令和6年11月21日(木)7限時に、第1学年の生徒を対象に、第37回「山城高校21世紀塾」を実施いたしました。
「山城高校21世紀塾」では、各界で活躍されている山城高校の卒業生にお越しいただき、山城高校での生活や卒業後の歩みなど、その方ならではのお話をしていただきます。
今年度は、トランペット奏者の 谷殿 明良 様(第54回(平成14年3月)卒業)にお越しいただき、『ジャズを学んだ私から皆様へ。』という演題でお話しいただきました。国や年齢を越えて人と繋がることができる音楽の素晴らしさや好きなこと対して真っ直ぐに向き合う楽しさなどをトランペットの実演や御自身の留学の経験談を交えながら御講演いただきました。
生徒たちは、高校生の頃から好きなことに真っ直ぐに向き合い、たくさんの努力をされてきた谷殿様のお姿が、非常に印象に残った様子でした。
令和6年11月15日(金)にワールドワイドパイオニア育成プロジェクトの一環として、シンガーポールのイーシュンタウンセカンダリースクールから32名の生徒が来校し、国際交流を行いました。歓迎セレモニーの後、本校1年の文理総合科、2年の文理総合科・普通科の生徒と共に、書道体験や調理を交えた実験・グループ交流などを通して、親睦を深めました。また、お昼休みには本校の食堂で一緒に昼食をとり、軽音楽部による昼休み公演を楽しみました。
お別れセレモニーの後はバスまでお見送りをし、生徒たちは最後まで交流を楽しんでいる様子でした。
両校の生徒にとって非常に意義のある交流となりました。
イーシュンタウンセカンダリースクールの皆さん、ありがとうございました!
令和6年10月19日(土)、大阪教育大学教育学部講師の葛城元氏をお招きし、「折り紙容器を題材とした課題解決授業」というテーマで、文理総合科1年生を対象に特別講義を実施しました。本校の木下卓海教諭も授業者として加わり、大阪教育大学教育学部の学生7名と大阪教育大学連合教職大学院の院生2名にも活動の支援をしていただきました。
今回の授業の大きなテーマは、「より良い紙容器とは何か」を探究することです。最初に、2つのサンプルとなる紙容器を作成し、それをさまざまな視点から観察しました。例えば、デザインの美しさや実用性を評価したり、数学を用いて寸法や容積を計算したりすることで、どのような形状が効率的かを考えました。生徒たちは、理論的な学びと実際のものづくりが結びついていることを体感しながら、思考を深めました。
その後、各グループに分かれて、オリジナルの紙容器をデザインし、実際に製作する活動を行いました。生徒たちは、独創的でユニークなアイデアを形にするために試行錯誤を繰り返し、グループのメンバーと協力し合いながら製作を進めました。作品発表の時間では、おにぎり専用の容器や、底面が星型で視覚的に美しい容器など、機能性とデザイン性を兼ね備えたさまざまな工夫を凝らした作品を披露してくれました。講師の先生やサポートスタッフも、生徒たちの創意工夫と発想力に感銘を受けました。これらの作品は、理科・技術・数学・芸術といった分野を横断的に活用する「STEAM教育」の視点を見事に取り入れたものでした。
最後に、葛城氏から「日頃授業で学ぶことは課題を解決するために用いることができる。だからこそ普段の授業を大切にしてほしい。」というお言葉をいただきましたました。この講義を通じて、生徒たちは授業で学んだ知識を活用しながら課題解決を目指すことの楽しさを実感したことだと思います。