5月24日(水)に、TAFS第2研究群菊研究班の生徒が、懸崖菊生産農家の生産畑を訪れ、品種改良を行ったキクの苗をお渡ししました。
重イオンビームにより花色変化したキクが、懸崖仕立てに適しているかどうかを検証するために、本校圃場と実際の生産現場で栽培を行っていきます。
また、高齢により懸崖菊栽培をやめておられた元生産農家さんにも栽培試験を依頼したところ、快く引き受けていただきました。
京都新聞からの取材も受け、懸崖菊栽培に注目度があがっています。
5月3日(水・祝)に梅小路公園でグリーンフェアが開催され、バイオテクノロジー部が販売実習を行いました。
グリーンフェアでは、バイオテクノロジー部を含む、桂高校で作った花の販売を行いました。
開催前からもたくさんの人が来ていただき、桂高校のお花は大盛況でした。
1年生は、初めての経験で、接客の難しさに翻弄されながらも一生懸命、頑張っていました。
文章作成:農業クラブ役員広報委員1年生
5月4日(木・祝)に、イオンモール京都桂川において、無印良品様主催のつながる市に、TAFS第2群の生徒が出店しました。
昨年度9月の出店に引き続き、ワークショップとして春の寄せ植え体験を行ったところ、予約段階ですべて予約枠が埋まるほどの大盛況でした。
また、今回は新たなワークショップとして、バイオ体験を企画しました。簡易的なクリーンベンチを用いて、本校で研究・栽培をしているサボテンの継代培養を行いました。小学生から大人まで、なかなか体験することのできないバイオの世界に興味をもっていただくことができました。
9月下旬にも出店予定です。お近くに来られた際はぜひお立ち寄りください。
無印良品様(イオンモール京都桂川店)
https://www.muji.com/jp/ja/shop/detail/046624
TAFS第2研究群桜班の生徒が、1年間の活動報告のために、仁和寺様を訪問しました。
11月にいただいた貴重な枝から、茎頂培養によって無菌培養苗を得ることができたため、そのご報告や御室桜の調査と観賞を行いました。
仁和寺様は京都でも有数の桜の名所であり、訪問当日はほとんどの桜が満開の状態で、多くの観光客でにぎわっていました。
私たちが培養を行っている3品種のうち、「御室有明」は満開でとても美しく咲き誇っており、「御衣黄」「泣き桜(揚道桜)」は遅咲の為、蕾がほころんでいる状態だったため、まだまだ桜は楽しめそうです。
引き続き、いただいた品種のクローン苗を育成させ、仁和寺様にお返しできるよう研究活動を進めていきます。
TAFS第2研究群菊研究班が継続的に行っている懸崖菊の研究活動に関して、京都府立大学生命環境学部農学生命科学科植物育種学研究室を訪問しました。
研究室の研究補助員新保由紀子さん、学生の伊藤皓矢さん錦ひかるさん御指導のもと、PCRの原理から実験手法まで一連の方法をご教授いただきました。
実験に先立ち本校で抽出したRNAを利用した方法と、生体を用いた方法を教えていただき、また各種機器の操作方法やコツなども丁寧に教えていただきました。
ウイルスが検出された品種もあり、今後茎頂培養等を通して、従来からある伝統的な品種と新品種のウイルス除去を目標に実験を続けていきます。
TAFS第2研究群エビイモ研究班の生徒が、300年の歴史ある「京名物いもぼう平野屋本店」様にお伺いし、海老芋を利用した料理を指導していただきました。
本校では、課題研究の一環として海老芋の組織培養に取り組み、植物バイオテクノロジーの技術(茎頂培養)で得られた苗を利用した海老芋生産に取り組んでいます。またご縁があり、本年度収穫した海老芋を、いもぼう様でご使用していただきました。
海老芋は主に子芋を利用しますが、親芋は筋などが多くあまり利用されないため、本校でも廃棄処分をせざるをえません。これら廃棄対象となる親芋をどうにか利用できないかとご相談したところ、快くお引き受けいただき、今回の活動につながりました。
海老芋鴨饅頭の料理方法を教えていただき、裏ごしから芯に鴨のそぼろを包みこむ工程等ご指導いただきました。最後は試食をさせていただき、その味に生徒たちは舌鼓をうっておりました。また、御主人の北村様からも親芋でも十分通用するのではとご感想をいただき、今後の活動の励みになりました。
3月後半から次年度に向けた海老芋栽培が始まります。次年度もより良い海老芋が収穫できるよう、生徒の活躍に期待します。
//www.imobou.net/
農業高校生意見文全国コンクールは、日本農業教育学会が主催するこれからの日本農業を持続、発展させる担い手となる高校生が農業および農業にかかわる諸問題や事象、さらにはいろいろな体験を通じて感じた思いを意見文にまとめる意義深いコンクールです。
受賞生徒は、サクラの組織培養の研究活動を充実させ、その思いや活動を意見文として、見事優秀賞を受賞することができました。今後の活躍に期待します。
11月26日(土)桂坂公園で開催された桂坂プチマルシェに、TAFS第2群の生徒が参加してきました。資源工学部門や第2研究群で研究対象としている草花等を販売し、またポスターも持参し、日ごろの研究成果発表も行いました。
自分の研究活動や扱っている植物の育て方など、しっかりと説明しながら交流できた良い体験でした。
アクション大賞は、農業高校などの生徒たちがグループで取り組む、農や食に関するプロジェクトや課題研究を支援する大会です。令和2年度に全国約70グループの応募の中から、認定校15校に選出され、3年間の活動審査により、最終審査(7校)へ進むことができました。
11月7日にオンラインで最終発表会が開催され、TAFS第2研究群芝班の代表生徒3名が、発表や質疑応答を行いました。途中事務局のサーバーダウンにより、パワーポイントを用いた発表ができなくなるアクシデントはありましたが、事前に用意した発表内容や質疑応答にも丁寧に答えることができました。惜しくも大賞は逃しましたが、今後の活動に期待です。
理化学研究所仁科加速器科学研究センターと京都府立大学にご協力いただいている、キクの新品種作出の研究において、現在キクの開花が最盛期を迎えております。
7月に重イオンビームを照射した個体から突然変異が起こり、花色が変化した新品種を得ることに成功しています。
生産農家の方と新品種に関する情報交換を行い、懸崖仕立てに向く品種かどうか、来年度共同で試験栽培を行います。また、実際に栽培されている懸崖菊をご持参いただき、仕立てのすばらしさに圧倒されました。
懸崖菊の生産は、京都は一大産地でした。しかし、高齢化や需要の減少などで、生産農家は現在1軒だけになっています。伝統的な栽培技術や品種を保存し、新品種の作出で新たな需要を開拓するため、現在奮闘中です。
TAFS第2研究群サクラ班の生徒が、仁和寺様の境内に咲く貴重な桜の品種を守るべく、組織培養による品種の保存の研究を開始しました。
仁和寺は、仁和4年(888年)に創建された寺院であり、現在は世界遺産として登録され、高校生までの拝観料は無料とするなど、伝統と文化を広めるための教育活動にも力を入れておられます。
今回は私たちの研究活動にご共感いただき、貴重な枝を採取させていただける運びとなりました。
11月12日(土)に伺い、特に重要な3品種(「泣き桜(揚道桜)」「御室有明」「御衣黄」)の貴重な枝を採取させていただきました。
樹木の組織培養はなかなか難しいですが、生徒たちは1年間かけて校内のソメイヨシノで技術を磨き、その培養方法を確立しております。
早速いただいた枝から生長点を切り出し、培養液に植え付け生育を見守っています。
増殖に成功すれば、仁和寺様にお返しし、植樹などを行う予定です。
仁和寺
https://ninnaji.jp/
9月23日(金・祝)に、イオンモール京都桂川において、無印良品様主催のつながる市に、TAFS第2群の生徒が出店しました。
イオンモール様では9月21日から27日まで「SDGsWEEK」として様々なイベントを行っておられます。
本校でもSDGsの観点にたった学習を行っており、今回も、丸和商業様からご提供いただいた風呂敷の端切れを利用した、繰り返し使える蜜蝋ラップ作りのワークショップを行いました。
また、無印良品様が販売されているリサイクルプラスティックを使用した、ナーセリーポットを用いて、花の寄せ植えワークショップも行いました。
秋の鉢花販売も好調で、皆さんに喜んでいただけたと思います。
10月1日には、梅小路公園にて「グリーンフェア2022秋」で販売実習を行います。こちらでも鉢花を多く出しますので、ご興味のある方はご来場ください。
無印良品様(イオンモール京都桂川店)
https://www.muji.com/jp/ja/shop/detail/046624
丸和商業株式会社様
第6回高校生科学教育大賞(バイテク情報普及会主催)において、TAFS第2研究群、種の保存・新品種研究室キク研究班が最優秀賞を受賞し、8月1日(月)本校にて授賞式を行いました。
植物クリエイト科では、植物バイオテクノロジーを中心とした学習を行い、その技術を利用し、課題研究として古くからある伝統的なキク品種の保存と、新品種育成のための実験を継続的に行っています。
今年度は新しい試みとして、理化学研究所仁科加速器科学研究センターと京都府立大学にご協力いただき、高校では行うことができない重イオンビーム照射を利用した新品種の育成をめざしています。
受賞に関する内容はこちらをご覧ください。
→「高校生科学教育大賞」バイテク情報普及会 https://cbijapan.com/education/