網野学舎

「無限の可能性」を引き出す「信頼と魅力」ある教師を目指して


 9月14日(月)から10月2日(金)まで、教育実習で帰ってきた卒業生の二人に、実習での様子や生徒へのメッセージを聞きました。

道仲祐夏さん (平成28年度卒業生・大谷大学・国語科・2年2組担当)
 「高2のときに古典の授業で和歌に触れる機会があったのですが、そのとき私は、他の生徒はどういう気持ちでこの和歌を捉えたのだろう、ととても知りたくなりました。そして、生徒から感想や意見を様々な形で聞くことができる『先生』はなんてやりがいのある仕事なのか、と思ったことが教師になりたいと思ったきっかけでした。
 教育実習の初日、初めて会う生徒に対し、どんな風に飛び込んでいけばいいのか不安な気持ちで迎えました。ところが、網高の生徒は、こちらが気持ちよくなるほど積極的に挨拶をしてくれて本当に嬉しかったし救われました。同時に、私達の高校時代から受け継がれてきた網高の伝統である『元気な挨拶』が、こういう形で自分に返ってきたことに大きな感動を覚えました。実習中、私はどうしたら生徒が興味を持って自分の話を聞いてくれるのだろうかと常に考えて授業づくりに臨みました。まだまだ模索中ですが、教壇に立つことの楽しさが少しわかったような気がします。
 私はこの実習を通して、どんな答えでも生徒の答えを尊重し、うまく拾って返してあげられるような教師になりたいと思いました。その答えがこちらの想定外であっても、その奥には生徒の本当の考えや無限の可能性があることを感じることができたからです。
 皆さん、古典の面白さを、1つでもいいので見つけてみてください。きっと楽しいと思える瞬間が出てくるはずです。短い間でしたが本当にありがとうございました。」

小坂綾彌さん (平成28年度卒業生・関西大学・地歴公民科・2年1組担当)
 「私は高校時代、生徒のために必死になって指導をしてくれた先生の姿に触れ、教師に憧れを持つようになりました。大学では地域社会学を学んでいますが、将来は地元丹後に帰り、教育という立場で地域活性化に貢献したいと思って教職課程を取りました。
 高校生の頃は当たり前のように授業を受けていましたが、いざその授業をするとなると、先生方はたった1回のためにどれだけの時間と情熱で教材研究や資料準備に当たっていたのかを、この実習で思い知ることができました。当然、決められた時間で決められた範囲を終わらせなければならず、その中で発問の工夫や効果的なアクティブ・ラーニングを考えることは大変苦労しました。
 研究授業では課題も見つかりました。生徒を飽きさせない魅力ある授業ができるように、そして生徒から信頼される教師になれるように、これからも指導力と人間性をますます磨いていきます。
 私は実習中に迎えた誕生日に、担当している2年1組の皆さんから思いがけない『サプライズ』をいただきました。嬉しくて涙が出そうになりましたし、数々のいい思い出を作ることができました。生徒の皆さん、そして私達を温かく迎え、御指導くださいました先生方、本当にありがとうございました。」

...二人とも、夢に向かって頑張ってください!

(文 安達卓能)

 
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