始業式・入学式まであと数日となりました。在校生は新学年として、新入生は高校生としての新たな学校生活がスタートします。
入学式=桜(満開の桜)というイメージを多くの人は抱きますが、今年度は新緑の桜となりました。
写真(左は3月末、右は4月6日に撮影)
「春=満開に咲く桜」。ただ、花が開花して満開になり、そして散っていくまでの期間は約半月ほどしかありません。特に今年は満開の日はほんの数日しかなく、一気に咲いて一気に散った感じで見頃を見過ごした方も多いのではないでしょうか。
桜が満開に咲いているときは、誰もが桜に注目しますが、花が散ってしまえば気にする人も少なくなります。
しかし、桜は、花びらが散った後に新緑の葉をいっぱいに広げて太陽光を十分に浴びて養分を体内に蓄えます。そして、秋の台風シーズンは雨風に耐え、冬の厳しい寒さや雪にも耐え、やってくる春にまた蕾を膨らませて、体内の力を思いっきり放出するかのような満開の花を再び私たちに見せてくれます。
先日、水泳競技の池江選手が、選考大会で優勝し東京五輪の代表となりました。日本代表選手として活躍されていましたが、病気を機に競技から離れ、治療に専念せざるを得ませんでした。しかし、地道なトレーニングを積まれ、再び代表の座を勝ち取られました。
桜の木も春の見頃だけでなく、夏から冬の間に地道に花を咲かせるための準備をしているから、人を魅了する立派な花を咲かせることができます。
1年を通した桜の木の姿は「満開の花=柔らかく優しい感じ」、「枝いっぱいに新緑の葉=力強く逞しい感じ」、「秋・冬の花や葉が落ちた幹=辛いものを耐え忍ぶ(忍耐)感じ」というように、生徒の皆さんに通ずるものがあります。
輝きの裏には、地道な努力があります。生徒の皆さんも、勉強や部活動など、日々の地道な努力が大きな結果に繋がっていきます。新年度、良いスタートをきって、コツコツと日々の地道な学習や部活動に取り組み、全力で考査や大会等に臨んでいきましょう。
教職員一同、新入生や在校生と早く会えるのを心待ちにして、新年度の準備を行っています。(写真は、教室の机移動の様子)