SAGANO BLOG

2024年4月8日、今日はそれぞれのはじまりの日でした。

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【始業式】

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はじめて嵯峨野高校に来られた先生方...生徒のみなさんの心に、どんな好奇心の波紋を広げてくださるのか、とても楽しみです。

生徒部長の原田先生からは...新たな規定についてご説明と「実りある学校生活について」改めて考えるきっかけとなるお話をいただきました。

そして吉村校長先生...

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生徒のみなさんの目を見ながら、じっくり語りかけるように以下2点についてお話しされました。

「できたこと」もしっかり評価して、充実した1年に

3学期修了式でPDCAサイクル(Plan/Do/Check/Action)という方法についてお話ししたが、みなさんには、反省ばかりでなく「できたこと」をしっかり評価してほしい。PDCAサイクルだけでなく、人それぞれに自分に合う方法を見つけることも大切。行動を先行するDCAPサイクル、ほかにもOODAループ(Observe/Orient/Decide/Act)やSTPDサイクル(See/Think/Plan/do)など充実した1年を過ごすために計画を立てる方法は様々にあります。一度に無理な計画を立てず、1年という長期目標を元に、1週間くらいの短いサイクルで何度もこれらを回し、さらに改善を図ることを心掛けてください。

長続きする「幸福」とは?

2021年「ウェルビーイング」学会が設立され、近年話題になっています。代表理事で慶應義塾大学大学院の前野隆司教授によると「ウェルビーイング」とはWell=良い、Being=状態。つまり「心と体と社会が良い状態」のこと。しかし、何を「良い状態」と感じるか個人差は大きい。そこで前野教授は「長続きしない幸福の条件」を明らかにし、さらに「長続きする幸福の因子」を整理されました。ぜひ、この幸福の因子を意識しながら、自分を見つめ直してみましょう。ここにいる全員がウェルビーイングを実感できる1年となることを願っています。

・長続きしない幸福の条件

 社会的地位・お金・モノなど、他人と比較することで得られる幸せは長続きしない

・長続きする幸福の因子*人が幸せを感じる4つの因子

 「やってみよう」因子(自己実現と成長)

 「ありがとう」因子(つながりと感謝)

 「なんとかなる」因子(前向きと楽観)

 「ありのままに」因子(独立と自分らしさ)


...そして午後からは、見事な彩を添えてくれた桜に囲まれて、

京都府立嵯峨野高等学校第76回入学式が挙行されました!

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 【校長式辞】

「和敬(和をもって敬うこと)」「自彊(自ら務めて励むこと)」「飛翔(新しい世界に飛び立つこと)」本校の教育活動はすべてこの校是のもとに行われています。みなさんもこの3つの校是を心に刻み、日々その実践を心掛けてください。また自分が進むべき方向を正しく見極めるためには、世の中全体を幅広く見渡し、様々な意見や考え方に触れ、物事を色々な角度から捉える力が重要になってきます。それが「俯瞰」する力です。

 本校で力を入れている探究(ラボ)活動でも、この力が必要です。実験方法やデータにばかり目を奪われ「俯瞰」する視点を忘れた探究は、目的そのものを見失ってしまうことにもなりかねません。

 また、この「俯瞰」する力は人との関係をうまく築くうえでも欠かせません。相手のことを狭い視野で一面的に見ていたのでは、相手の良さに気付くことができなかったり、相手のことを客観的に理解できなかったりするでしょう。

 さらに、自分自身を「俯瞰」する力も大切です。自分自身を少し離れたところから見ると、自分の足りない部分や考えの間違い、もしくは自分の良さや魅力が見つかることもあります。そして何かに悩んで出口が見えなくなった時でも、自分を「俯瞰」することで冷静さを取り戻し、光が見えてくることがあります。

こうした力は「メタ認知能力」などとも呼ばれ、様々な分野で重要視されています。みなさんの周りにはまだまだ知らない世界が広がっています。「俯瞰」する力をぜひ心掛けてください。三年後、みなさんが今は想像もつかないような、大きく成長した自分と出会えることを心から願っています。

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この言葉を受けて生徒の宣誓と決意表明が続きました。

新しい制服のせいでしょうか...すでに中学生とは異なる顔つきになっています。

そして新入生担任の先生方の登壇...

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校長先生は式辞のなかで保護者等のみなさまに向けて「新しい家族を迎えたという気持ちで教育に力を注ぐ」と宣言されました。もちろん教職員一同、おなじ気持ちです。...そして新入生が「新しい家族」ならば...「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」も、なぜかすでに同じ気持ちのようです。先週、ワンダーフォーゲル部をはじめ、先輩たちが1年生が使う下駄箱等の大掃除をしていました。...しかも、なんだか嬉しそう。

そして新入生のみなさんがはじめて歌う校歌は、吹奏楽部の先輩方が生演奏で支えてくれました!

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つまり...

「新入生のみなさん、みんなで待ってましたよ!ようこそ、嵯峨野高校へ!!」ということです。

さぁ、私たちの高校生活のはじまりです!!

 
 
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