網野学舎

仲間をつないだ「1つのボール」

 7月1日(水)、1年生が球技大会でドッジボールを行いました。今回は、優勝を果たした1年3組の男女両チームのキャプテンに話しを伺いました。

栃谷陸翔さん(1年3組・丹後中) 男子ドッジボール優勝 チーム名「苺牛乳男(イチゴミルクボーイ)」 
 コロナの影響で開催自体も難しい中、先生方からこういう機会を設けていただいたことに感謝して、私はこの球技大会を全力で楽しもうと思いました。キャプテンについては、みんなが私を推薦してくれました。何故私を推すのかわかりませんでしたが、ここで反対しても話は前に進まないと思い、引き受けることにしました。
 試合当日は、チームのメンバーみんなが良い動きをしてくれました。例えば、相手の外野に簡単にパスが渡らない様にバックラインギリギリに守ったり、受けと攻撃を専門にするメンバーをコート真ん中に配置したりして、チーム全員の協力で勝ち進みました。
 決勝は、お互い連戦の疲れも残る中、最後は気力と体力の勝負でした。優勝が決まった瞬間は嬉しさよりも先に、『やっと終わった』というほっとした気持ちでいっぱいでした。結果、私達のチームは1セットも落とすことなく全試合ストレート勝ちの『完全優勝』で終えることができました。
 大会を終えて、チーム内はもちろん、クラスや学年全体で交流がさらに深まりました。『1つのボール』が、私達1年生の心をつないでくれたように思います。所属する野球部では、メンバーや先生方から信頼され、チームに大きく貢献できるような選手に早く成長していきたいです。そして良い成績を残して大学に進学し、将来会社を起業して自分の夢を叶えていきたいです。

坂本裕亜さん(1年3組・網野中) 女子ドッジボール優勝 チーム名「旧かさ子地蔵」
 もともと私は球技が得意ではありませんでしたが、先輩方とも交流ができる球技大会については、入学してからとても楽しみにしていました。しかし、こんな状況だから仕方ないとはいえ、学年別での実施に変更となり、本当は少し残念な気持ちでした。でも、やるからには絶対に優勝しようと、チームの全メンバーで誓い合いました。
 当日、チームは引き分けを含めて接戦を繰り広げました。私個人の出来はイマイチでしたが、それでもチームメイトの頼もしいプレーのおかげで決勝まで勝ち上がりました。
 決勝は、対戦相手に先に1セットを奪われて、後がない厳しい状況になってしまいました。すると、先に優勝を決めたクラスの男子が駆けつけてくれ、コートサイドから私達を応援し始めたのです。そこで私達は『勇気』をもらいました。結果、そこから2セット連取して、逆転勝ちで優勝をすることができました。男子の応援には感謝をしています。
 大会を通して、普段見られなかった互いの良さを見つけることができ、団結力が深まった様に感じました。クラスの女子だけでなく男子とも、今まで以上に仲が良くなったと思います。
 高校に入って3ヶ月経ちましたが、中学時代と比べて勉強の質も量も増え、新しいことも増えて、早く慣れたいと毎日頑張っています。これからも資格取得や検定試験にどんどん挑戦し、さらに、人前で積極的に話ができる様に、企画経営科で『人間力』を磨いていきたいです。


...人は「人」の中でしか磨かれません。1つの球技を通して、人と人とが磨かれ、キラキラと成長してゆく1年生の姿を見ました。

(文 安達卓能)

 
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