網野学舎

「涙」と「笑顔」の最後の文化祭


 ダンスパフォーマンスでは3年生が華麗な舞いを披露し、文化祭を最高潮へと導きました。今回は1位の2組と2位の3組のクラスリーダーに話しを伺いました。

小林渡夢さん(2組・弥栄中)
 「元々ダンスの振り付けに興味を持っていて、クラスメイトからの推薦もあってリーダーを引き受けました。振り付けは、みんなの力を借りながら考えました。時にはせっかくみんなに踊りを覚えてもらったのに、自分が作った振りに納得がいかず、途中で変更をお願いしたこともありました。本番前日に変更をお願いしたときには、本当に申し訳なかったです。それでも練習中は嫌な顔一つせず、みんなやる気に満ちて取り組んでくれました。
 当日は3番目の出演でした。他のクラスの演技を初めて目にして、統一感や躍動感に圧倒されました。そして私達の番。前日の変更点を確認できないまま、ぶっつけ本番で臨みました。案の定、ミスは出てしまいましたが、それでも元気よくみんな踊りきりました。本番直後には担任の先生から『みんないい表情だったよ』と労いの言葉をかけていただきました。すべてをやり切り、みんな最高の気分でした。
 審査発表は、1位だという自信半分、一番ミスをしていたのではという不安半分で迎えました。1位だと知った瞬間は泣きそうなくらい嬉しかったです。最後に担任の先生に促されてクラスメイトの前で感謝の挨拶をしたときには、ほっとした安堵感と、共に戦ったみんなの笑顔が見え、私はこらえきれずに涙がぽろぽろ溢れてしまいました。
 2組のダンスのテーマは『Be as CRAZY』(ひとつになって最高のパフォーマンスをしよう)というものでした。今回私達は『1つ』になることができました。これからそれぞれ希望進路に向かって挑戦していきますが、最後までみんな1つになって、最高の形で全員で進路実現を果たしていきたいです。ありがとうございました。」

岩佐颯さん(3組・弥栄中)
「振り付けなどの技術面は体操部などのメンバーと協力して、私はみんなをまとめるクラスリーダーを担いました。夏休みに振り付けを考え、2学期が始まってから本格的に練習が始動しました。一部の振り付けにも携わったのですが、一つのものを作り上げることがこんなに難しいのかと教えられました。決めた振り付けに対し、納得できていないメンバーもいたかもしれませんが、大きく意見が割れることもなく全体的に円滑に進めることができました。終盤は完成度も上がり、クラスの雰囲気も良くなっていきました。
 当日の出番は4番目でした。直前の2組の出来が本当に素晴らしかったので、プレッシャーが掛かりました。しかし、演技が始まると一気に集中することができました。後半で曲調が替わり、笑顔で踊る場面を特に意識して踊りました。みんなもその場面が一番楽しそうな表情でした。ミスもありましたが、何より楽しく踊ることができて、終わった後の達成感はとても大きかったです。
 結果は残念ながら2位でしたが、私達は納得の思いで、優勝した隣りの2組に惜しみない拍手を送りました。最後に、私を含めた代表3名がクラスメイトに挨拶をしました。私は『結果は2位でも、ここまでみんなと楽しくやり切ることができたことを誇りに思っているので悔いはありません。ここからは最後の山である受験に向けてクラス一丸となって頑張りましょう。』と笑顔で挨拶をしました。
 今回の経験を通して、私は残りの高校生活でクラスの仲間を大切にして、お互い高め合っていける関係を築いていけるよう、クラスの一員として精一杯できることをこれからも頑張っていきます。」


...涙と笑顔、そして思い出いっぱいの3年生の文化祭は今ここに終わりました。いよいよ高校生活最後の総仕上げ「希望進路の実現」という目標に向かって、3年生は力強く最終コーナーを駆け抜けていきました。

 
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