本校講堂で、令和7年度「離着任式」及び「始業式」を2学年(新2・3年生)で実施しました。
離着任式では、離任された方のお名前を校長先生から紹介し、また、今年度着任された先生方が壇上に並び、生徒たちにご挨拶いただきました。
始業式では校長先生の式辞に続き、2・3年生の担任紹介、分掌部長の紹介があり、続いて教務部長、生徒指導部長、進路指導部長が「学期はじめの心構え」について講話をしました。
今日から始まる新しいスタートに、生徒たちは話に聞きいって、決意を新たにしているようでした。
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校長式辞
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おはようございます。
今日から令和7年度1学期が始まります。この春休みには、鴨沂高校の姉妹校であるフランス国ジュールゲード国際高校との交流研修に14名の皆さんが赴きました。引率の先生方から、とても素晴らしい研修ができたと聞いています。まだ、帰ってきて間もないので、まとめなどはこれからになると思いますが、学校の代表で行ってきてくれた皆さんには、今年度のどこかのタイミングで、全校の皆さんに報告してもらおうと思っています。私もとても楽しみにしています。
さて、フランス研修に行った人も含め、春休みに御家族で旅行に出かけた方もいるのではと思います。普段の生活から離れ、旅に出るのは本当にいいものですね。しかし、勉強や部活動で忙しく、どこにも出かけなかった人も大勢いると思いますし、私もその一人です。残念ながら春休みは慌ただしくて、どこにも出かけることができませんでした。ただ、私は旅や自然風景を映す番組が好きで、テレビを見て旅行気分を味わっています。京都と異なる風土や自然、生き物などを丹念に様々な角度からとらえた映像であったり、そこからドローンを使った空撮があったりして、遠くまで風景を見渡せて、爽快な気持ちにさせてくれます。こういった番組の作り手の手法、つまり1つの物事を丹念に様々な角度からとらえること、高い位置から全体や遠くを見渡し俯瞰することは、「虫の目」「鳥の目」とも言い、これに「魚の目」を加えて、視点の3原則と言われています。「魚の目」は、これは流れを読む、いわば時間を考える視点で、時流を読んで、時間を軸にして視点を変えることです。少し高校生には難しい視点かもしれません。しかし、「虫の目」と「鳥の目」は高校生の間に身に付けて欲しい視点です。あらゆる場面でこの視点は活用できます。例えば学習や探究活動において、「虫の目」で見て、地に足をつけ、今何をすべきかを明確にして、目の前のことに集中して様々な角度から取り組むことはとても大切です。これに「鳥の目」の視点を持ってください。少し高い位置から、今取り組んでいることが先々どうつながっているのか、どこに向かっているのか、先の見通しをもっているのといないのでは取り組みに大きな違いが生まれます。部活動の練習でも同じですね。今やっている練習をとことん突き詰めながら、この練習が試合でどう繋がっていくのか、広い視野をもって取り組めているかが結果に影響すると思います。人間関係でもそうです。友人を大切にして良好な関係を築きながら、時に「鳥の目」で、自分たちの関係を少し高い位置から客観的にとらえる視点を持っておくと、何かにつまずいたときにも落ち着いて対処できるのではないでしょうか。
年度の始めに、鳥になった気持ちで、またはドローンを飛ばす気分で、すっと上がっていって、高い視点から自分の今いる地点を眺め、さらにこれから先に進むべき道を見つめてみましょう。先を見通せたら、今やるべきことがさらに明確になり、「虫の目」で地に足をつけてやるべきこと、目の前のことに集中して様々な角度から取り組みましょう。本年度も、鴨沂高校でしっかり学び、様々な活動を通じて、「チャレンジする力」「考える力」「知識・情報活用力」「協働する力」「発信・表現力」「創造力」「文化・歴史に関する興味関心」の7つの資質・能力を高めていきましょう。今年度も皆さんの活躍を期待しています。
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生徒表彰
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水泳部(水球)
・第11回全日本ジュニア水球競技選手権大会 4位 京都府選抜
・京都府スポーツ賞 優秀賞
・京都市スポーツ賞 大賞