網野学舎

「困難」だったからこそ「感謝」しかない。


 12月2日(水)から5日(土)の3泊4日の行程で、2年生は全員元気に関西を巡る修学旅行に行きました。早速、修学旅行実行委員の正副委員長の2人にインタビューをしました。

修学旅行実行委員 委員長 井上晶葉さん(2年1組・網野中)
 私は以前から修学旅行実行委員をやってみたいと思っていました。やるからには先頭に立ってみんなを引っ張っていきたいと思い、最終的に実行委員長にも立候補しました。
 このコロナ禍で、直前になって行き先が幾度となく変更になり、修学旅行自体、本当に実施できるのか最後まで不安でした。ですが、最終的に実施されると決まり、行き先はどこであれ、みんなと修学旅行に行けるということだけで私はとても嬉しかったです。
 今回の旅行は、すべての行程がどれも印象深く心に刻まれました。私は特に、宿泊したホテルがどこも素晴らしくてとても感動しました。3日目に泊まったホテルでは、フランス料理のフルコースを食べながらテーブルマナーを教わるという、なかなか味わうことのできない体験や社会勉強をすることができました。
 私は今回、委員長であると同時に、班長も兼務していたので、常に周りに気を配りながら行動することを心掛けました。皆が5分前、10分前行動を意識することが、スムーズな団体行動につながるということを再確認することができました。また、普段あまり話すことがなかった人とも今回たくさん話すことができました。この旅行を通して、クラスや学年の雰囲気もこれまで以上に良くなったと感じました。
 『ウィズ・コロナ』の生活様式の中で、こうして無事に修学旅行を大成功で終わらせることができたのは、マナーやルールを守り、感染対策の徹底に協力してくれた学年の皆さんのおかげです。そして、私達のために最後までご尽力してくださった学年団の先生方や旅行会社の方々に本当に感謝しています。ありがとうございました。

修学旅行実行委員 副委員長 瀬﨑萌さん(2年3組・網野中)
 私は高校入学以来、大きな役や仕事に携わることがありませんでした。そこで、きっと自分の自信につながるし、その経験が将来の自分の糧にもなるのではと思い、修学旅行実行委員、そして副委員長にと手を挙げました。
 私も井上さんと同様、全国的に感染がなかなか収まらない状況の中、修学旅行がなくなることも覚悟していました。ですから、行き先が変更になりましたが、旅行に行けることを知ってとても嬉しかったです。
 私が今回一番の思い出に残ったのは、よしもと祇園花月での漫才ワークショップでした。漫才の先生が書いた脚本をもとに、先生の指導の下、クラスの仲間同士でペアになって、アレンジを加えながら実際の漫才を体験しました。私達ペアは披露する機会はありませんでしたが、自分や他のクラスの人達の漫才を見て、意外だったり、新しい一面を知ることができ、とても楽しかったです。その後、プロの漫才や新喜劇を生で鑑賞させていただいて、私達は最後まで興奮しっぱなしでした。
 この旅行で学んだことは、公共でのマナーはもちろん、人とのつながりの大切さ、そして『感謝の思い』を決して忘れてはいけない、ということでした。友達と一緒に過ごしたこの4日間は、私にとって忘れられない思い出になりました。そして、コロナ禍の困難の中、ギリギリまで素晴らしい旅行を計画してくださった先生方には感謝の思いしかありません。皆さん、本当にありがとうございました。

...困難な状況の中、皆の知恵と協力と熱い思いで、2年生は「新しい形の修学旅行」を大成功で終えることができました!

(文 安達卓能)

 
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