網野学舎

   表彰は「頑張った後についてきたもの」

 教育長表彰の受賞者が確定し、本校企画経営科からは過去最高の17名が選ばれました。代表の2人に喜びの声を聞くと同時に、3年間の高校生活を振り返ってもらいました。

本井晴大さん(3年3組・網野中)
 受賞のラインには早い段階から達していましたが、取るならもっと高いレベルで受賞したいと思いひたすら勉強に励みました。私は得意の簿記だけで全ポイントの半分を獲得することができました。特に難関の日商簿記2級試験に関しては、試験の3箇月以上前から取り組み、いつ試験があっても合格できるというところまで仕上げて臨みました。
 私は中学校までは勉強に対してそこまで意欲的ではありませんでした。しかし、企画経営科に入学後、簿記など熱中できる専門科目に出会えて、そこから他の教科に対しても挑戦してやろうと力を入れるようになり、勉強に対する意識や姿勢が大きく変わりました。今後は簿記をさらに究め、日商簿記1級を獲り、将来は公認会計士を目指すつもりです。
 先生方は私に様々な挑戦を促し、私に進むべき将来の道を示してくださいました。本当に感謝しています。
 私は常に、高校では「一番になるんだ」という思いで勉強をしてきました。この思いはこれからも絶やさず、自分の夢に向かって勉強にさらに熱を入れていきます。

小森知己さん(3年3組・網野中)
 私は受賞そのものよりも、目の前の一つ一つの検定やプレゼンテーションにこれまで真剣に取り組んできた努力の結果が評価されたことが嬉しかったです。
 私は陸上競技部の活動や練習を3年間最後までやり抜きました。時にはいったん練習を切り上げて検定の勉強をし、終わってからまた部活動に戻ることもありました。苦しいこともありましたが、最後まで勉強と部活の両立に挑戦をしました。
 企画経営科では授業や実習を通して、社会に役立つ様々なことを学びました。そして「情報処理」という私の得意な分野を見つけることができました。卒業後は進学をして、プログラミングを含めた様々な専門的な資格をたくさん獲り、将来はIT関係の仕事に就き、システムエンジニアとして活躍したいです。
 これまで支えてくれた先生方や両親はもちろん、共に競い合い、時には楽しく教えあったクラスの仲間には本当に感謝しています。将来挫折しそうになっても、高校時代にこうして乗り越えてきたことを思い出し、自分ならできると信じて頑張っていきます。

...本井さんについては、文部科学省後援秘書技能検定2級試験において成績上位わずか0.3%に入り、「日本秘書クラブ会長賞」に輝くという本校初の快挙も達成しました。
 この教育長表彰は、「一番を目指そう」、「文武両道を貫こう」という彼らの強い信念とこの3年間の「頑張り」の証しに他なりません。皆さん、本当におめでとう。
            

 (取材・文 安達卓能)


 
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