7月29日(水)の午後は、学食で昼食後、大阪大学大学院工学研究科の物理学系専攻 応用物理学講座を訪問し、御講義聴講や研究室見学・実習指導をしていただきました。こちらの研究室では、自然界に存在しないナノ物質の創製と、それらナノ物質で発現する新奇物理現象の解明、さらにナノ物質を用いたデバイス創出への応用研究を展開しておられます。
坂本一之先生からは、量子力学が見せる不思議な世界について、「シュレディンガーの猫」など有名なエピソードを交えて簡単に御説明いただき、量子力学の特徴が顕在化するナノの世界、特に表面原子の割合が高い原子層物質が見せる特異な物理的性質について研究されていることを御講義いただきました。
ひきつづき寺川先生からは、本日の実習内容について御講義・御説明をいただきました。ちなみに寺川先生は本校の卒業生です。
実習・見学内容は、「光の回折実験」、「シリコンウェハーの劈開(へきかい)実験」、「光電子分光・電子回折実験」でした。光の回折は光の波動性を示す現象で、微細構造を解析するための基礎となる実験です。シリコンウェハーは、原子層物質を作製する基板となりますが、「劈開面」が直線となる事を確認することで、シリコンが結晶構造を持つことを体感できます。「電子回折」装置は、電子の波動性を利用して結晶構造を、「光電子分光」装置は、物質に光を照射して飛び出す光電子のエネルギーと放出角度を同時に測定し、原子層物質の電子状態を調べる装置です。
午前中の応用化学系と併せて、「材料科学」の面白さを知ることができた、貴重な一日となりました!