網野学舎

1年1組
1年2組
1年3組

次なるステップへの「スイッチ」

 文化祭よさこい部門では、1年3組が1位に輝きました。1年生にとっては初めての文化祭でしたが、どのクラスも最高のパフォーマンスを見せてくれました。そこで、今回は各クラスの学校祭実行委員の代表に、感想や今後の決意などを伺いました。

小塚凌雅さん(2組・網野中)
 「僕は、高校に入ったら何かやりがいのあることを、責任感を持ってやってみたいと思い、学校祭実行委員という初めての経験に挑戦しました。ところが演目がよさこいに変更になり、僕らは本当に踊りを覚えられるのかと、出だしから不安いっぱいのスタートでした。思った通り、男子はなかなか踊りが覚えられず、女子に迷惑をかけてしまっていました。でも、練習を重ねていくうちに、みんなの目の色が変わっていき、終盤はみんなで協力し合って練習に打ち込みました。変わっていくみんなの姿を目の前にして、僕は結果はどうであれ、クラスにとって最高の終わり方で文化祭を終わらせたいと思いました。
 本番は2組からのスタートで、みんなめちゃくちゃ緊張していました。でもここで陽気な男子の笑顔が、強ばっていたクラスの空気を変えてくれました。『一瞬も一生も美しく』のテーマの通り、僕らは美を意識して最後まで踊り切りました。
 結果は残念ながら1位ではありませんでした。僕自身も悔しかったし、クラスの中にはショックだった人もいると思います。それでもみんな優勝した3組を讃える温かい拍手を贈っていました。今回は負けましたが、体育祭では必ず勝つ、と決意を新たにしました。
 将来は、進学しても社会に出ても協調性が求められると思います。この文化祭でみんなで協力し合ってやり遂げたという経験を今後に生かしていきたいです。」

長濱初音さん(1組・網野中)
 「『学校祭実行委員』という言葉の響きに何だかワクワクして、友達と二人で立候補しました。ところが練習に入ると、本番まで1週間を切っても、皆なかなか踊りを覚えることができてなくて、リーダーとクラスのメンバーの間に温度差を感じてしまうこともありました。でも終盤になるにつれて、リーダー達の熱い姿にメンバーもつられていくように、最後はみんな本気になり、いい雰囲気に変わっていきました。
 本番は、最後の出番でした。前の2クラスの演技に圧倒され、これで負けても悔いなし、と私達は余計な緊張はせずに練習通りに演技をすることができました。1組のタイトルは『YOSAKOI~花びらのように舞う僕ら』でした。1年の中でも人数が一番多かったので『統一感』を意識して踊りました。また、『花』と書いたクラス全員の手形を入れた旗を振り、その元で私達は一人一人が花びらとなって1つの花となることを表現しました。曲が終わった瞬間は『やっと終わったんだ』とほっとした気持ちでした。
 優勝は私達ではありませんでした。ちょっぴり悔しかったけど、結果だけがすべてじゃないと、皆が納得した思いで優勝の3組を拍手で称えました。
 私は中学のときに体育祭で実行委員をしました。その時も大変でしたが、その経験があったからこそ、苦しい受検を乗り越えて今があるのだと思います。だからこの文化祭での経験も、次へのステップにつなげていきたいです。今回1組は1つになれたかどうかはわかりませんが、協力し合えたことは事実です。ここからもう一回、みんなでスイッチを入れて頑張っていけたらいいなと思います。ありがとうございました。」

平岡宏征さん(3組・大宮中)
 「学校祭実行委員をやろうと思ったのは、リーダーシップを磨きたいと思ったのと、クラスのために動きたいと思ったからでした。僕達のクラスも、本番一週間前までほとんど踊りを覚えていないという危機的な状況でした。これはまずいと焦り、終盤にグループ練習を増やしていくことで何とか踊れるようになっていきました。技術面に関しては、振り付けを早く覚えた女子に手伝ってもらい、僕はクラスのみんなに発破をかけながら、メンバーが楽しく取り組めるようにと、精神面で心を砕きました。踊りのテーマは『意気衝天』でした。3組は少数精鋭で躍動感や元気をアピールしました。途中ミスもちらほら出ていましたが、最後は楽しかったと心の底から感じることができました。
 審査発表では、まさか僕達が優勝するとは思ってもいませんでした。ですから発表を聞いた瞬間は、喜びと言うより驚きの方が大きかったです。これで3組は、入学してから球技大会、文化祭と立て続けに優勝を手にしたことになります。ここまで来たら次の体育祭でも優勝し、『三冠』を絶対に獲りに行きます。
 文化祭では、みんなで協力して教え合っていくことで技術を上達させることができたと実感しました。この経験を勉強にも活かしていき、これからやってくる検定試験や資格の取得につなげていきたいです。」

...「ゴール」とは、そこで一切が終わることではありません。次なる飛躍への「ステップ」だと捉えて、前を向いて歩みを踏み出す、そのこと自体が「本当の勝利」なんだと、私は感じました。1年生の皆さん、「スイッチ」を入れ直してさらに突き進もう!

(文 安達卓能)

 
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