
今回はナマズです。
ナマズは日本全国に生息している淡水魚です。
そして、夜行性の肉食魚です。
展示の個体は福井県北川産です。
ミニ水族館(本校玄関)にて展示中です。

ナマズには上あごに1対、下あごに1対のヒゲがあります。
このヒゲは感覚器官で、正式には触髯(しょくしゅ)と呼びます。
触髯で周囲の地形や物体、環境、食味を感じ取ります。
また、触髯でナマズ同士がコミュニケーションをとることも知られています。
鯰 と 鮎

中国で「鯰」は、アユのことを指します。
そして、中国でアユは「鯰」と書きます。
~ 日本の鮎という漢字 ~
その昔、神功皇后(じんぐうこうごう)がアユを使って戦いの勝敗を占ったという伝説があります。
そこで「魚」という字と「占」という字を組み合わせて、「鮎」という漢字を創作したそうです。
しかし、この「鮎」という漢字は、既に中国に「ナマズ」として存在していました。
偶然とはいえ、二つの漢字の意味の違いに不思議さを感じます。
もし「鮎」か「鯰」のどちらかが別の魚種であれば、こんなに不思議ではなかったでしょう。
