山城高校では、1971(昭和46)年より聴覚に障害のある生徒(以下、聴障生)の受け入れを始め、今日までに130名以上の聴障生が健聴の生徒とともに学び巣立っていきました。校内に聴覚障害教育・支援教育部を設け、その担当教員を中心に聴障生のサポートを「きこえの保障」と称して全校的にバックアップしています。



■ 学習面でのサポート
 □ 授業中、座席の位置の配慮に加え、教員は口をはっきり開けて、伝わりやすく話したり、
   板書の工夫を心がけています。
 □ 理科の実験やパソコン実習時には、支援部の担当教員が入り、サポートしています。
 □ 授業で使用されるビデオなどの視聴覚教材には字幕を付けています。
 □ FM補聴器の貸出しを行っています。
 □ 静かな環境で、授業が受けられるように、普通教室の机・椅子の脚には雑音抑制のための
   テニスボールを取り付けています。
 □ タブレットなどのICT機器の活用についても研究しています。

■ 学校での生活面でのサポート
 □ 学校行事等では、担当教員による手話通訳・文書配布・大型モニターでの字幕提示等によ
   り情報保障に努めています。校外学習や研修旅行にも担当教員が同行し、サポートしてい
   ます。
 □ 聴障生へは、週1回放課後のミーティングで学校生活上必要な連絡をしたり、聴障生同士
   の相互理解を深める機会を持っています。また、手話部の生徒との交流も行っています。
 □ さまざまな相談に対応できるように聴覚障害指導室に担当教員が配置されています。

■ 聴覚障害の理解・啓発
 □ 学年ごとに実施するアッセンブリー、文化祭での発表、校内手話弁論大会等を通して、全
   校生徒への聴覚障害についての正しい理解・啓発に努めています。