本校講堂で、令和6年度第3学期「始業式」を行いました。コロナ禍等を経て久しぶりに3学年が一同に会するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 式の最後に、冬季休業中に優秀な成績を収めた部活動の表彰を行いました。

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【校長先生の式辞を掲載します】 

 あけましておめでとうございます。

 新しい年が始まり、また今日から3学期が始まります。今日はちょっと普段とは異なり、この講堂に3学年全員が集合して始業式を行うこととしました。私も3年前に赴任して以来初めてのことです。実は、この校舎がリニューアルしてからしばらくは、このように3学年が全員集合して式典を行っておりましたが、そこから程なくコロナ禍に見舞われました。最初は全て配信で、少しコロナが落ち着いた頃から2学年が講堂で1学年は配信としておりました。もうそろそろ元に戻すべきとの意見から、3学年全員で式典を行うタイミングを計っておりました。ただ、夏の暑さから熱中症予防のため、また年末の2学期終業式は校内でインフルエンザが増えていた時期と重なり感染症予防のため、一同に会することを見合わせておりました。今日ようやく全員が揃い、本来の式典の姿を取り戻すことができた次第です。今後は、原則として全学年集合とし、状況に応じて配信することにします。

 さて、今年は穏やかな新年の幕開けでしたが、ちょうど1年前の11日に能登半島地震が起こり、能登ではその後も豪雨による災害が続きました。改めてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。1年経ってテレビでは被災地の様子を取り上げるニュースなどが頻繁に放映されていました。まだまだ大変な状況が続く中、それでも「今年は復興元年だ」とおっしゃられる方がおられ、困難に負けず前を向いて進む姿に頭が下がる思いでした。みなさんは「レジリエンス」と言う言葉を聞いたことがありますか。「レジリエンス」とは、過去のトラウマや恐怖の記憶から立ち直るという、心理学の用語として広く普及したと言われています。様々なストレスにさらされる機会が増える中、これらのストレスに適応し、困難をしなやかに乗り越え回復できる能力として、対応力、回復力、復元力、強靭さなど表しています。能登の被災者の皆様から、対応力、回復力を見せていただきました。まだまだ時間がかかると思いますが、今後も復元力、強靭さをもって復興してこうと言う意気込みを感じました。

 この「レジリエンス」と言う言葉は、今、教育、ビジネスやその他の分野でも大きく注目されていて、中には「成功の鍵はレジリエンスにあり」と言う方もいます。これまでの研究により、「レジリエンス」が高い人の特徴として、「自己肯定感が高い」「ハードルが高くてもチャレンジする」「使命感を持って行動する」「失敗から学び、成功体験へ繋げる」「健康的な生活習慣やリラクゼーションを取り入れている」ことが分かってきているそうです。さらに、「レジリエンス」を高めるためには「自己の気づき」「自己のコントロール」「現実的楽観性」「精神的柔軟性」「成功体験」「関係性の力」が挙げられるとのことです。手前味噌ですが、本校のはぐくむ資質・能力に一部通じるものがあると思います。これからも学習・部活動・学校行事を通じて資質・能力を高めて、それに伴い皆さんの「レジリエンス」も向上することを期待します。

 それでは、3年生で受験本番直前のみなさん、これまでの自分を信じて如何なく力を発揮してください。進路が決まった方も新年度までの期間を有意義に過ごしてください。1,2年生の皆さん、いよいよ皆さんが鴨沂高校の主役です。ハードルが高いと思われることにもどんどんとチャレンジしてください。今年も皆さんの活躍を楽しみにしています。

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【生徒表彰】

【水泳部】《水球》

〇第17回全日本ユース(U16)水球競技選手権大会 優勝(京都府選抜)

【吹奏楽部】

〇第57回京都府アンサンブルコンテスト 金管4重奏 銀賞