
漁師さんから、サケガシラとテンガイハタをいただきました。
サケガシラ
アカマンボウ目 フリソデウオ科
暖海域の外洋中層に分布している。泳ぎ方は、立ち泳ぎをしていると考えられている。
テンガイハタ
アカマンボウ目 フリソデウオ科
サケガシラと同じような海域に分布し、立ち泳ぎをしていると考えられている。






種の判別のため、鰭条数と鰓耙数を数えました。
鰭条数(きじょうすう)
各ひれ(鰭)にある筋を鰭条と呼びます。
鰭条には棘(きょく)という硬いものと、柔らかい軟条(なんじょう)に分かれます。
鰭条数は種によって違うため、種の判別のために数えることがあります。
また、鰓にある鰓耙も、種によって本数や形が違います。

Aの個体は、頭部の傾斜が急なことと、肛門が胴体中央よりやや後方にあることから、見た目はテンガイハタです。
しかし、魚類図鑑や魚類検索図鑑を参考に、鰭条数、鰓耙数を数えると、サケガシラということになりました。
今回、分類をしましたが、この2種は分類学的差異が不明瞭であることが知られています。
未知の部分が大変多く、分類しても、正しいと言い切ることが難しい種です。
