幼稚園では、様々な立場の方への理解教育
を幼稚園の子どもの発達段階に応じておこな
っています。
今年度は年中・年長児を対象に目の見えな
い方への理解教育を行いました。
目が見えないってどういうこと?と目を閉
じてみた子どもたちです。
すると、「なんか、音がよく聞こえる。」と、
音について気が付きました。

音は聞こえるけれど、なんか暗くて不安…。
と、ぽつぽつ言い出しました。
そこで、世の中には目の見えない人たちが
安心して暮らせる工夫がいろいろあることを、
絵本を見て考えました。

「道路の黄色い線!知ってる。」
「凸凹してるやつ!」
「音の出る信号機も知って(点字ブロック)
や音の出る信号機を、みんなで見に行くこと
になりました。
幼稚園の門の近くに、黄色い線を発見!
ですが、これは凸凹ではなく…
「これは、違うなあ…。」
と、気が付きました。

少し歩くと、横断歩道で「ポン・ポン」と
音がしている信号機を発見!
ボタンを押すと青信号の時間が長くなりま
した。
いろいろなタイプの信号を知ることができ
ました。


駅に行くと、「これ!これ!」「この凸凹
の!」と、点字ブロックを発見しました。
「たどって行ったら、どこまで行けばいいか
わかる。」「靴履いてても、凸凹が分かる。」
と実際に歩いてみて分かりました。

後日、点字絵本も実際に触ってみました。
子どもたちがよく知っている絵本の点字版
は、特に違いが分かり興味を持って見てい
ました。

「こっちの凸凹と、こっちの凸凹は違うよ。」
「へー。ほんまや。」

「この感触、気持ちいい。」

この積み重ねが、バリアフリーの世界
を作る第一歩でなはいでしょうか。
誰もが、住みよい社会を目指して、
子どもたちも子どもなりに理解しようとし
たくさんの学びがありました。