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京都府立京都八幡高等学校

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教育内容

 5月9日(金)3・4限、人間科学科3年生が校外車いす体験を行いました。先月末に校内で車いす体験を行い、車いすの構造や各部の名称などを復習し、今回の体験に臨みました。校外に出ると、道路の段差や緩やかに傾いているところでハンドルを取られたり、歩行者や車にも気を配らねばならなかったりと、新たな気付きを得ることができました。

【生徒感想抜粋】校内は平らな道が多くてキャスター上げがすぐにできていたが、校外になるとちょっとした坂道やグレーチングでキャスター上げが思い通りに動かすことができず難しいと感じた。/トラックなどが多くて歩道の縁石がない場所はトラックや車にも気を付けて車椅子を押すことが大切だと分かった。/乗っている時に「声掛けをこまめにやって欲しい」と感じた。しかし、いざ介助者になってみると、声掛けを忘れてしまったり、傾いた坂で道路に出かけたりなど怖い思いをさせてしまったので、次にまたやるときは気を付けたい。

 

 52日(金)34限、人間科学科3年生がインスタントシニア体験を行いました。車椅子で家庭科室に移動し、様々な体験をしました。(①デジタルとアナログの両方のはかりで重さをはかる。②サランラップをカップにかける。③ナイロン手袋を三枚つけた状態で、水の温度を比較する。④布巾を洗って絞る。⑤布巾を干す。⑥新生児と同じ重さの赤ちゃんの人形を抱く。⑦車椅子で昇降口に移動し、時計の時刻を確認する。⑧元の部屋に戻って自分の名前を紙に書く。)

【生徒感想抜粋】久しぶりにインスタントシニア体験をして、前は補助してくれる人がいたので安心して階段を移動できたが、今回は一人だったので歩くことですら不安で怖かった。/平らな道でも高齢者の方が転んで怪我をすることがあるが、自分も足に重りをつけると本当につまずいて転びそうになった。/赤ちゃんを抱っこする時に自分の腕が重いのに加え、余計に重さがかかってとても辛かったので、高齢者の方は自分で買い物をして袋を持つとなったら辛く感じて買い物に行く気が起きなくなるのではないかと感じた。/今回の体験を通して高齢者の方が不便に感じることや困っていることが分かったので、少しでも手伝いができるようにしたいと感じた。

 

 52日(金)34限、人間科学科3年生がインスタントシニア体験を行いました。インスタントシニア体験とは、白内障用ゴーグルを付けたり、肘や膝にサポーターを巻いて関節を曲がりにくくすることで、高齢者の方の身体的衰えや心理的変化を実感する体験です。1年生の人間科学Ⅰの授業で、校内の短い距離を移動したり、軍手を付けた状態でお箸を使って小さいボールを移動させたりする体験などをしていますが、今日の授業では車椅子も使って校内を移動し、様々な体験をしました。白内障用ゴーグルを着けると視界が狭く、はっきり見えにくい状態で新聞を読んだり、小さな電卓で計算してみたり、針に糸を通そうと挑戦してみたり...。普段は簡単にできることがなかなか思うようにできず、高齢者の方の大変さを実感していました。【その2】へ続く。

 

1114日(木)、岡山県瀬戸内市邑久町にあるハンセン病の国立療養所、邑久光明園でハンセン病学習の校外研修を行いました。午前中は納骨堂で献花、黙祷を行い、慰霊碑や監禁室などを案内いただきました。午後からは、入所者であり自治会の副会長を務める山本英郎さんから当時のお話や、これからの世代に願っていることなど貴重なお話を聞くことができました。

《生徒感想(抜粋)》国の恥だから療養所に入れるという国の方針があって、自分の家に住みたくても、追い出されたり、家族にすら会えなかったりと、もし自分がその立場に立ったらと考えただけで、本当に苦しい思いをしてきたのだなと思った。/ハンセン病患者への差別、隔離など自分では想像できないくらいの苦しい思いを知り、ハンセン病をまだ知らない人に誤解を与えないように正しい知識を教えることが大事だと思った。/辛い状況の中でも、諦めずに自治会を発足したり、橋を架けようとしたり、とても努力して今のようになったと思うと、やっぱり声を上げることが大切だと思った。

 

令和6年2月6日(火)に、京都SKYシニア大学アクティブシニアライフコース現地研修が本校を会場に開催され、20名の受講者が来校されました。2年生が指導者的役割となって、人間科学科は「アイマスク体験~できること探し~」、介護福祉科は「片麻痺のある方への更衣介助」をテーマとして共に学びを深めました。最初は緊張気味であった生徒も、受講者の方からの温かい言葉や対応のおかげで徐々に笑顔も多く見られるようになり、お互いに楽しい学びの時間を過ごすことができました。

 
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