網野学舎
図書館コラボ。今回は2年1組の論理国語の授業を紹介します。
「複数の情報を得て考察する」という単元において、これまでに長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」という文章を学んできました。今回はその言語活動として「生き物探究」を行いました。
まず、グループでテーマとなる生き物や生き物に関わる事象をそれぞれ決めました。そしてその生き物に関する情報を書籍・論文・雑誌・ウェブサイトを使って調べていきました。生徒達は協力し合いながら真剣に、時には興味深くそれぞれの生き物について調べていました。
情報を詳しく調べるにあたっては、図書館司書から論文検索の方法のレクチャーや、テーマに関する書籍の紹介、本の取り寄せにも協力してもらいました。
後日、得た情報や得られた考察をスライドにまとめて、クラス内で発表しました。生徒達にとっては多くの学びがあった探究活動となりました。
未来へ伝えよう 丹後の魅力を
11月9日に開催した第17回丹後活性化プレゼンテーション大会において、丹後活性化案を発表した企画経営科3年生の代表2名にインタビューをしました。
「未来へ伝える丹後の魅力」
森真帆呂さん(3年3組・網野中)
私達は京丹後市の魅力を同世代の若者にたくさん知ってもらい、それを伝え、将来的には観光客誘致と少子高齢化の抑制につなげるという活動をテーマに研究をしました。
夏には実際に京都市内の大学生に対してガイドツアーを行いました。初めての経験で不安や緊張もありましたが、何度も練習をしてガイドに臨みました。その結果、大学生の方々からは「また来てみたい」、「丹後に将来住んでみたい」と嬉しい評価をいただき、私達も最後まで楽しくガイドをすることができました。
今年度のプレゼン大会は完全な形での開催としては4年ぶりでした。また、活性化案発表のトップバッターでもあったので、前例を知らない私達は不安と緊張の中、準備した研究成果を発表しました。途中、ミスも少し出てしまいましたが、終始落ち着いて話すことができましたし、何より自分達らしい雰囲気で「聴衆を巻き込んだプレゼンテーション」をすることができ、終わった後は達成感でいっぱいでした。様々な方にたくさん支えられてこのような貴重な経験をさせていただき、本当に感謝しています。
私は4月から大学へ進学し語学を学び、将来は観光業界で活躍したいと考えています。これまで企画経営科で身につけたコミュニケーション能力や課題解決力を武器に、さらには大学で語学力も身につけて、ますますキャリアアップを図っていきたいです。
「PPで地域活性化」
嶋津渚さん(3年3組・峰山中)
私達のグループは、昨年度の先輩方が研究されたプレシャス・プラスチック(PP)という海洋プラスチックゴミの再利用をテーマに引き続き研究しました。
私達は地元企業様の協力の下、キーホルダーを商品開発しました。作ったのは京丹後市公認のゆるキャラ「コッペちゃん」と、浦島伝説から発想を得たカメの絵が入ったキーホルダーでした。自分でカスタマイズできるという工夫も取り入れました。
商品は実際に10月末の丹後万博で販売をしました。年齢問わず多くのお客様に手に取っていただきました。これらがペットボトルのキャップを粉砕してできたものだと説明すると、みんな関心を持って聞いてくださり、反応も売れ行きもとても好調でした。
プレゼン大会ではこれらの経験を発表しました。緊張しましたが、後半につれてそれもなくなり、最後はみんな堂々と発表することができたと思います。終わった後は自分達が一年間研究してきた成果を思う存分発表できて大きな達成感がありましたし、協力しながら一緒にやってきたグループのメンバーに対して感謝の思いがこみ上げてきました。
私は卒業後短大に進学し、経済を中心に学びます。これまで学んできた商業科目の内容を深めていくことはもちろん、培ってきたプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を短大でさらに磨き、将来は金融関係の仕事に就きたいです。
...本大会は企画経営科3年生にとって「高校三年間の集大成」を披露する最高の舞台であり、「人材」はここから羽ばたきます。企画経営科の皆さん、これからも丹後の魅力を未来へ伝え続けていってください。
(取材・文 安達卓能)
図書館コラボ。今回は3年2組の地理B・世界史Bの合同探究授業を紹介します。
11月から地理Bと世界史Bでは、各講座から1名ずつ計2名でペアを組んで、担当する世界の国や地域に係る、歴史や政治、文化、気候などについて総合的・多角的に調べてまとめる作業を行っています。
生徒はテーマ選定の仕方や情報の特性、収集、整理の方法を図書館司書から学んだ上で、本格的な探究学習を開始しました。授業では、ペアで相談をしながら真剣に、そして意欲的に資料や文献を調べていました。
最終的には、それぞれ調べてまとめた成果を卒業課題として発表をする予定です。皆さん、ぜひいいものに仕上げてください。
11月16日(木)、京丹後発ジャパンチャレンジャーアワード2023(主催:京丹後市)が丹後地域地場産業振興センター(アミティ丹後)にて開催されました。
企画経営科全学年と普通科1年生が聴衆として参加しました。7名のチャレンジャーがビジネスプランに関するアイディアをプレゼンテーション発表される様子も見学しました。
なお、企画経営科3年生3名の京丹後の味力広め隊も特別発表を行いました。
11月14日(火)~17日(金)の4日間、読書週間を行いました。読書週間は各自で読みたい本を用意し、昼休み後に15分間、全校で一斉読書をする取組です。昼休み終了のチャイムとともに、学校全体が静寂に包まれ豊かな読書の時間が流れます。
静かに集中して本を読む15分間はもちろんですが、自身の興味にあった本を選ぶ時間や、読み終えた本の感想を伝えたり1人でじっくり余韻に浸ったりする時間も含めて、せわしない毎日の中で本に親しむ機会になっていればと思います。
これをきっかけに、ぜひ1日15分でも興味を持った本を開く習慣をつけてみてください。
11月15日(水)の6時間目に「ソクラテスミーティング」を行いました。この取組は、1年生と3年生がいくつかのグループに分かれ、3年生がこれまでの経験を通して得た学びをもとに1年生に対して学習や進路決定についてのアドバイスを行うものです。自分の経験を精一杯語る3年生の話を、1年生はメモを取りながら真剣に聞いていました。
図書館コラボ授業。今回は3年生の書道表現の授業を紹介します。
3年生はこれまでの授業で様々な字体の作品に取り組んできました。11月からは来年2月に開催される美書展に向けて臨書作品に取りかかるため、今回は図書館を利用して自分が臨書したい作品選びや古典作品を鑑賞しました。
自分が気に入った古典の書、書いてみたい古典の書をたくさんの資料の中から探し、その書のどんなところが好きなのか、あるいはなぜ書きたいと思ったのか、その作品の特徴はどこなのかなどを考え、それをペアになってお互いに説明し合いました。
美書展で自身が出品する作品とあって、生徒達は熱心に資料を眺めて書きたいと思う古典を探し、ペアワークでも熱のこもった説明をしていました。
また、図書館司書から本や資料などの情報を正しく記録するための出典の書き方を学び、書きたい古典が載っている資料を正確に記録していました。
今後は、それぞれが選択した古典を練習し、美書展に展示する作品を制作していきます。ぜひ、生徒達の練習の成果を2月の美書展でご覧になっていただきたいです。
11月9日(木)、「令和5年度丹後活性化プレゼンテーション大会」を開催しました。お世話になった地域の方々をお招きし、またオンラインでの配信も活用して、多くの方々に参観をしていただきました。企画経営科3年生は、地域活性化のために今できることを考え、これまで取り組んできた内容とその成果について発表をしました。同科2年生は企画経営科の取組を紹介しました。さらに、久美浜学舎アグリサイエンス科の取組や普通科2,3年生による総合的な探究の時間における成果、ビブリオバトルの発表など、多様な発表を楽しめる一日になりました。
【発表内容】
企画経営科 2年生 学科説明
企画経営科 3年生 未来へ伝える丹後の魅力
キャラクターデザインによる販促
まちのコイン~うれしい体験で地域を繋げ~
PPで地域活性化
京丹後の味力広め隊
恐丹後お化け屋敷~4年越しの復活!最恐で最高の体験を~
久美浜学舎アグリサイエンス科の発表
普通科 2年生「総合的な探究の時間」発表
企画経営科 2年生「ビブリオバトル」発表
普通科 3年生「総合的な探究の時間」発表
11月8日(水)の6時間目に、1年生が進路ホームルームを行いました。
以前に自分が回答をした進路アンケート結果が返却され、学問別関心や職業別の適性等についての診断結果をもとに、進路調べや自己分析を行いました。
1年生の皆さん、進路は「まだ先のことだ」と悠長に考えず、今回学んだことを参考にしながら、将来やりたいことを見据えて、今やるべきことを明確にして日々の学習に取り組んでいきましょう。
11月11日(土)の午後、「丹後緑風高校網野学舎オープンスクール2023」を開催しました。中学生やその保護者の方々、ならびに在校生の保護者等の皆様に来校していただき、授業や部活動など、網野学舎の普段の学校生活の様子を見ていただきました。
また、全体会では学校紹介の動画や生徒による学校紹介、企画経営科の学科紹介を見ていただきました。その後希望者には、部活動体験や見学、面接マナー講座にも参加をしていただきました。
半日という短い時間でしたが、このオープンスクールを通して本学舎の「良さ」を少しでも感じていただけたなら幸いです。
11月8日(水)の6時間目、3年生を対象に性に関する講演会を行いました。
京丹後市立弥栄病院より助産師をお招きし、「命の大切さ ~これから妊娠・出産・子育てを迎えるみなさんへ~」というテーマで講演をして頂きました。
将来、妊娠・出産・子育てを迎えるであろう高校生に対し、お互いに協力して授かった命を育てるための知識や心構え、性感染症や望まない妊娠を避ける方法や対処の仕方、助産師という仕事を通して高校生に伝えたいメッセージなどを話していただきました。
また後半は、本校の男性教員が子育てに参画した苦労話や感じたことなど、父親としての体験談を話しました。
3年生の皆さん。「人を愛する気持ち」を大切にしましょう。そして自分だけでなく、パートナーの心や体も大切に守ってあげましょう。
11月2日(木)、経営実習部は、「1クラブ1ボランティア」として、地域の清掃ボランティアに取り組みました。毎年恒例、網野神社を訪問!この時期、国民行事である七五三を迎える網野神社の落ち葉掃きを行いました。三連休に入る前に記念撮影スポットは特に念入りにさせていただきました。網野神社の宮司様には当日清掃の方法について教えていただき、清掃用具もお貸しいただきました。大変お世話になり、ありがとうございました。
11月1日(水)の6時間目に、全校生徒を対象に薬物乱用防止講演会を実施しました。京都府警より講師をお招きし、薬物乱用の現状や心身への弊害などを具体的事例を通して学び、最後に薬物の誘惑に対する対処法について学びました。
生徒の皆さん、薬物に対しては「誘われてもきっぱりと断ること」、「断りにくくてもその場から距離を取ること」、「困ったら周囲に相談すること」で自分や大切な人を守りましょう。
10月29日(日)に福井県の福井県産業会館にて専門高校等の生徒による学習成果発表の祭典「さんフェア福井2023」が開催され、本校の生徒が京都の商業教育の学びや活動を発信しました。会場には、職業系高校ならではの興味深い発表や展示、体験コーナー、コンテストなどたくさんありました。他県の商業科生徒とも交流をし、生徒にとっても新たな刺激をいただきました。
10月28日(土)・29日(日)の2日間、第13回ジオパーク全国大会in関東大会(中央会場:銚子 サテライト会場:秩父)に企画経営科2年生3名がユースセッションと口頭発表で参加しました。
1日目は、各ジオパーク地域でジオパーク活動を行っている中学生や高校生の方々とグループに分かれてミッションをもとに銚子地域を探索し、その後、グループ討議を行いました。グループ討議では、ジオパークの根幹である「保全」と「活用」について討議し、持続可能な活用の在り方について考える機会になりました。
2日目は、他のジオパーク関係者や他校の先生、中高生の前で口頭発表を行いました。本校での取組や山陰海岸ジオパークの現状などを発表し、発表終了後には、「あなたたちの学校での取組は他のジオパークで同じ問題を抱えている地域の希望です。」といったエールをいただきました。また、越川銚子市長にも褒めていただき生徒の自信に繋がったのではないでしょうか。
この2日間で学んだことを自分の学校・地域で共有し、持続可能な地域社会、山陰海岸ジオパークへと築いていく旗振り役として活動してきたいと思います。
京丹後市内の高校生が企画・運営するSDGsの祭典「丹後万博2023」が10月28日(土)に「食のみやこ」丹後王国にて開催されました。
2回目となる今回のテーマは「~守ろうで、丹後のええもん~ 」。
自然、人、伝統、食、産業など、さまざまな丹後のええもんを未来につないでいくために今できることは何なのか。世界共通の目標であるSDGsの視点をもとに、丹後緑風高校生たちは地元食材を使った商品の販売・提供、パズルの体験コーナーなど、世代を問わず楽しくSDGsが学べるコンテンツを提供しました。
「幸せ」を願うなら「困難」に立ち向かおう
10月10日から3週間、母校での教育実習を終えた堀江健太さんに、教員を目指そうと思ったきっかけや実習で感じたこと、生徒の皆さんへのメッセージを聞きました。
堀江健太さん(関西大学政策創造学部出身)
私は9年前に網野高校を卒業し、大学を出た後は社会人として民間企業に勤務しました。しかし、「自分にとって『本当の幸せ』とは何か。」と考えるようになり、「多くの人によい影響をもたらす人間になること」が自分にとって幸せなことだと気づき、仕事をしながら教師になるための勉強を開始しました。
初日のホームルームは緊張しました。しかし、自分の夢見ていた光景がすぐ目の前にあり、また、勉強した成果がようやく出せると思い、緊張よりも「教壇に立てる喜び」の方が勝っていました。同時に、生徒が進路を考える上でも、私のような異色の経歴であっても、いま教員に挑戦している姿を見て何かを感じてもらえたら嬉しいと思いました。
実習では指導教官の先生を始め、国語科の先生方から教科指導のあり方や指導の方法などを一から学ばせていただきました。また、学級運営や部活動指導などについても多くの先生方からたくさんのことを教えていただきました。今回の教育実習で学んだすべてのことを自分の財産にして、少し遠回りをしたからこそ、「楽しくて、自由で、人間的な魅力を兼ね備えた唯一無二の教師」になっていきたいですし、そうなることがお世話になった先生方への「恩返し」だと思っています。
生徒の皆さん。今より「もっと高校生活を楽しくしたい」、「もっと幸せになりたい」と願うのであれば、勉強でも部活動でも、いま自分にとってしんどいことや面倒なことに果敢に挑戦してみてください。乗り越えた先には、願っていた楽しい未来や幸せな人生がきっと待っているはずです。私も頑張りますので、皆さんも頑張ってください。
3週間、本当にありがとうございました。
...座右の銘は「二兎追う者だけが二兎を得る」。無限の可能性を秘めているからこそ、勉強も部活動も趣味も恋愛も「全力でやってやろう」と貪欲であってほしいと、最後に生徒の皆さんにメッセージをもらいました。堀江さん、これからも頑張ってください!
(取材・文 安達卓能)