網野学舎

今「走れる」という喜び


 10月24日(土)、府立海洋高等学校にて「令和2年度両丹高等学校駅伝競走大会」が行われ、陸上競技部が男子・女子ともに3位に入りました。健闘の走りを見せた二人に話を聞きました。

岡田大典さん(3年2組・網野中)
 「私は小学4年生の頃に地元の陸上クラブに入り、それ以来ずっと陸上競技を続けています。陸上競技部に入ったきっかけは、毎年のように近畿駅伝大会に出場している強いチームで自分の力をさらに伸ばしたいと思ったからです。
 両丹、京都、そして近畿と大会が続く駅伝シーズンを前に、私達3年生はミーティングをしました。さらにレベルを上げていこうと皆が一致団結し、まずは両丹駅伝優勝を目標に、より強度の強い練習メニューを加えていきました。新型コロナの影響で、私達3年生にとっての最後のインターハイはなくなってしまいましたが、その悔しさを『今こうして走れるんだ』という喜びに変えて練習を重ね、大会当日を迎えました。
 大会は中盤まで、想定よりも苦しいレース運びになってしまいました。それでも、後半の6区の私と7区のアンカーとで前との距離を絶対に縮めようと話していたので、私は必死で前を追いかけました。結果、私は区間賞で一つ順位を上げることができました。しかし、目標タイムより10秒も遅かったので、そこが悔やまれるところでした。最終順位は3位で、チームの目標であった優勝には残念ながら届きませんでした。
 次の京都駅伝が2週間後に迫ってきました。改めてミーティングをし、メンバーそれぞれが決意を新たにしました。京都6位以内を達成し、さらに次の近畿駅伝出場を目指してチーム一丸で頑張っていきます。
 私は大学に進学しても陸上長距離を続けていきます。将来はもっと強くなって、たくさんの人から応援をしてもらい、たくさんの人に知ってもらえる、そんな選手になっていきたいです。」

奥田陽菜さん(2年2組・弥栄中)
「陸上競技を始めたのは中学校からでした。元々特に強い意志があった訳ではありませんが、気がつけば高校でも長距離を走っていました。
 新型コロナによる休業期間中は、顧問の先生と定期的に連絡を取り合い、ときには部の仲間と一緒に走ったりしました。今年は両丹総体もインターハイもなくなり悔しい思いをしましたが、いつ休業が明けてもすぐに走れるようにと準備をしていました。
 学校が再開した現在、私は多いときは朝だけで7.5km、一日15kmを走っています。ただ走るのではなく、ペース走やポイント練習、フリージョグなど様々なメニューを取り入れて、両丹3位以内を目標に厳しい練習を重ねてきました。
 両丹駅伝では私は2区を走りました。3位でタスキを受け取り、順位を落とさずに次の走者に引き継ぐという最低限の仕事はできたものの、目標タイムに及ばず、私にとっては納得いかない走りとなってしまいました。それでも目標の3位でフィニッシュできたことはチームとして良かったと思います。
 次の京都駅伝は、網高としてではなく、他の高校との混成チームで臨むことになります。両丹駅伝に出場したメンバーが全員で走ることができる訳ではないので、まずは私自身が選抜されるように頑張っていきたいです。そしてもし走ることが決まったら、両丹駅伝での悔しさを絶対に晴らしたいです。
 私は理学療法士の資格を取って、将来スポーツトレーナーのような仕事に就きたいと考えています。私自身も経験しましたが、ケガや故障で苦しんでいるその人が早く復帰し、競技に専念できるよう、医学的な立場からサポートをしていきたいです。」

...味わった「悔しさ」を、走る喜びや勝利への原動力に変えて、男女陸上競技部はリベンジを賭けて「京都駅伝」を全力で走りきります!

(文 安達卓能)

 
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