嵯峨野高校のホームページを御覧いただきありがとうございます。本校の校長として3年目を迎えることになりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
嵯峨野高校は、京都で織物業を営んでおられた矢代仁兵衛氏の篤志によって1941年に創立された学校で、公立でありながら創立者を持ち、「和敬清寂」という茶道の心を建学の精神とする全国でも珍しい高校です。
平成8年4月に新しいタイプの専門学科「京都こすもす科」を設置して、探究活動の取組を始めました。平成24年度には文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、2期10年間にわたって研究開発を続けた後、令和4年度からは第3期(令和4~8年)に入って、「グローバル社会の課題に主体的に向き合い、自己を高め果敢に挑戦し続ける科学技術人材の育成」をめざす取組を、全校生徒を対象として充実・発展させているところです。
嵐山や愛宕山を望むことができる風光明媚な常盤(ときわ)の地で、建学から80年を超える今も、生徒たちは高い志を持ち、勉学や探究活動はもちろんのこと、学校行事や部活動にも全力を注ぎ、活気に溢れた学校として成長を続けています。
嵯峨野高校では、「和敬」(わけい・和をもって互いに敬うこと)、「自彊」(じきょう・自ら努めて励むこと)、「飛翔」(ひしょう・世界に飛び立つこと)という三つの校是を大切にしています。また、スクールポリシーで示している「『ほんまもん』の学びに出会い、一人一人が活躍できる学校」として、様々な教育活動を行っています。日々の授業では「よく観て」「よく考え」「自分のことばで表現する」ことを重視するとともに、ラボ活動では「探究する力」「チャレンジする力」「発信する力」などを身につけていきます。自分たちの可能性を信じ、知恵をしぼってたくましく生きていける、困難な時こそチャレンジを楽しめる、仲間の成功を心から称え、自らの成長の糧とする。変化が激しく予測が困難と言われる現代社会において、その変化を前向きにとらえ、新たな創造を生み出せる人材を育てていきたいと考えています。
今後とも嵯峨野高校の教育活動に、御理解・御支援を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年4月1日
京都府立嵯峨野高等学校 校長 吉村 要