フリソデウオ科の魚

2月20日(木)、21日(金)
漁師さんから、サケガシラとテンガイハタをいただきました。


サケガシラ
アカマンボウ目 フリソデウオ科
暖海域の外洋中層に分布している。泳ぎ方は、立ち泳ぎをしていると考えられている。


テンガイハタ
アカマンボウ目 フリソデウオ科
サケガシラと同じような海域に分布し、立ち泳ぎをしていると考えられている。
2月20日(木) 宮津市田井漁港 定置漁業で混獲
上 個体:A    下 個体:B(肛門から後方が欠損)
2月21日(金) 宮津市田井漁港 定置網漁業で混獲
個体:C
全長・体長 測定
鰭条数確認

種の判別のため、鰭条数と鰓耙数を数えました。

鰭条数(きじょうすう)
各ひれ(鰭)にある筋を鰭条と呼びます。
鰭条には棘(きょく)という硬いものと、柔らかい軟条(なんじょう)に分かれます。
鰭条数は種によって違うため、種の判別のために数えることがあります。

また、鰓にある鰓耙も、種によって本数が違います。
胸鰭の鰭条数、鰓耙数から、A・Bをサケガシラ、Cをテンガイハタと判別しました。
Aの個体は、頭部の傾斜が急なことと、肛門が胴体中央よりやや後方にあることから、見た目はテンガイハタです。
しかし、魚類図鑑や魚類検索図鑑を参考に、鰭条数、鰓耙数を数えると、サケガシラということになりました。
今回、分類をしましたが、この2種は分類学的差異が不明瞭であることが知られています。
未知の部分が大変多く、分類しても、正しいと言い切ることが難しい種です。