学校案内

 昨年に引き続き「京都フロンティア校支援事業」の一環として取り組みを進めてきた、木津高校と田辺高校の連携事業について、その成果の報告会が、2月13日(木)に木津高校で実施されました。田辺高校からは、「農作業運搬車」を製作した課題研究班(自動車科3年)の生徒8名と、「植物栽培用LED照明装置」を製作した課題研究班(工業技術科3年)の生徒9名が参加しました。木津高校からはシステム園芸科の生徒6名が参加しました。
 「農作業運搬車の製作」の報告では、昨年度製作した運搬車との違いや、今年度製作した運搬車の特徴と利用方法等が説明されました。そのほかにも課題研究で取り組みをした内容についての報告もありました。
 「植物栽培用LED照明装置の製作」の報告では、昨年の課題から、どのように改良したのかの説明と苦労した点について説明がありました。京都ものづくりコンテストへの出展以降に改良した点や、1月8日の交流会の報告もありました。
 「LED栽培装置の運用と課題」について、木津高校の那波先生からの報告がありました。昨年度は光量が少なくて、補助光として蛍光灯を利用したが、今年はLED照明装置のみで栽培したと説明がありました。ところが、今年の特徴として、「光阻害」が確認され、原因の究明が必要であることが報告されました。「光阻害」とは、葉緑素が減少し、葉が白くなり光合成が行われなくなる現象です。大学等の研究によると、青色の光が強すぎると起こることがあるそうです。今後の研究は、青LEDの個数を減らし、配置も検討が必要になります。このような結果になったけれど、「光阻害」についての研究にもつながる内容になって、次につながる研究ができたと報告されました。
 報告会の後、農場の玄関前で、「農作業運搬車」の引き渡しがありました。自動車科の生徒が実演をして、取り扱い方を説明しました。木津高校の生徒は、実際に操作をしてみて、大変喜んでくれました。実習をしっかり取り組み、作物を収穫した際に有効に利用したいと言ってくれました。
 来年度も引き続き、木津高校と田辺高校の連携事業ができたらいいなと言うところで、報告会と引き渡しが終了しました。


「植物栽培用LED照明装置」は事務室前に展示中です。