令和7年2月1日(土)、京都建築大学校にて開催された、令和6年度グローバルネットワーク京都交流会に参加しました。グローバルネットワーク京都交流会は、国際社会に貢献できるリーダーを育成することを目的に、年に1回京都府教育委員会の主催で開催されます。参加校の生徒は、「持続可能な国際社会への展望」をテーマに課題研究を行い、発表・交流を行います。
プレゼンテーションの部では、文理総合科代表生徒が「AI diary」についての発表を行い、特別賞を受賞しました。
論文コンテストの部では、普通科代表生徒の論文「人の印象は視覚から共感力重視に」が、優秀賞を受賞しました。
ポスターセッションの部では、普通科代表グループ2組が「日本と台湾のプラスチック削減政策」、「知覧茶と宇治茶の美味しい飲み方」についての発表を行いました。
生徒たちは、自分たちが研究した内容を多くの人に説明し、意見交流を行うことを通して、深く物事を探求することの楽しさを実感することができたことと思います。
令和7年1月23日(木)に、ワールドワイドパイオニア育成事業の一環として台湾の國立彰化女子高級中學の生徒64名にお越しいただき、国際交流活動を実施しました。
歓迎セレモニーのあと、第1学年の普通科・文理総合科の生徒と共に「日本と台湾の文化クイズ」や「日本の遊び体験(福笑い、神経衰弱、伝言ゲーム)」を通して、親睦を深めました。交流中はずっと「英語」を用いてコミュニケーションを取り合いました。
交流の最後には、グループ写真を撮ったり、お互いにお土産を交換したりして、最後まで交流を楽しむ様子が見られました。
両校の生徒にとって非常に意義のある交流となりました。
國立彰化女子高級中學の皆さん、ありがとうございました!
令和7年1月8日(水)、3学期始業式がオンライン上で行われました。
校長先生からは、「様々な面で、今までとは違う工夫をして取り組むように」と、生徒達のさらなる成長を応援する言葉が送られました。また、「3年生は大学入試に向けて残された時間を有効活用して努力するように」、「2年生はもう3年生が始まったと考えて、自身のさらなる向上を努めるように」、「1年生は学校の中心となって活躍していくように」と激励の言葉が送られました。
また、生徒指導部の先生からは、
・「2学期は自転車事故や遅刻が増加したので、時間に余裕を持った安全な行動をとるようにすること」
・「薬物や闇バイトに関わらないこと」
と注意喚起がありました。
その後、冬休み中に活躍した生徒への表彰が行われました。
今年度も残りわずかとなってきました。来年度、さらに飛躍できるように、充実した3学期にしてほしいと思います。
令和6年12月21日(土)に、第1学年の生徒を対象に「サイエンスダイアログ」を実施いたしました。
「サイエンスダイアログ」では、日本の大学で研究を行っている外国人研究員の方にお越しいただき、研究内容や出身国の文化について英語で講義をしていただきます。
今年度は、神戸大学・大学院人文学研究科の Xue Li 博士(オーストラリア出身)にお越しいただき、「脳とこれからの人生」というテーマで御講義いただきました。脳内で分泌されるホルモンの仕組みや影響を、グループワークやディスカッションを交えながら分かりやすく説明してくださいました。オールイングリッシュの講義に、生徒たちは少し緊張している様子でしたが、生徒の表情や様子を見てコミュニケーションを取りながら説明してくださったため、生徒たちは非常に興味を持って受講することができました。質疑応答の時間には、研究内容やオーストラリアについてたくさんの質問がありました。
生徒たちは、英語を用いて専門的な知識を深めることの楽しさや人と繋がることの楽しさを実感できたことと思います。
令和6年12月20日(金)、令和6年度2学期終業式がオンライン上で行われました。
校長先生からは、2学期中の生徒の頑張りや国際交流、硬式野球部甲子園21世紀枠決定についてのお話があった後、「自分の考えを伝えるのと同時に、相手の思いを理解するようにすること。これは互いに認め合う人間関係をつくることに繋がる」「人は誰でも長所と短所をもっている。人の長所に気づくことができる心の目を磨いてほしい」とお話がありました。その後は各学年に向けて激励の言葉が送られました。
また、教務部長・進路指導部長の先生方からは、
・「自身の成長した点に注目し、自信の向上に繋げてほしい」
・「受験に使わない教科もしっかり勉強し、自分の限界をつくらないでほしい」
・「1、2年生は、目指す将来を思い描いて興味関心を広げてほしい」
・「3年生は、互いに刺激を与えあってくじけそうな心を奮い立たせてほしい」
とお話がありました。
その後、2学期中に活躍した生徒への表彰が行われました。
生徒は先生方のお話を真摯に受け止めている様子でした。この冬休みを、自分の生活を見直し、今よりも飛躍する機会にしてほしいと思います。
11月25日(月)に京都府立大学学長特別補佐 公共政策学部教授 窪田好男様を講師としてお招きし、3年生総合的な学習の時間の取り組みの一環として「社会人になる君たちへ」講演会を実施しました。現3年生は窪田先生による「主権者教育講座」(6月)、「消費者教育講座」(10月)を今年度受講し、社会に対して我関せずといった人任せの態度を取るのではなく、積極的に関わっていくことの意義を学んできました。本講座でも、その点を再確認すると共に、本校を卒業し、大学、社会人となるにあたり、自己肯定感を高め、社会に積極的に関わることの重要性を再認識しました。
受講後の生徒たちの感想からいくつかを紹介します。
「主権者教育と消費者教育を受けることによって、自分は様々な責任を背負う18歳であるという認識を持つようになりました。気付いたら18歳になって成人していたという感覚で、自分の持つ権利、責任を言われるまで意識していませんでした。ですが、主権者教育によって選挙に行こうと思い、実際初めて投票しにいくことができました。将来、社会の一員となる者として、今回のように「初めてだから」という特別感で社会に参加するのではなく、継続して責任感を持って日々生活をしていくことが重要だということも感じました。」
「私も将来についてよく考えるようになりました。どんな仕事に就くのか(理想的な仕事に就きたいことと生活の両立について)、または京都から離れて生活するのかなど様々な選択肢があると思いました。それを考える中で大切だと思うのは、今日学んだような日本の現状や私たちの持つ権利にまで考えを巡らせてから自分が一番力を発揮し活躍できる生き方を望むことだと思いました。日本を形作るための政治的権利、暮らしを形作るための消費行動も、それに大きく含まれると自覚して、これからの人生を歩んでいきたいです。」
「あっという間に成人になるのと同じように、すぐ社会人になると思うので、今日の講演で聞いたことは自分が社会人になったときに活かしていきたいと思いました。過去2回のおさらいができたのでよかったです。社会を作る一員として、他人任せにしたりせず、自ら積極的に行動するという意識が必要になってくると思います。今できることは今の段階で準備しておいて今後に活かしたいと思いました。」
講師 京都府立大学 公共政策学部教授
学長特別補佐 窪田 好男 様(写真中央)にオンラインによるご講演をしていただきました。
令和6年11月23日(土)、先週に引き続き、文理総合科2年生21名が京都府立大学を訪問し、田中 俊一 准教授(京都府立大学 生命環境学部 生命分子化学科 生命構造化学研究室)の遺伝子組換えに関わる特別講義を受け、前回の実験結果を観察しました。
大腸菌は、カナマイシンという抗生物質を含む培地では、生育できませんが、カナマイシン耐性の遺伝子をもつプラスミドを取り込むと、カナマイシンを含む培地で増殖できる大腸菌に形質転換します。
今回は、プラスミドを取り込ませていない条件と、薬剤耐性遺伝子を組み込んだプラスミドを取り込んだ条件、薬剤耐性遺伝子とあわせて蛍光タンパク質の遺伝子を組み込んだプラスミド(緑、青、赤のそれぞれ3種類)を取り込ませた条件の、5つの条件で培養しました。
実験は成功し、プラスミドを取り込ませていない条件では、大腸菌は生育できないため観察することができず、プラスミドを取り込ませた条件では、それぞれ大腸菌は増殖し、あわせて蛍光タンパク質を組み込んだ条件では、紫外線を当てることで蛍光を観察することができました。
生徒たちは、実際に蛍光を観察することができ、非常に楽しそうで、対照実験の意義等を質問するなど、大変有意義な時間でした。
また、実験後には、生命構造化学研究室に所属している本校卒業生が、研究室での成果としていくつか例を挙げ、自分たちのしている研究が実際にどのように社会に役立っているのかを紹介してくれました。
さらに、遺伝子組み換えに関して、倫理的視点だけでなく、進化論的視点や医療からの視点等、あらゆる視点から考え、議論したり、日頃の疑問等をたくさん質問することができ、生徒たちの科学的探究心が育まれました。