網野学舎

「さぁ、今年もやってまいりましたビブリオバトル!」


 10月19日(月)、『2年生ビブリオバトル2020決勝大会』が行われ、各クラス代表の3名がそれぞれのおすすめ本を個性豊かに紹介しました。今回は優勝者の奥野さんに話を聞きました。

奥野颯さん(2年2組・網野中) 優勝
 「読書については毎日コツコツ読み進めるのではなく、ふと思い立ったときに一気に読み切るタイプです。演劇部にも所属していて、ビブリオバトル、すなわちプレゼンテーションについてはまさに演劇部の腕の見せ所。いかに私の推す本をみんなに興味を持ってもらえるかと、時間を計って何度も練習を重ねて本番に臨む気合いの入れ様でした。
 1年生のときのビブリオバトルは、新型コロナの影響で学校が途中で休業になってしまい、1回戦で勝ったものの、その後のバトルは中止。先が見えない中、このまま次の年もなくなってしまうのではと、少し落胆してしまいました。ところが、2年生になって学校が本格的に再開し、改めてビブリオバトルも行われると知ってホッとしました。私は満場一致でクラスの代表に選出され、念願であった決勝の舞台に立つことになりました。
 今回私が紹介したおすすめ本は、ウェルザードの『ねがい』でした。正真正銘の『ホラー小説』です。学校が舞台である怪談話で、『変わり果てた姿』となった友人を助けるために主人公が立ち上がるというストーリーです。ただ怖いだけではなく、人間の内面にズームしたり、また恋愛の要素も入っているとても面白い本です。
 決勝は、通販番組のデモンストレーター、あるいはラジオDJや講談師のような語り口調で本の紹介をしました。制限時間5分の中で、聴衆の『怖いもの見たさ』の心をいかに引き出すか、時には笑いを誘いながら、私自身楽しく一気にプレゼンをしました。
 他のクラスの代表の発表も拝見しました。私とはまったく違う切り口や手法で紹介をしていたので、私にとってはとてもいい勉強になりました。これからも、まだ読まずに取っておいている本が何冊か自宅に眠っているので、時間ができたらまた一気に読んでいこうと思います。」

...将来の夢は「世界中の人に笑顔になってもらうこと」だと話してくれた奥野さん。取材をして、私も読んでみたくなりました。んー、でも少し勇気が要るかも...。

(文 安達卓能)

 
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