教育内容

 5月9日(木)。この日は大阪商業大学公共学部准教授の原田禎夫先生をお招きし、「未来のために知っておきたい、海とプラスチックの話」と題して出前授業を実施していただきました。

 現在、私たちの生活では安価で便利なプラスチック製品が大量に生産・消費されていますが、近年大きな問題として注目されています。リサイクルやゴミとして処理されなかったものだけでなく、劣化や風化によって環境中にあふれ出すプラスチックは年々増加しており、最終的には海に流れ出て行きます。これらのプラスチックは2050年には全世界の魚の量をも上回るという予測がされています。環境中のプラスチックは生態系への影響にとどまらず、私たち人類の健康にも深刻な影響があると考えられています。世界ではプラスチックのレジ袋を禁止するなど、さまざまな取り組みが始まっていますが、日本の対策は遅れている現状です。

 今回の出前授業では、プラスチックが生態系に与える影響や世界の動きだけでなく、実際に亀岡市で行われている活動や政策についても教えていただき、私たちひとりひとりが意識を変えて、行動していかなければならないことがよくわかりました。生徒達は最後まで集中して耳を傾けていました。

 今後の連携の授業や課題研究に向けても、「循環型の経済」や「環境への配慮がかっこよい」と思えるような仕組みやデザインを考えるなど、大事な視点を学べたと思います。連携コースでは今後も様々な連携を通して、探求的な学びを行い、実践につなげる取り組みをしていきたいと思います。

 
 
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