本校講堂で、令和6年度「修了式」を行いました。1年生・2年生が講堂に集合し、校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 また、式の最後には、3学期に優秀な成績を収めた部活動等の表彰を行いました。

校長式辞

 令和6年度の修了式となりました。皆さんは今年度1年間を振り返り、どのように過ごせたでしょうか。鴨沂高校では、学校行事や学習、探究活動について資質・能力の伸びを振り返っていますが、今日は今の自分を振り返るポイントについて、少しお話いたします。みなさんは、こんな言葉を聞いたことがありますか。「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。」この言葉については、少し言い回しが異なる別のバージョンがあったり、誰が言ったのかも諸説あったりします。最後の「運命」と言う言葉は、自分ではどうにもできないようなイメージですが、この「運命」も元をたどれば自分自身の考え方が出発点であるということを伝えています。「運命」とまではいかなくとも、「結果」ととらえれば、例えば今日はこの後、この1年間の学習の「結果」として通知表を確認します。この「結果」を振り返るポイントとして、自分の考え、言葉、行動、習慣、人格まぁ人格までとは言わなくても性格などをたどってみましょう。良い結果だった人は、将来についての自分の考えをしっかり持って、もしかすると目標を周囲に伝えたりしていたかもしれせん。それに従い、日頃から学習するという行動が習慣化され、それが人格や性格となり、今の結果を引き寄せたのではないでしょうか。逆に思うような結果を残せなかった人は、どんな考え方から出発していたかを振り返ってみてください。もしかすると、目標など将来についてよく考えてこなかった、学習意欲がわかずあまり勉強しなかったという人もいるかもしれません。先日の学校評価アンケートで、学校生活に対する満足度などは肯定的回答率が90%を超える一方、自分自身については、家庭学習ができているや、スマートフォンの使用時間などに気を付けるなどの質問には否定的回答率がいずれも40%くらいの割合でした。家で勉強せずスマホを使ってしまう行動や習慣については、まず出発点である自分の考え方を見直してもらえればと思います。

 さて、この言葉は、学習の振り返りだけでなく、とても汎用性が高い言葉です。私が今年に入って一番驚いたニュースはミャンマーの犯罪拠点で日本人高校生2名が監禁されて犯罪に加担させられていたというもので、皆さんも知っていると思います。 犯罪については被害者を責めることがあってはならないのですが、監禁されてしまった高校生は、どんな考えから海外渡航する行動につながってしまったのか、このような恐ろしい運命に繋がらないための出発点である考え方はどうあるべきかなど、いろいろと考えさせられた事件でした。

 もちろん、悪い運命だけでなく、その人の考え方から良い運命を手繰り寄せることもできます。先ほどの言葉の別バージョンを紹介します。これは、日本とアメリカの野球で活躍された松井秀喜さんが高校の恩師に教わった言葉で、ご本人は座右の銘とされているそうです。「考えを変えれば言葉が変わる。言葉が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」この言葉とともに歩んでこられた松井秀喜さんの輝かしい功績は言うまでもありません。

 皆さんも、1年を振り返って、自分に何か課題があると気づいた人は、考えを変え、言葉を変え、行動を変えてみましょう。人は3週間同じ行動を続けると習慣化すると言われています。ちょうど春休みは3週間です。なりたい自分になる運命を自分で手繰り寄せる一歩を踏み出してみてください。健康面や安全面にも十分注意して、新年度に良いスタートが切れるようにしましょう。

生徒表彰

【弓道部】

〇令和6年度 京都府公立高等学校弓道大会

・男子団体の部  第3位

・女子個人の部  準優勝

【吹奏楽部】

〇第16回 たかつきスクールJAZZコンテスト

・富田ジャズストリート賞(総合第3位)

・大山日出男賞(アンサンブル副賞)

・古谷充賞(ソロ副賞)

          ・

〇第44回全国高校生読書体験記コンクール 優良賞