SAGANO BLOG

12月12日(日)、今年で11回目となった「嵯峨野高校狂言の会」を開催しました。会場は、毎年お世話になっている冬青庵(とうせいあん)能舞台(京都市中京区)です。
 


年によっては100人近いお客様が会場をぎっしり埋めつくされることもありましたが、昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染対策から、定員を40名とし事前予約制をとったところ、早々に満席の申込みを頂戴しました。お子様が卒業されてからも毎年来てくださる保護者の方がいらっしゃることは、とても嬉しいことです。また、狂言部の卒業生が何人も来てくれて、受付の仕事などを手伝ってくれました。
 


当日は、消毒、検温など感染対策に留意して実施することになりました。とはいえ、役者がマスクをしていては表情が見えませんので、お客様にお願いしてフェイスシールドを着けていただきました。
 


(1)「土筆(つくづくし)」:1年生1名、2年生1名
野遊びに出かけた2人の男、土筆(つくし)を摘んでいるうちに、歌をよみ始めたことから思わぬ事態に発展します。

(2)「棒縛(ぼうしばり)」:1年生1名、2年生2名
酒の盗み飲みができないように縛り上げられた太郎冠者と次郎冠者。でもそうなるといよいよ飲みたくなって......。

今年は4・5月の行事や9月の文化祭での公演を開催できなかったので、今回の発表会が部員にとって貴重な舞台になりました。その分、いつも以上にしっかり声を出して、気持ちのこもった演技ができたと思います。ポイントポイントで客席から賑やかな笑いをいただきましたので、皆さんに狂言の楽しさ、面白さを伝えることができたのではないでしょうか。
 
今年も茂山千五郎先生はじめ茂山狂言会の先生方から懇切丁寧に御指導をいただいた成果です。あらためて心から感謝を申し上げます。
 
休憩をはさんで、茂山狂言会の網谷正美先生と山下守之先生に「寝音曲(ねおんぎょく)」を演じていただきました。主人と太郎冠者のやりとりに笑わされ、網谷先生(太郎冠者)の朗々とした謡に圧倒され、伝統芸能の素晴らしさを堪能させていただきました。
 
これに先立ち11日(土)には「令和3年度全国高校生伝統文化フェスティバル―茶道フェスティバル―」(京都学・歴彩館)の開会行事に歓迎公演として参加し、2年生3名が狂言「口真似(くちまね)」を演じました。

 
 
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