

2024年11月27日(水)宮津市田井 定置網漁業で混獲
本来は沖で捨てられますが、漁師さんにお願いをして、特別に持ち帰っていただきました。
鰾(うきぶくろ)が膨張し、浮かんでいます。中には瀕死の個体もいました。

4個体を60㎝水槽へ移し、餌付けを始めました。

ミノカサゴは体に縞模様と大きな胸びれを持ち、派手な姿をしています。
そして鰭(ひれ)の棘(きょく)には毒があります。温帯性の魚で、暖かい海域を好みます。
日本では北海道南部から南の日本沿岸域に分布しており、比較的低い水温にも耐えられます。
とはいえ、やはり南方種です。本校桟橋近辺では、これまでほとんど見ることはありませんでした。
しかし、近年では定置網等でよく混獲されたり、本校桟橋でも見られたりするようになりました。

カサゴ類は脱皮をすることが知られており、ミノカサゴも脱皮をします。
これは、寄生虫や藻などを落とすために行います。
水槽内にふわふわと白いものが漂っていたら、それは脱皮した表皮です。
このことを学校や施設の見学に来られた方たちに説明すると、いつも驚かれます。

餌付けは簡単で、すぐに人工の餌を食べるようになります。
しかし、非常に飼育水を汚します。
それは、よく餌を食べることと、脱皮をすることに原因があります。
このため、頻繁な換水と濾過装置の掃除が必要です。

ライオンは、百獣の王からきています。見た目ですね。
ルナは月ではなく、学名の種小名が由来です。
学名:Pterois lunulata