4月28日(月)1年生は大森リゾートキャンプ場、2・3年生は大阪・関西万博に遠足に行ってきました。あいにくの雨模様となりましたが、1年生は鉄板を使った調理などを各グループで工夫して楽しみ、2・3年生はパビリオン等を見学し、最新技術の展示や各国の独自の文化、伝統、未来に向けた取組を体験することができました。

 
 
 

 4月8日(火)、第78回入学式を講堂にて挙行しました。九条家ゆかりの御門を開放し、御来賓や保護者の皆様に御臨席いただく中、これからの3年間、本校で色々な経験をして成長してくれる入学生が、満開の桜のもと、笑顔で本校に入学してくれました。

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「校長式辞」を掲載します。

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式辞

 満開の桜から鴨沂の御門に花びらが舞う今日の佳き日に、令和七年度京都府立鴨沂高等学校の入学式を挙行するにあたり、本校PTA会長 小林 高大 様をはじめ多数の御来賓の皆様並びに、保護者の皆様の御臨席を賜り、高壇からではございますが、厚く御礼申し上げます。

 新入生のみなさん、入学おめでとうございます。みなさんの入学を教職員並びに在校生とともに、心から歓迎いたします。みなさんの心は今、高校生活への期待に満ちあふれていることでしょう。一日も早く本校での生活に馴染んでくれることを願っています。

 鴨沂高校は前身となる学校が開校してから150年を超える伝統校です。校内には、いたるところに歴史や文化を感じる建物、芸術作品や書物があり、それと同時に最新の教育施設設備を兼ね備えています。充実した教育環境のもとで、思う存分高校生活を楽しみ、そしていろんなことにチャレンジしてください。本校では、育てたい生徒像を明確化し、はぐくむ資質・能力を定めて教育活動の実践に取り組んでいます。このはぐくむ資質・能力の第1に「チャレンジする力」を挙げています。「やってみたい」と思う心を大切にして、やる前から諦めることなく、しっかりと準備して、失敗を恐れず、果敢に様々な取組にチャレンジしてください。成功しても失敗しても、そこから学ぶことはたくさんあるはずです。他にも「考える力」「知識・情報活用力」「協働する力」「発信・表現力」「創造力」「文化・歴史に対する興味・関心」を高める教育活動を通して、これら資質・能力が少しずつステップ・アップして育てたい生徒像に近づくように、教職員一同、みなさんを全力で導き、支えてまいります。

 入学生の皆さんには、2つ心がけてほしいことがあります。

 1つ目は「夢を育てる」ことです。

 人は、知っていることの中からしかやりたいことは生まれてきません。高校で、これまで知らなかった色んなことに興味・関心を持ち、見通しを持って学び、振り返ることで、広い視野を持ち、そこから一生を託せる夢を見つけてください。そして、その夢を実現しようとするとき、現実の世界との接点あるいはギャップが生まれます。そこには、事実に基づき真理を追究する姿勢が求められます。「夢を育てる」とは、夢の実現に向けて実践していこうと努力することです。

 2つ目は「向上心」を持つことです。

 鴨沂高校生として、仲間や先輩、先生方とともに、学習、部活動、学校行事、そして学校を離れても、今より少しずつ「より良く」していこうと思う心「向上心」を持ってください。自他をリスペクトし、みんなとともに「より良く」していくことが、「より良く」生きること、【well-being】すなわち「幸福」に生きることにつながります。みなさんとその周りの人々が「幸福」になることを目指し、今より少しずつ「より良く」していきましょう。

 この2つを心がけ、一日一日を大切にしてください。充実した日々を過ごし、「鴨沂で良かった」と思える素晴らしい高校生活にしていきましょう。みなさんが鴨沂高校の新たな歴史を築いてくれることを期待しています。

 後になりますが、保護者の皆様におかれましては、今日の喜びの日を迎え、新しい制服を身にまとったお子様の姿を見て、感慨もひとしおのことと拝察申し上げます。お子様の、本校ご入学を心からお祝い申し上げます。高校時代は、子供から大人へと成長を遂げる過程であり、高校3年生の誕生日を迎えると18歳成人となります。この時期を安心してのびやかに、しなやかに、たくましく成長できるよう、教職員一同にて、教育環境を整え、皆様の期待に応えるべく、最大限の努力をしてまいりますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。

 結びにあたり、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様、並びに保護者の皆様には重ねて御礼申し上げます。予測困難な現代において、一人一人が未来の創り手となる子供たちのため、学校は、これまで以上に社会と連携・協働する必要があります。本日、御列席の皆様に、本校教育の充実・発展のため、今後とも変わらぬお力添えを賜りますようお願いを申し上げ、式辞といたします。

                         令和7年4月8日

                         京都府立鴨沂高等学校

                         校長  松井 佳代美

 
 
 

 本校講堂で、令和7年度「離着任式」及び「始業式」を2学年(新2・3年生)で実施しました。

 離着任式では、離任された方のお名前を校長先生から紹介し、また、今年度着任された先生方が壇上に並び、生徒たちにご挨拶いただきました。

 始業式では校長先生の式辞に続き、2・3年生の担任紹介、分掌部長の紹介があり、続いて教務部長、生徒指導部長、進路指導部長が「学期はじめの心構え」について講話をしました。

 今日から始まる新しいスタートに、生徒たちは話に聞きいって、決意を新たにしているようでした。

校長式辞

 おはようございます。

 今日から令和7年度1学期が始まります。この春休みには、鴨沂高校の姉妹校であるフランス国ジュールゲード国際高校との交流研修に14名の皆さんが赴きました。引率の先生方から、とても素晴らしい研修ができたと聞いています。まだ、帰ってきて間もないので、まとめなどはこれからになると思いますが、学校の代表で行ってきてくれた皆さんには、今年度のどこかのタイミングで、全校の皆さんに報告してもらおうと思っています。私もとても楽しみにしています。

 さて、フランス研修に行った人も含め、春休みに御家族で旅行に出かけた方もいるのではと思います。普段の生活から離れ、旅に出るのは本当にいいものですね。しかし、勉強や部活動で忙しく、どこにも出かけなかった人も大勢いると思いますし、私もその一人です。残念ながら春休みは慌ただしくて、どこにも出かけることができませんでした。ただ、私は旅や自然風景を映す番組が好きで、テレビを見て旅行気分を味わっています。京都と異なる風土や自然、生き物などを丹念に様々な角度からとらえた映像であったり、そこからドローンを使った空撮があったりして、遠くまで風景を見渡せて、爽快な気持ちにさせてくれます。こういった番組の作り手の手法、つまり1つの物事を丹念に様々な角度からとらえること、高い位置から全体や遠くを見渡し俯瞰することは、「虫の目」「鳥の目」とも言い、これに「魚の目」を加えて、視点の3原則と言われています。「魚の目」は、これは流れを読む、いわば時間を考える視点で、時流を読んで、時間を軸にして視点を変えることです。少し高校生には難しい視点かもしれません。しかし、「虫の目」と「鳥の目」は高校生の間に身に付けて欲しい視点です。あらゆる場面でこの視点は活用できます。例えば学習や探究活動において、「虫の目」で見て、地に足をつけ、今何をすべきかを明確にして、目の前のことに集中して様々な角度から取り組むことはとても大切です。これに「鳥の目」の視点を持ってください。少し高い位置から、今取り組んでいることが先々どうつながっているのか、どこに向かっているのか、先の見通しをもっているのといないのでは取り組みに大きな違いが生まれます。部活動の練習でも同じですね。今やっている練習をとことん突き詰めながら、この練習が試合でどう繋がっていくのか、広い視野をもって取り組めているかが結果に影響すると思います。人間関係でもそうです。友人を大切にして良好な関係を築きながら、時に「鳥の目」で、自分たちの関係を少し高い位置から客観的にとらえる視点を持っておくと、何かにつまずいたときにも落ち着いて対処できるのではないでしょうか。

 年度の始めに、鳥になった気持ちで、またはドローンを飛ばす気分で、すっと上がっていって、高い視点から自分の今いる地点を眺め、さらにこれから先に進むべき道を見つめてみましょう。先を見通せたら、今やるべきことがさらに明確になり、「虫の目」で地に足をつけてやるべきこと、目の前のことに集中して様々な角度から取り組みましょう。本年度も、鴨沂高校でしっかり学び、様々な活動を通じて、「チャレンジする力」「考える力」「知識・情報活用力」「協働する力」「発信・表現力」「創造力」「文化・歴史に関する興味関心」の7つの資質・能力を高めていきましょう。今年度も皆さんの活躍を期待しています。

生徒表彰

水泳部(水球)

・第11回全日本ジュニア水球競技選手権大会 4位 京都府選抜

・京都府スポーツ賞 優秀賞

・京都市スポーツ賞 大賞

 
 
 

 本校講堂で、令和6年度「修了式」を行いました。1年生・2年生が講堂に集合し、校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 また、式の最後には、3学期に優秀な成績を収めた部活動等の表彰を行いました。

校長式辞

 令和6年度の修了式となりました。皆さんは今年度1年間を振り返り、どのように過ごせたでしょうか。鴨沂高校では、学校行事や学習、探究活動について資質・能力の伸びを振り返っていますが、今日は今の自分を振り返るポイントについて、少しお話いたします。みなさんは、こんな言葉を聞いたことがありますか。「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。」この言葉については、少し言い回しが異なる別のバージョンがあったり、誰が言ったのかも諸説あったりします。最後の「運命」と言う言葉は、自分ではどうにもできないようなイメージですが、この「運命」も元をたどれば自分自身の考え方が出発点であるということを伝えています。「運命」とまではいかなくとも、「結果」ととらえれば、例えば今日はこの後、この1年間の学習の「結果」として通知表を確認します。この「結果」を振り返るポイントとして、自分の考え、言葉、行動、習慣、人格まぁ人格までとは言わなくても性格などをたどってみましょう。良い結果だった人は、将来についての自分の考えをしっかり持って、もしかすると目標を周囲に伝えたりしていたかもしれせん。それに従い、日頃から学習するという行動が習慣化され、それが人格や性格となり、今の結果を引き寄せたのではないでしょうか。逆に思うような結果を残せなかった人は、どんな考え方から出発していたかを振り返ってみてください。もしかすると、目標など将来についてよく考えてこなかった、学習意欲がわかずあまり勉強しなかったという人もいるかもしれません。先日の学校評価アンケートで、学校生活に対する満足度などは肯定的回答率が90%を超える一方、自分自身については、家庭学習ができているや、スマートフォンの使用時間などに気を付けるなどの質問には否定的回答率がいずれも40%くらいの割合でした。家で勉強せずスマホを使ってしまう行動や習慣については、まず出発点である自分の考え方を見直してもらえればと思います。

 さて、この言葉は、学習の振り返りだけでなく、とても汎用性が高い言葉です。私が今年に入って一番驚いたニュースはミャンマーの犯罪拠点で日本人高校生2名が監禁されて犯罪に加担させられていたというもので、皆さんも知っていると思います。 犯罪については被害者を責めることがあってはならないのですが、監禁されてしまった高校生は、どんな考えから海外渡航する行動につながってしまったのか、このような恐ろしい運命に繋がらないための出発点である考え方はどうあるべきかなど、いろいろと考えさせられた事件でした。

 もちろん、悪い運命だけでなく、その人の考え方から良い運命を手繰り寄せることもできます。先ほどの言葉の別バージョンを紹介します。これは、日本とアメリカの野球で活躍された松井秀喜さんが高校の恩師に教わった言葉で、ご本人は座右の銘とされているそうです。「考えを変えれば言葉が変わる。言葉が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」この言葉とともに歩んでこられた松井秀喜さんの輝かしい功績は言うまでもありません。

 皆さんも、1年を振り返って、自分に何か課題があると気づいた人は、考えを変え、言葉を変え、行動を変えてみましょう。人は3週間同じ行動を続けると習慣化すると言われています。ちょうど春休みは3週間です。なりたい自分になる運命を自分で手繰り寄せる一歩を踏み出してみてください。健康面や安全面にも十分注意して、新年度に良いスタートが切れるようにしましょう。

生徒表彰

【弓道部】

〇令和6年度 京都府公立高等学校弓道大会

・男子団体の部  第3位

・女子個人の部  準優勝

【吹奏楽部】

〇第16回 たかつきスクールJAZZコンテスト

・富田ジャズストリート賞(総合第3位)

・大山日出男賞(アンサンブル副賞)

・古谷充賞(ソロ副賞)

          ・

〇第44回全国高校生読書体験記コンクール 優良賞

 
 
 

 2月28日(金)、第77回卒業証書授与式を講堂にて挙行しました。九条家ゆかりの御門を開放し、御来賓や保護者の皆様に御臨席いただく中、3年間の学びを通してたくましく成長した卒業生が、晴れやかな面持ちで思い出の学び舎を巣立ちました。

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「校長式辞」を掲載いたします。

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 梅の花がほころび、日差しに春の気配を感じる今日の佳き日に、京都府立鴨沂高等学校 第七十七回卒業証書授与式を挙行するにあたり、本校PTA会長 小林 高大 様をはじめ御来賓の方々並びに、保護者の皆様の御臨席を賜り、高壇からではございますが、卒業生、教職員一同とともに厚く御礼申し上げます。日頃より本校の教育に深い御理解と御支援を賜り、誠にありがとうございます。保護者の皆様におかれましては、立派に成長されたお子様の姿に、感慨も一入のことと存じます。御卒業をお慶び申し上げます。

 ただいま卒業証書を授与しました皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんに「入学許可」を伝えたあの日から早3年が経ちました。緊張した面持ちをマスクで隠し、ソーシャルディスタンスの名のもと、人との関わりが希薄になりがちだった当時、鴨沂の御門をくぐると、そこには高校生活の賑わいと活気にあふれていたことに驚いたのではないでしょうか。マスクをしていても、感染防止には注意を払いながらも、新入生歓迎イベントを皮切りに、その後も文化祭、体育祭のみならず、七夕、ハロウィン、クリスマス、バレンタインと季節ごとに次々とイベントが開催されていて、その都度学校行事に全力で挑む先輩達の姿に憧れをいだいたのではないでしょうか。2年生の5月に教育活動の制限が撤廃され、先輩からのバトンを受け取り、自分たちが主役となって、行事に部活動に全力で挑む皆さんの姿を頼もしく見ておりました。3年生となって、その成果が花開き、中でも顕著な成績を収められた皆さんには、昨日鴨沂教育賞として表彰したところです。

 そして、高校生の本分である学習や探究活動にも常に真摯に励む姿を見せてもらいました。先輩から受け継いだ探究活動をまとめ、発表さらに学校ホームページへの掲載と情報発信に努めたり、自らの進路目標達成のため、自習室を活用して勉学に励む姿を見せてくれたりしたことは、後輩達の良き手本となっているところです。今日の卒業式の後に、受験を控えていたり、合否結果を待つ人もいたりします。ここで皆さんが2年生の時、2学期始業式で紹介したサッカー日本代表の森保監督の言葉をもう一度贈ります。「自分がどれだけ努力したのかを、自分自身が振り返って後悔なく納得できることと、結果を受け入れることはすごく大切です。」最後まで諦めずにがんばったことこそが、将来への糧となります。結果を受け入れ、この3年間の努力を誇りに前へと歩みを進めましょう。

 さて、鴨沂高校はスクール・ポリシーの中で「未来社会を生き抜くために必要な力を身に付け、自他を尊重し、学ぶ意欲とチャレンジ精神をもって成長しようとする、豊かな感性を持った生徒の育成」を掲げ、「育てたい生徒像」に近づくため、必要な資質・能力を育む取組を進めてきました。今、卒業する皆さんを目の前にして、「自他を尊重する」「学ぶ意欲とチャレンジ精神をもって成長しようとする」「豊かな感性をもつ」教育はできたのではないかと思っています。鴨沂高校が「自分らしくのびのびと高校生活を送ることができる」学校であることは、自他を尊重していることに他なりません。学ぶこと、チャレンジすることに真摯に取り組んできたことは、先ほど紹介したとおりです。校内の至る所に芸術作品が掲げられ、その中で生徒自ら主体的に学校行事に取り組むことで、豊かな感性も育まれてきたものと確信しています。

 しかしながら、「未来社会を生き抜くために必要な力を身に付ける」ことはできたのでしょうか。そもそも、「未来社会」とはどんな社会でしょうか。すでに現代社会においても、変化の激しさ、そのスピードには目がくらむほどです。一例を挙げれば、皆さんが1年生だった頃に、ChatGPTなるものが世に認知され始めたように思いますが、たった12年で生成AIは飛躍的な進化を遂げました。テキストデータだけでなく、画像そして動画ですら、生成AIによって作成することができるようになってきました。生成AIだけでなく、様々な分野でDX(デジタルトランスフォーメンション)が進み、便利になる一方で、それまで必要とされてきた仕事など、どんどんとデジタルに取って代わられています。このような大きな変革に取り残されないよう、先日「AIに潰されない」などと謳った本を読みました。「古い価値観に縛られず、変化を受け入れ、幸せに生きる術を身につけてほしい」と言う筆者は、「自分の個性となるものを打ち出していける人が残る時代だ」と語っていました。そして無限大に伸びしろを持つ要素として、「英語だけは国際人になれない時代に、自分のアイデェンティティについて述べることができるよう日本の文化や歴史を理解し、伝えられる」ことや「AIではカバーできない創造的な部分で、考える力を発揮できる」ことなどが挙げられていました。これは、本校の「はぐくむ資質・能力」と重なるものであり、「未来社会」を予測することは困難であるものの、「必要な力」と考えた方向性は正しいものではないかと改めて思った次第です。鴨沂高校で培った資質・能力を、皆さんが幸せに生きるために活かしてくれることを望みます。混沌とした世の中ですが、鴨沂の崇高な目標である「世界平和を希求し、すべての人が幸福となる社会」を目指し、未来を生き抜いていきましょう。

 最後になりますが、皆さんが母校を懐かしく思うときは、遠慮なく訪れてください。鴨沂高校は、これからもずっと皆さんが帰る場所であり続けられるよう、不断の努力を重ねて参ります。卒業生一人一人の御活躍と御健康を心より祈念し、式辞といたします。

                                           

                             令和七年二月二十八日

                             京都府立鴨沂高等学校

                             校長  松井 佳代美

 
 
 

 本校講堂で、令和6年度第3学期「始業式」を行いました。コロナ禍等を経て久しぶりに3学年が一同に会するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 式の最後に、冬季休業中に優秀な成績を収めた部活動の表彰を行いました。

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【校長先生の式辞を掲載します】 

 あけましておめでとうございます。

 新しい年が始まり、また今日から3学期が始まります。今日はちょっと普段とは異なり、この講堂に3学年全員が集合して始業式を行うこととしました。私も3年前に赴任して以来初めてのことです。実は、この校舎がリニューアルしてからしばらくは、このように3学年が全員集合して式典を行っておりましたが、そこから程なくコロナ禍に見舞われました。最初は全て配信で、少しコロナが落ち着いた頃から2学年が講堂で1学年は配信としておりました。もうそろそろ元に戻すべきとの意見から、3学年全員で式典を行うタイミングを計っておりました。ただ、夏の暑さから熱中症予防のため、また年末の2学期終業式は校内でインフルエンザが増えていた時期と重なり感染症予防のため、一同に会することを見合わせておりました。今日ようやく全員が揃い、本来の式典の姿を取り戻すことができた次第です。今後は、原則として全学年集合とし、状況に応じて配信することにします。

 さて、今年は穏やかな新年の幕開けでしたが、ちょうど1年前の11日に能登半島地震が起こり、能登ではその後も豪雨による災害が続きました。改めてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。1年経ってテレビでは被災地の様子を取り上げるニュースなどが頻繁に放映されていました。まだまだ大変な状況が続く中、それでも「今年は復興元年だ」とおっしゃられる方がおられ、困難に負けず前を向いて進む姿に頭が下がる思いでした。みなさんは「レジリエンス」と言う言葉を聞いたことがありますか。「レジリエンス」とは、過去のトラウマや恐怖の記憶から立ち直るという、心理学の用語として広く普及したと言われています。様々なストレスにさらされる機会が増える中、これらのストレスに適応し、困難をしなやかに乗り越え回復できる能力として、対応力、回復力、復元力、強靭さなど表しています。能登の被災者の皆様から、対応力、回復力を見せていただきました。まだまだ時間がかかると思いますが、今後も復元力、強靭さをもって復興してこうと言う意気込みを感じました。

 この「レジリエンス」と言う言葉は、今、教育、ビジネスやその他の分野でも大きく注目されていて、中には「成功の鍵はレジリエンスにあり」と言う方もいます。これまでの研究により、「レジリエンス」が高い人の特徴として、「自己肯定感が高い」「ハードルが高くてもチャレンジする」「使命感を持って行動する」「失敗から学び、成功体験へ繋げる」「健康的な生活習慣やリラクゼーションを取り入れている」ことが分かってきているそうです。さらに、「レジリエンス」を高めるためには「自己の気づき」「自己のコントロール」「現実的楽観性」「精神的柔軟性」「成功体験」「関係性の力」が挙げられるとのことです。手前味噌ですが、本校のはぐくむ資質・能力に一部通じるものがあると思います。これからも学習・部活動・学校行事を通じて資質・能力を高めて、それに伴い皆さんの「レジリエンス」も向上することを期待します。

 それでは、3年生で受験本番直前のみなさん、これまでの自分を信じて如何なく力を発揮してください。進路が決まった方も新年度までの期間を有意義に過ごしてください。1,2年生の皆さん、いよいよ皆さんが鴨沂高校の主役です。ハードルが高いと思われることにもどんどんとチャレンジしてください。今年も皆さんの活躍を楽しみにしています。

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【生徒表彰】

【水泳部】《水球》

〇第17回全日本ユース(U16)水球競技選手権大会 優勝(京都府選抜)

【吹奏楽部】

〇第57回京都府アンサンブルコンテスト 金管4重奏 銀賞

 
 
 

 本校講堂で、令和6年度第2学期「終業式」を行いました。講堂では3年生・1年生が参加し、2年生には、その様子をホームルーム教室にライブ配信するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 式後に2学期中に優秀な成績を収めた部活動等の表彰を行いました。また、夏季休業中にアフリカで道をつくる活動に参加した生徒がスピーチを行いました。

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【校長先生の式辞を掲載します】

 みなさんおはようございます。

 暑い夏の日に始まった2学期も、今日冬の寒さの中で終業式となりました。2学期が始まってすぐの9月、学校行事のメインである文化祭、体育祭が行われました。今年のテーマ「鴨花爛漫 青春って720色あるねん」のとおり、全ての皆さんの笑顔が輝き、見事なパフォーマンスを披露してくれたり、競技に全力で取り組む姿を見せてくれたりしました。鴨沂高校がはぐくむ資質・能力のひとつである「チャレンジする力」を如何なく発揮してくれました。文化祭・体育祭だけでなく、日頃の学習、探究活動、部活動や生徒会活動においても、様々な場面でみなさんが「チャレンジする力」を発揮してくれました。そんな中、今年の夏、私を含め先生方も驚くほどの大きなチャレンジに挑んだ2年生の空木君に敬意を表し、この後その内容を発表していただきます。みなさんが空木君の発表を聞いて、どんな小さなことでも構いませんので、一歩踏み出す、自分もチャレンジしてみようと勇気をもってくれることを期待しています。

 もう一つ、チャレンジすることは大切ですが、その際に頭に置いてほしいことがあります。それは、チャレンジしてもいつも成功するとは限らず、失敗はつきものだと言うことです。私はあまりアイドルについて知らないのですが、Hey! Say! JUMPの山田涼介さんが「何回だって できるまで挑戦すればいい」とメッセージを発している記事を見つけました。とても勇気をもらえる言葉だと思います。先日、日本で民間初となるロケットの打ち上げが行われましたが、残念ながらこれで2回目の失敗となりました。しかし、企業の方は記者会見で「結果を前向きに捉えて次の挑戦に挑む」と答えていました。まさに何回でもできるまで挑戦する、このチャレンジ精神を見習いたいものです。3年生の皆さんは、秋に大学などの受験を経験し、合格した方もいれば、残念ながら不合格だった方もいます。秋に不合格だったとしても、受験本番はまだまだこれからで、3月までチャンスはあります。「何回だって できるまで挑戦すればいい」のです。失敗を恐れず、チャレンジすることを諦めず、最後まで納得がいくまで頑張ってください。1,2年生の皆さんも、夢や目標に向かってどんどんチャレンジしていきましょう。

 最後になりますが、2学期末にはインフルエンザが流行しました。冬休みも感染症予防などに努め、また安全面にも注意して、元気に新たな年、そして3学期を迎えましょう。

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【生徒表彰】

【京都文化科】第18回全国高校生歴史フォーラム(奈良大学主催) 優秀賞

【理科】第30回京都ときわライオンズクラブ環境保全高校生論文コンクール 京都市教育長賞1名 会長賞1名

【合唱部】第44回近畿高等学校総合文化祭合唱部門 奨励賞

【美術部】第41回京都府高等学校総合文化祭ポスター原画コンクール 最優秀賞1名 優秀賞1名

【書道部】第41回京都府高等学校総合文化祭ポスター題字墨書コンクール 最優秀賞1名 優秀賞1名

【フェンシング部】第32回JOCジュニアオリンピックカップ京都支部予選 男子カデ・エペ2位 ※全国大会出場決定

【弓道部】全国高等学校弓道選抜大会京都府個人予選 女子4位1名 ※近畿大会出場

【競技スポーツ部】新体操 インターナショナルアカデミックウィンターカップ 団体1位

【自転車競技部】第59回全国都道府県対抗自転車競技大会 女子スクラッチ7位1名 男子1kmタイムトライアル4位1名

【水泳部】

《水球》

〇第78回国民スポーツ大会 第3位

全国高等学校水球競技優秀選手 3名

〇1223日~27日 U16の全国大会に京都府代表として出場 5名

 《アーティスティックスイミング》

〇World Aquatics世界ジュニア選手権大会 チームテクニカル2位・チームフリー2位 1名

【ジャンプロープ】全日本選手権大会個人戦シニア男子個人フリースタイル優勝1名 ※世界選手権出場決定

 
 体育祭を行いました 【 2024/09/27 】
 
 

 9月27日(金)に「体育祭」を西京極補助競技場で実施しました。

 各学年ごとに青色・緑色・黄色・ピンク色・赤色・白色の6団で、それぞれの色のハチマキを締めた生徒たちが、西京極の芝生の上で体育祭を楽しみました。

 朝雨が降ったので少し心配しましたが、なんとか天気も持ちこたえ、筋肉祭りの大きな拍手から競技がスタートしました。台風の目(1年)、40人41脚(2年)、惑星リレー(3年)といった学年種目や、障害物競走、ムカデリレー、借り人競走など様々な競技に汗を流し、笑顔いっぱいの体育祭となりました。

 学年を超えた応援にも力が入り、最終種目「色別対抗リレー」のアンカーが歓声の中ゴールテープを駆け抜け、今年の体育祭は幕を閉じました。

 今年も、委員会や部活動の生徒などが準備、競技運営、片付けと奔走してくれました。また、お昼休みにはPTAの方が水分補給のためお茶を配っていただくなど本当にお世話になりました。

 保護者の皆様にも観戦いただき、大きな歓声と笑顔が随所であがり、あたたかい雰囲気に包まれた体育祭となりました。

 
 文化祭を行いました 【 2024/09/06 】
 
 

 9月5日(木)・6日(金)文化祭を行いました。

 校長先生のお話、生徒会長の開会宣言の後、書道部のパフォーマンスが行われ、文化祭がスタートしました。今年のテーマは「鴨花爛漫~青春って720色あるねん~」です。

 1年生は体育館アリーナでの「パフォーマンス」、2年生は講堂での「小劇場」、3年生は講堂での「演劇」。練習の成果を発表しました。

 コモンホールでは、PTAのバザーとマルシェが開催され、たくさんの保護者の皆様・生徒の来場がありました。皆様から提供された品や、マルシェでは府立高校や特別支援学校の生徒さんの作品などが並び、大変好評でした。

 演劇部、ダンス部、吹奏楽部、合唱部、軽音楽部、OHKIコンテスト等の発表も華やかで、他にも文化系部活動・生徒会による展示や模擬店もあり、本当に頑張って取り組んでいました。

 HRでの閉会式・表彰式。生徒会から結果発表の瞬間、一瞬の静寂後、クラスから歓声が沸き上がりました。一人一人が頑張った2日間の文化祭でした。

 
 
 

 本校講堂で、令和6年度第2学期「始業式」を行いました。講堂では2年生・1年生が参加し、3年生には、その様子をホームルーム教室にライブ配信するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 式の最後に、夏季休業中に優秀な成績を収めた部活動等の表彰を行いました。

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【校長先生の式辞を掲載します】

 おはようございます。今日から令和6年度2学期が始まりますが、まず夏休み中の先週木曜日に実施した中学生向けのオープンキャンパスで、前日の準備や清掃から、当日の部活動体験、キャンパスツアーと、生徒会や部活動の部員の皆さんに御協力いただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。当日は、極めて暑い中で、中学生の方々に丁寧な対応をしていただき、本当にありがとうございました。中学生のアンケートには「お兄さんが優しく説明してくれて、すごくわかりやすかったです。」との回答もあり、皆さんのおかげで、鴨沂高校の良さが伝わったと確信しております。

 さて、オープンキャンパス当日も含め、今年の夏も極めて暑い日が続きました。連日のように熱中症警戒アラートが発表される中、実際に少し体調を崩した方もあったようですが、みなさんが適切に対処していただいて、大きな事故にいたらなかったことに感謝いたします。この暑い中で、部活動においては、全国大会優勝を成し遂げた水泳部(水球、AS)をはじめ、全国大会、近畿大会、京都府の大会に出場して、素晴らしい成果を収めた方もいます。一方、思うように力を発揮できなかった人もいると思いますが、精一杯取り組んだことや、他校の高校生と競い合ったことは、今後の人生の糧になることでしょう。3年生は、ほとんどの方が夏休み中に部活動を引退したのではと思いますが、部活動を通して学んだことを、今度は自分の進路希望実現に活かしてもらいたいと思います。

 もうひとつ、今年は暑かっただけでなく、宮崎沖で大きな地震があり、これに関連して気象庁からは、初めて巨大地震に関する注意情報が発表されました。すでに、この注意情報の期間は終了しましたが、これは今後地震が起きる可能性がなくなったということではないとも伝えられています。これを機に、災害に対する備えの見直しが必要です。と、口では言うものの、本校も備えができてきたかと言うと、十分ではない状況だったと思っております。今年の1年生は、総合的な探究の時間において、防災について考える機会を設けましたが、コロナ禍以来、全校生徒を対象とする避難訓練ができておりませんでした。そこで、当日の天候等にもよりますが、2学期中間考査最終日に数年ぶりとなる避難訓練を実施予定です。ここで、想定しているような避難ができるか確認し、できたことできなかったことを踏まえ、よりよい避難計画を再検討していきたいと考えています。

 誰しも、大きな災害は、起こらないで欲しいと思うのは当たり前の感情ですが、感情とは別に、災害は起こりうることだと想定しておく理性が重要です。災害が起こった際には、まず真っ先に自分の身の安全を確保してください。自分自身の安全を確保した後、高校生以上の大人たちには、周囲を助けることも期待されます。自助、共助、公助という言葉を聞いたことがありますでしょうか。災害発生直後にいきなり公助、つまり公的機関による支援を受けられるとは限りません。自助、つまりまず自分を守り、共助、つまり周囲の方々と助けあうことが、命を守る上で最も重要です。公的機関による支援が届くまで間、つまり公助が届くまでの間、自助、共助できる備えをしておきましょう。なお、地震だけでなく、週末にかけて、台風10号が接近する予報が出ています。こちらもしっかり備えて、十分に注意しましょう。

 2学期の始めに、防災の話が多くなりましたが、学校生活では、もうすぐ文化祭です。月末の体育祭も含め、思いっきり楽しんでください。みなさんの笑顔が花開くことをとても楽しみにしています。その後、3年生の皆さんはいよいよ進路決定の時期が迫ってきますし、1,2年生の皆さんは、じっくり学力を蓄える時期になります。それぞれの目標に向け、がんばりましょう!

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【生徒表彰】

【水泳部】

《水球》

〇第47回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会 水球競技

  優勝  *最優秀選手賞 1名  *優秀選手賞 6名

       *国民スポーツ大会に2名出場決定

《アーティスティックスイミング》

〇第47回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技

  15歳~18歳の部 ソロ優勝 デュエット優勝 1名(最優秀選手賞 受賞)

 【競技スポーツ部】

《新体操》

〇第78回国民スポーツ大会近畿ブロック大会新体操競技

  少年女子 第2位 1名(国民スポーツ大会に出場決定)

【自転車競技部】

〇第78回国民スポーツ大会自転車競技会京都府予選選考会

  男子 1kmタイムトライアル 第1位 スプリント 第1位 1名

     (国民スポーツ大会に出場決定)

  女子 2km個人パーシュート 第3位 500mタイムトライアル 第3位 1名

 【剣道部】

〇第66回京都府剣道選手権大会 初段の部 準優勝 男子1名

【合唱部】

〇第48回全国高等学校総合文化祭岐阜大会合唱部門 合唱専門部会長賞

【吹奏楽部】

〇第61回京都府吹奏楽コンクール 銀賞