丹後地域は織物の産地であり、布が織りあがる工程や、テキスタイルデザインといったことが身近に存在し、織物製造の魅力を体感できる地域です。与謝野町における織物の歴史と技術について理解を深め、地域社会とのつながりについての意識を高めることを目的に、6月7日(火)、9日(木)、14日(火)、16日(木)の4日間で、服飾手芸選択の2年生が与謝野町織物技能訓練センターにて手織り体験を行いました。
与謝野町商工会織物技術指導員 尾関 正巳様をはじめ、織師の茂籠 龍一郎 様ならびに手織りサークル「ひまわりの未」の野口様に御指導いただき、「裂き織」と呼ばれる織物を織らせていただきました。
最初はなかなか慣れない手つきで取り組んでいましたが、一度勝手が分かると各自手際よく、楽しみながら織りあげていました。
体験した生徒からは、
「織物を織る際に強く打ったり、弱く打ったりするとそれだけで同じ色の織物でも全く違う作品になると知り、打つ時の強さを意識して織ってみたけれども、均一な強さで打つことが難しく布に少し隙間が空いてしまったり、しっかりと打ち込んでいたりする部分があった。とても楽しく織ることができた。」
「糸を選んで8の字にかけた糸が機械を使うと1つの布になるのを実際に体験して、自分で織ると愛着がわいてとても良いなと思いました。」
「織物産業を守りたいと思った。」
「だんだん布が長くなっていっていて、こんなに自分が織ったのか!ということを実感できました。色も鮮やかでとってもきれいにできました。」
「糸がなくなったらどうやって次の糸とつなげるか、糸が緩んだらどうすればいいのか分かったので、前回やってもらっていたことが1人でできてよかった。完成品を見て思ったより織っていて驚いた。とても楽しかったので、また、機会があれば挑戦したい。」
といった感想が聞かれ、織物に親しみを感じるとともに、織物に対する理解を深める機会となりました。
尾関様、茂籠様そして野口様、御丁寧に御指導いただきありがとうございました!