10月31日(木)宮津学舎第2体育館で、「INAMORI ミュージック・ディ2024 スクールコンサート&レッスン」を行いました。この取組は、公益財団法人稲盛財団の主催で、京都市交響楽団や招聘アーティストと協働しながら、文化芸術のすばらしさを再発見し、人生をより豊かにするための機会を提供したいという思いから生まれたプロジェクトの1つです。今年度は、スクールコンサート&レッスンに本校を選出していただき、世界で活躍されている指揮者ジョン・アクセルロッド氏、ヴァイオリン奏者三浦文彰氏、チェロ奏者ユンソン氏に来校していただきました。
第1部では、宮津学舎1年生と加悦谷学舎全学年、第2部では、宮津学舎2・3年生が鑑賞しました。
最初に、三浦氏とユンソン氏によるヴァイオリンとチェロのデュオ演奏、ヘンデル作曲「パッサカリア」やV.モンティ作曲「チャルダッシュ」などを演奏していただきました。静まり返った体育館に、ヴァイオリンとチェロの美しい音色が響き渡り、いつもの体育館がコンサートホールになったかのようでした。生徒たちは普段は聞く機会の少ないヴァイオリンとチェロの深く伸びやかな音、様々な演奏技法に新鮮な驚きを感じている様子で、2人が奏でる一つ一つの音を聞き逃さないように耳を傾けていました。
演奏後の質問コーナーでは、「本番で練習通りのパフォーマンスが出せるようにするためにはどのような心がけをされているか」という質問に対して、「基礎練習を何度も行い、何が起きても大丈夫という自信を持つことがとても大切です」とアドバイスをいただき、他にも多くの質問にも、親身になって答えてくださいました。
次に、指揮者ジョン・アクセルロッド氏による吹奏楽部の演奏指導が行われました。指揮や演奏をする上で大切なことだけでなく、人生をより良く生いきていくための考え方など多くのアドバイスをいただきました。実際に指揮をとっていただき、ダイナミックかつユーモアを交えた指揮で、曲の解釈や演奏方法などを学ぶことができました。演奏している吹奏楽部員や聴いている生徒・教職員は、指導によって演奏がより生き生きと変化していくことに驚きと感動を覚えている様子でした。また、吹奏楽部顧問にも、体で覚えられるように腕をとりながら指揮の指導していただきました。
最後に、「何かを一生懸命にしようと思ったとき、先生や親など周りの人達があなたに投資をしてくれます。ただ、最も重要なことはみなさん自身が自分自身に投資をすることです。あなたたちはそれだけの価値のある人達です。本日はみなさんと一緒に音楽や学びを分かち合うことができてとても嬉しい一日となりました。」と心温まるメッセージをいただきました。
お礼の挨拶として、第1部では加悦谷学舎を代表して、加悦谷学舎生徒会長西橋愛音さんから「生徒一同、音楽の力を通して素晴らしい貴重な体験をさせていただきました。楽曲一つ一つに込められた力に感動をしながら学ぶことができました。今後の学校生活や学びに生かしていきます。」と、第2部では、宮津学舎を代表して宮津学舎前生徒会長白數拓人さんから「生で演奏を聴くのはは貴重でとても良い経験になりました。吹奏楽部のレッスンという本校ならではのイベントもありとても楽しめました。応援しています。」と感謝の言葉を伝え、吹奏楽部員が花束を贈呈しました。
アクセルロッド氏、三浦氏、ユンソン氏の世界トップレベルの指揮や演奏に触れ、存分に音楽を愉しむことができ、音楽の魅力や面白さを再発見することができました。
このような素敵な機会を作っていだたき感謝申し上げます。