卒業証書授与式(3/19実施)

校長コラム

 昨日、西谷町長様はじめ多数のご来賓の皆様のご臨席のもと、令和5年度卒業証書授与式を無事に挙行することができました。今年度は、5年ぶりに1年から5年の在校生も参加し、ご来賓の皆様、全教職員、保護者の皆様、在校生のみんなで卒業生の門出を祝うことができました。卒業生たちは、緊張しながらも笑顔で卒業証書を受け取り、6年間の思いを込めたメッセージや歌もみんなで心を一つにして大きな声で発表することができました。1年から5年の在校生も卒業生への思いを込めて、感謝の言葉や歌を発表でき、素晴らしい式になりました。

 卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。今後も田原小学校で学んだことを活かし、健康に気をつけて中学校でのますますのご活躍と皆さんの人生に幸多からんことを願っています。

~当日の式辞~

 桜のつぼみも膨らみ始め、吹く風にも春の訪れを感じる今日のよき日、宇治田原町長 西谷信夫 様 を始め多数の御来賓の皆様にご臨席を賜り、令和5年度 維孝館学園 宇治田原町立田原小学校 卒業証書授与式を挙行できますことに、髙壇からではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

 さて、田原小学校を巣立ちゆく三十九名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今、皆さんが手にした卒業証書は、小学校の全教育課程を修了した証です。その卒業証書を受け取る姿は大変凜々しく立派でした。皆さんは、百五十年の歴史と伝統がある本校で、「維孝館門」に温かく見守られながら、今日まで、仲間と共に多くのことを学び、豊かな心と体を育んできました。2年の3学期途中から6年の5月初めまでの3年余りの期間は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、新しい生活様式や行事の縮減などを強いられました。しかし、その間も皆さんは、仲間を思いやり、みんなで工夫や協力して学校生活を送ってきました。

 今年度は、最高学年として、今まで培ってきた力を基に努力を積み重ね、リーダーシップを発揮しました。運動会の団体演技「ザ・グレーテスト・ジャーニー」では、みんなで素晴らしい演技を完成させました。最初は緊張や不安いっぱいの中、みんなで声を出し、一生懸命に踊っているうちに心が一つになり、演じている皆さんも見ている人も楽しくなり、笑顔の輪が運動場全体に広がりました。演技を終了した時の充実感と達成感一杯の皆さんの笑顔を今も忘れることができません。

 毎日の学校生活でも、集団登校では、低学年に優しく声をかけ、歩く速さを合わせたり、1年生の手を引いたりして、安全に登校できるよう気遣う姿がありました。休み時間や放課後には、下級生と遊んだり面倒を見たりする姿がありました。委員会活動、クラブ活動の時には、下級生の見本になり、最高学年としての責任を果たしている姿がありました。学校生活のいろいろな場面で、上級生としての自覚と思いやりの気持ちが感じられ、素晴らしかったです。皆さんの優しさや責任感、見本となる行動が全校児童に広がり、明るく楽しい生活を送る基礎を築いてくれました。

 さあ、四月からは、中学校生活が始まります。小学校で学んだこと、身に付けた力に自信と誇りを持ち、今後も活躍してほしいと強く願います。卒業文集には皆さんの将来の夢やなりたい職業としてプロダンサー、アニメーター、声優、料理人、美容師、看護師、保育士、水泳選手、ソフトボール選手、大工さん、設計士、小説家、ユーチューバー等があげられていました。人生100年時代と言われる現在、これから皆さん一人一人の「ザ・グレーテスト・ジャーニー」が始まります。常に夢や目標を持ち続け、その実現のために、皆さんを支えてくださる人への「感謝」の気持ちを忘れず、いつも「笑顔」で、新しい事や困難な事にも諦めずに粘り強く「挑戦」し続けてください。

 最後に皆さんに私の好きな詩人の 相田みつを さんの言葉を贈ります。

 『自分が自分にならないで だれが自分になる』

 誰かに憧れ 誰かを目指すことは、もちろん大切ですが、その人自身になることはできません。しかし、どんな人にも決してあなたの代わりはつとまりません。あなたがあなたの魅力やあなたの長所を最大限に生かして、自分を見失わないで最高のあなたになってください。ここにいる卒業生一人一人が、大切な命を授かり、すばらしい力と優しい心を持った、かけがえのない人達ばかりです。どうか皆さん、自分を大切にし、自分を信じ、常に前を向いて進み、成長し、豊かで幸せな人生を歩んで行ってください。自分を大切にできる人は、きっと同じように他の人のことも大切にできると思います。

 さて、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日まで、陰になり日なたになりお子様を支えてこられたご苦労に敬意を表しますとともに、コロナ禍中の3年余りを含め6年間、学校への多大なるご支援とご協力をいただいたことに心より感謝申し上げます。これからお子様は「思春期」という人生において、最も多感な時期を歩んでいきます。困難な事や不安な事にもぶつかりながら、自分探しに取り組むはずです。どうぞ、お子様の頑張る姿を温かく見守るとともに、勇気づけたり、見本を示したりしながら導いていただきますようよろしくお願いいたします。お子様がお困りの時には、教職員一同、微力ながらもご相談にのらせていただきますので、お声かけ願います。

 結びに、本日、栄えある田原小学校の卒業生となった三十九名の皆さんの前途に幸多からんことを祈念いたしまして式辞といたします。  

 令和6年3月19日 維孝館学園宇治田原町立田原小学校 校長 細矢 和彦

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