。
次回は進学説明会を9月18・19日、10月23日 に開催予定です。
令和3年度第1学期終業式が、7月20日(火)に、Zoomを利用した遠隔配信により行われました。始業式と同様に、校内のスタジオで撮影されている映像がライブで各教室に流される形で式は進みました。また、1人1台タブレットを持っている1年生は、それぞれ自分の端末にその映像を投影しながら式に参加しました。
橋長正樹校長先生からのお話を、一部抜粋して紹介します。
①コロナを防ぐためには、ひとりひとりが確実に感染症予防対策をしていくことが絶対的に必要になってきます。夏休み中も登下校時、登校中だけでなく、その他の場面でも、密を避ける、必要以上に大きな声で話をしない、食事の場面では特に気をつけるなどの、新しい生活様式をしっかりと守って、自分だけでなく周りの人たちの感染を防ぐように気をつけていきましょう。
②みなさんの1学期の成績は定期テストの結果だけでなく、日頃の授業での取組等を総合してつけているものです。満足のいく成績が残せた人も、残念ながら、そうではなかったという人もあると思います。大切なことは、今後みなさんがどのように学習を進めていくかということです。「隣の芝生は青い」という言葉もありますが、一時の気持ちに左右されることなく、長い目で自分にとって必要なことを着実にこなしていってください。
③夏休みは、受験勉強や補習、課題で大変、文化祭準備で超多忙、部活を思いっきりやりたいといろいろな計画があるかと思います。しかし、是非、この機会に読書をしてみてください。いろいろな分野の本を乱読するものよいでしょうし、じっくりと気に入った本やチャレンジしてみたかった本と対峙してみるのも素晴らしいことだと思います。
6月9日(水)に令和3年度の生徒会役員認証式が行われ、新生徒会役員11名が橋長正樹校長から役員証を受け取りました。
認証式後は新生徒会役員と校長先生との間で意見交換会を行いました。新生徒会役員たちから校長先生に嵯峨野高校の校則などについての質問があり、校長先生はご自身の思いもまじえて丁寧に答えてくださいました。また、生徒会役員同士で、今後の嵯峨野高校のあり方について意見を交わす場面もありました。
文化祭・体育祭を筆頭に、すでにたくさんの新生徒会の取り組みが動き始めています。例年通りにできない取り組みもありますが、現在のような状況だからこそ出来る取り組みもあり、新生徒会メンバーもやる気に満ちています。今年の嵯峨野高校生徒会も、積極的な活動を行っていきます。
先月5月6日に令和3年度生徒会役員選挙が、5月19日に新生徒会によって令和3年度生徒総会が行われました。
※生徒会役員選挙の選挙演説の様子
新型コロナウィルス感染防止のため、本校放送部の協力のもと選挙演説は校内放送で、生徒総会は校内放送とズームによる各クラスへの動画配信を併用して行いました。
新しい取り組みでしたが、新生徒会役員・選挙管理委員・クラス代表委員・放送部それぞれの協力のおかげで、両方とも無事成功させることができました。
特にズームを活用した生徒総会は、途中で画面が切り替わったりテロップが入ったりなど、まるでテレビの生中継のような臨場感がありました。初めての取り組みでしたが結果はとても好評でした。
※生徒総会の配信風景
ステップアッププログラムⅣ
4月23日にステップアッププログラムの4回目として1~3限にクラス毎にディスカッションを行いました。コロナウィルス感染症対策として教室を移動し、2教室に分かれたり、大教室で広く座席を確保して、常時換気をしながら実施しました。フェルミ推定を題材として扱い、答えの分からない問いに対してもあきらめることなく、グループ毎に様々な条件を考えながら、ディスカッションが積極的に行われていました。時間の最後にはグループ毎に発表をし、質疑等も活発に行われていました。
その後、各クラスで進路指導部による進路ガイダンスを受けました。共修コースの生徒にとっては、間もなく訪れる文理選択を考えるきっかけとなりました。入学して間もない1年生ですが、将来の夢や職業について考える良い機会となりました。
ステップアッププログラム Ⅰ~Ⅲ(4月9日~15日)
入学して間もない1年生ですが、嵯峨野高校について知り、早く慣れるためにステップアッププログラムを実施しています。
4月9日(金)にはステップアッププログラムⅠを実施しました。午前中に生徒指導部、教務部、進路指導部、保健部の各部長の先生からオリエンテーションを受け、学校生活におけるルール等の説明を受けました。午後はクラス毎に校内を探索しました。校舎内の構造が難しいので、覚えるのには少し時間がかかるかな?
4月12日(月)にはステップアッププログラムⅡを実施しました。1限に国語、数学、英語の先生から授業の受け方や予習・復習の仕方についてオリエンテーションを受けました。メモを取りながら集中して聞いていました。2~5限は実際に各教科の授業を受け、6・7限はチャレンジタイムとして初めての自学の時間を体験し、黙々と真剣な表情で課題や予習を進めていました。
4月15日(木)にはステップアッププログラムⅢとして佛教大学 原教授に講演に来ていただきました。体育館に全員が初めて集まり、間隔をあけて座り聴講しました。生徒たちは様々な分野にわたる原教授の話にどんどん引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。生徒の感想文には自分自身のことを振り返り、スマホやSNSの使い方や、友達との付き合い方、将来の夢について書かれているものが多く、また、原教授への質問もたくさん書かれていました。
午後からは5限に校歌指導として本校国語科の多田先生による校歌指導がZoomで配信され、校歌作成のいきさつや歌詞の意味について学びました。今は心の中でしか歌えませんが、早くみんなで歌える日が来るといいですね。
6・7限は学年行事としてクイズ大会を実施しました。各HR教室にZoomで配信し、グループ毎に協力して解答し、結果に一喜一憂しながら楽しい時間を過ごしました。集計の結果、グループ優勝は1組1班、クラス優勝は6組でした!
ステップアッププログラムを通して、少しずつ学年の仲が深まってきましたね。
4月8日(木)令和3年度第1学期の始業式が、Zoomを利用した遠隔配信により行われました。校内のスタジオで撮影されている映像がライブで各教室に流され、例年とは違う新しい形で式は進みました。橋長正樹校長先生からのお話を、一部抜粋して紹介します。
①私が昨年度、副校長として嵯峨野高校に勤務をして見つけた嵯峨野高校生の良いところは、多くの卒業生が学習と部活動を両立させて自分の進路を実現させたというところです。私は彼らの頑張りこそが嵯峨野高校が長年大切にしてきたことではないかと考えています。とはいうものの、みんながみんな同じようなことができるわけではありません。私が今日、みなさんに本当にお伝えしたいことは、「あるがままの、等身大の自分を受け入れよう」ということです。私がそうしたように、みなさんにも自分自身のよい所をできるだけたくさん見つけるように、少し努力をしてほしいと思います。そうすることによって自分自身のことだけでなく、今まで気がつかなかったクラスメイトや部活の仲間、家族のよい所にも気がつくようになるかもしれませんね。
②私たちの脳は、気分が落ち込んでいるときであっても、口角を上げて笑顔をつくると、「ん、なにか楽しいことがおこってるんだ」と理解するのだそうです。なんだか気分がすぐれないような日でも、鏡の前で思いっきり口角を上げて笑顔を作ってみるとだんだん気分が晴れてくるのだそうです。しっかりと胸を張って、いつもより目線をあげると、私たちの脳は「ん、自信に満ちあふれているな」と理解するんだそうです。堂々とした姿勢、笑顔で元気にあいさつができる、そんな生徒が増えると、さらに峨野高校の魅力が増えそうです。
4月8日(木)本校体育館において第73回入学式が行われました。
昨年同様、マスク着用、参列者の制限などの感染対策を行った上での挙行です。
令和3年度 第73回入学式 校長式辞
「新入生の皆さんを心から歓迎します。」
橋長正樹校長は、冒頭で新入生を心から歓迎する思いを述べられました。
冒頭に続き、どんどん新しいことにチャレンジして、たくさんの失敗をして欲しいという学校長の願いが続きます。「成功するのに最も確実な方法は、常にもう1回だけ試してみること」というトーマスエジソンの言葉を引用し、失敗から学ぶ姿勢の重要性について新入生に語りかけられました。
さらに、物事を一元的に評価するのではなく「複数の物差し」を持つことの大切さへと話が転じます。「たくさんの物差しがあることに気づけば、自分自身に対する見方や周りの人たちへの見方も変わってくる。ひとつの物差しで低い順序になっているからといっても、それがすべてではない。そのことに早く気づくことで、自分自身を解放し、同時に周りの人も尊重できるようになるはずです。自分を信じて自分の長所を伸ばしてください。」
これまで緊張した面持ちの新入生が少しほぐれた瞬間です。
さらに、「前後裁断(ぜんごさいだん)」(江戸時代初期の禅僧である沢庵和尚の言葉)の教えから、今できることを精一杯にやるということの大切さ。やり直すことができない過去を引きずるのではなく、起こるか起こらないか、わからない先のことを心配するのではなく、今を生きることに専念して欲しい、という力強いメッセージで締めくくられました。
(以下 式辞末尾原文のまま掲載)
『多感な年頃のお子様たちは、これからの高校生活の中で、楽しいことばかりでなく、苦しみや挫折を味わったり、時には反抗的になったりすることもあろうかと思います。それは誰もが経験する壁であり、その壁を乗り越えるためには、本人の努力もさることながら、家庭と学校が深い信頼で結ばれ、お子様が安心して学校生活を過ごせる環境を作り、支援することが最も大切なことだと考えております。保護者の皆様の学校への御理解と御協力を是非ともよろしくお願いいたします。
すべての新入生の皆さんが、新しい出会いの中で、楽しく豊かな学校生活を送り、嵯峨野高校の歴史に新たなページを付け加えてくれることを期待して、式辞といたします。』
コロナに明け暮れた令和2年度。放送による終業式にあたり、小川雅史校長先生が次のような式辞を述べられました。
先日の卒業式翌日は朝からの大雨に加え突風、自転車置場の自転車は次々と倒されていました。そこへ進学補習のために登校してきたある3年生(卒業生)が"後輩"の自転車を一台一台起こして整理をしてくれていました。その光景から、本校創立者、矢代仁兵衛氏が「人知れずそっと行動することの大切さ」を述べられていたことを思い起こしました。今年は創立70年、今なお創立時の精神が息づいていることを、とても嬉しく思います。人が生きるとは、人のために自分を使うことだとも言えます。それを「使命」といいます。自分のかけがいのない命を何に使うのか、どの様に生きるのか、将来の自分を思い描いてみてください。
「自靖自献」(じせいじけん)という言葉があります。(出典「書経」)「自靖」とは心の平安を保つこと、「自献」とは世のため、人のために自らを尽くすこと。イライラせずに自分の心の平穏を保ってください。それは人に安心感を与えることになります。人に安心を与えることは、翻ってあなたの信頼を築くことにもなります。何かに苛立ちを覚えたとき、まず自分の心を整えてください。そうすれば自ずと周囲は変わってくると常々思っています。
話は転じて、二次元バーコード(QRコード)産みの親 原昌宏さんの開発にまつわるエピソードの中で、遅々として進まない研究の最中において「継続は力なり」「これしかないという強い思い」を大切にされていたことを紹介されました。そして高い目標、困難こそが自分を育ててくれていると信じて来年度以降の高校生活を贈って欲しいとのエールが続きます。
桜には早咲きと遅咲きがあります。人にも早くに頭角を現す人もあれば、「大器晩成」と呼ばれる人もいます。生きにくい世の中になったと嘆く大人もいますが、自分の生き方を貫けば、生きにくいなどと嘆息をもらすこともありません。「人の生き方を物差しにせず、自分らしく生きることを大切にしてください。ただし他人の意見に耳を傾け、独りよがりにならないように努めることも忘れてはいけません。」という卒業式での卒業生へのメッセージをあらためて在校生にも贈られました。そして最後に、校長先生の好きな言葉「3つの"な"」で締めくくられました。
コロナ禍を生き抜く嵯峨野高生へ 「怒るな 焦るな 諦めるな」
本日3月1日(月)本校体育館にて第70回卒業証書授与式が挙行されました。
検温の実施やマスク着用のもと、参列者数に制限はありましたが無事執り行うことができました。
天候は穏やかでとても良い日でした。
小川雅史校長先生は式辞の中で「予測不可能な時代」に羽ばたいていく卒業生に二つの餞(はなむけ)の言葉を述べられました。一つは「自ら道を開き、人生を歩んでほしい」ということ。自らの成功体験や経験則に拠り所を求めるのではなく、自らを拠り所とし、自ら道を切り開くことの大切さ。その際「人々に支持されないからといって自分の意見を変えてはならない。また自分の意見に固執するあまり、他人の意見を無視してはいけない」という教えを『菜根譚(さいこんたん)』より引用し申し添えられました。
二つ目は「良い失敗を人生の糧にしてほしい」ということ。正直にそして誠実に道理に生きるとともに、できることなら失敗の芽は摘んでおきたいもの、それでも失敗したらそれは良い失敗をしたと思い人生の糧にしてほしいとの願いを込められました。
「憂きいまの さかを超えたる 嵯峨野辺の 学びの苑を 出ていく子ら」(新村出)
時代は変わろうとも嵯峨野高校で培ったことを生涯にわたり真っ直ぐに伸ばしてください、と締めくくられました。
1月8日(金)に、3学期始業式が行われました。式では、校内放送にて校長先生からお話がありました。一部抜粋します。
①新型コロナウイルスの感染が益々拡大しているので、3学期も感染症対策をしっかり行っての学校生活となる。その中で、「正しく怖がる」ことを実践してほしい。「正しく怖がる」とは、リスクを抑えるポイントを身につけているということである。例えば、ライオンの調教師が檻の中で襲われないのは、「少し離れて接し、隙を見せないよう注意する」ということを実践しているからである。これを学校現場でのコロナ対策に置き換えると、昼食時や部活動時に、「昼食時はおしゃべりをしない、マスクをすることが困難な運動中なども話をせず、話すときはマスクをするか2メートル以上のディスタンスをとる」ということを実践するということである。
②移り変わりが早い社会を生きるみなさんに是非伝えたい言葉がある。それは「人生は常にこれから」ということである。交通事故で右腕を失っても懸命な努力で自身の夢を叶えた伊藤真波さんは、まさにそういう思いで生きておられる。その姿勢は、私たちに生きる勇気を与えてくれるように思える。誰にでも悩みはあるが、「自分の人生は自分で切り開く」という姿勢で人生を歩んでいってほしい。
③3年生は、「まだまだ伸びる」という言葉を信じてほしい。特別なことは必要ないので、日々平常通り、試験の前日まで粛々と勉強に励んでほしい。1,2年生は、1年間のまとめである3学期に、1年間の成長を自ら検証してほしい。成長とは出来ないことが出来るようになること、そして階段を一つ上がり、今までと違う景色が見えることである。
2020年12月18日(金)19日(土)に、本校において芸術文化展を実施しました。
この取組は、毎年芸術科が主催し、芸術科、家庭科の授業作品の展示の他、文化系部活動の作品展示や発表を行っているものです。
今年度はコロナ渦であるため、来場を在校生の家族に限定し、感染症対策を万全にして行い、発表部門は事前予約制で人数制限を設けました。
18日(金)は在校生限定で実施しました。展示部門と茶道部お茶会、演劇部の公演が行われました。
展示部門の芸術授業作品では、美術の授業作品の自画像が特に好評でした。染色や陶芸の作品は、丁寧に制作された作品を観て「これ欲しいな」といった作り手冥利に尽きる感想も聞こえてきました。
華道部はクリスマス仕様のお花で、廊下が華やかに。将棋部は和室で毎年恒例の対局を行いました。
茶道部のお茶会は、人数を制限して行いました。今年度校内でのはじめてのお茶会でした。また、演劇部は1年男子による1人芝居「サンタのお仕事!」を2回公演で実施。堂々とした演技で観客を魅了しました。
2日目の19日(土)は9時から軽音楽部のライブがあり、保護者世代に合わせた懐メロで会場を盛り上げました。12時からはダンス同好会の発表がピロティで行われました。大変寒い日でしたが、かわいらしく踊る部員たちの姿にたくさんの方が足を止めて見入っていました。
2日目は77名の保護者の方に来場いただき、芸術文化にも全力で頑張る嵯峨野生の姿をお見せすることができました。
11月21日・22日に「中学2年生対象説明会」を本校にて開催しました。
検温、消毒、換気、飛沫防止シートの設置等の感染防止対策を行った上での開催でした。
本校の教育内容の説明や生徒による学校生活についてのプレゼンテーション後、施設見学や個別相談等を実施しました。
広報委員の活動は今回で最後です。8月から計8日、本校で開催した説明会すべてに協力してもらいました。
回を重ねる毎に、説明会の運営に熱心に取り組む姿が多々見られるようになり、個人の成長と広報委員という集団での成長も感じました。
この活動で得た経験を大切に、今後の学校生活等で活かして欲しいと思います。
次回は12月5日(土)に個別相談会を開催予定です。
9月17日(木)に「第71回とこのは祭ー体育の部ー」が開催されました。天候が心配されましたが、何とか全ての競技を行うことができました。今年は新型コロナウイルスの関係で、例年のような競技を行うことができませんでした。しかし、本校の生徒と教員が知恵を出し合って考案した、創意工夫に富んだ様々な競技を行いました。 また、グラウンドでの三密を回避するため、それぞれの学年が異なった動きをしながら体育祭は進められていきました。例えば、1年生がグラウンドで競技を行っている間、2年生は十分な距離を取りながらその応援をトラックの周辺で行いました。一方、3年生は体育館でそのグラウンドの様子をライブビューイングで観戦しながら、リモートで応援をしました。いつも通りの体育祭ではありませんでしたが、グラウンドと体育館には生徒達の笑顔が溢れていました。
9月3日、4日の2日間で「とこのは祭」文化の部(文化祭)が開催されました。
3密を避ける工夫をしながら、夏休みからの準備期間を経て無事、当日を迎えることが出来ました。
感染予防対策に伴って、昨年と発表場所、時間、鑑賞形式等が大きく変わりましたが、生徒達は、各々のクラス発表や部活動発表等に熱心に取り組み、また鑑賞していました。
~クラス発表の様子です~
1年生は体育館の舞台で10分間の仮装パフォーマンスを行いました。
2年生はHR教室にて映像を使った教室企画を行いました。
25分の映像を事前に撮影し、HR教室又はPCルームで鑑賞する形式で行いました。