網野学舎

「結果を残すこと」が最高の「恩返し」


 12月17日(木)から20日(日)まで、東京の駒沢体育館において、「天皇杯令和2年度全日本レスリング選手権大会」が行われ、3年生の伊藤海さんが女子50kg級で準優勝を果たしました。大会での様子やレスリングにかけた高校3年間を振り返っていただきました。

伊藤海さん(3年1組,関西大学中等部出身)
 昨年度の天皇杯では、オリンピックメダリストなどの強豪選手がひしめく中で、私はまったく歯が立たず5位に終わってしまいました。今年度は、昨年度を上回る3位以上を目標に、高校生活最後の大会であるこの天皇杯に臨みました。
 試合は1回戦から先に相手にポイントを先取される苦しい展開でした。気を取り直して臨んだ準決勝は落ち着きを取り戻して勝つことができたものの、決勝では勇気が出ずに慎重になりすぎてしまい、最後まで自分らしい攻めのレスリングができずに敗退してしまいました。負けた後、悔しくて泣いてしまった高校最後の試合でした。
 私は小学校に入る前からレスリングを始め、高校入学までは全国レベルで結果を順調に出してきました。ところが、インターハイ3連覇を目標に掲げて、いざ高校に進んだものの、思っていた以上に全国、そして世界の『壁』は厚く、なかなか破ることが難しいことを肌で感じた毎日でした。私は体が小さい上にパワーもなかったので、強くなるために高校ではウエイトトレーニングに力を入れました。筋力や体力はこの3年間で大きく成長することができたと思います。そのおかげで、インターハイ2連覇、社会人も出場するこの天皇杯にも2度出場することができました。精神面ではまだまだ弱いと感じるところがあるので、将来はそこも強くしていきたいです。
 私は高校卒業後、4月から早稲田大学に進み、次の目標である『2024パリオリンピック』を目指し、さらにレスリングを極めていきます。網高を卒業してからも結果を残して、これまで指導してくださった顧問の先生に、そして私を大きく育ててくれた網野高校に、最高の『恩返し』ができるよう、これからも頑張っていきます。本当にありがとうございました。

...「結果を残すことが最高の恩返し」、と語っていたのがとても印象的でした。伊藤さん、そしてレスリング部3年生の皆さん、これからもますます強くなっていってください!

(文 安達卓能)

 
Copyright (C) 京都府立丹後緑風高等学校 All Rights Reserved.