網野学舎
4月に開催されたJOC杯において、各年齢区分の各階級でそれぞれ優勝や準優勝に輝き、7月20日からタイ王国のシラチャ市で開催される「U20アジアレスリング選手権大会」、及び8月19日からヨルダン王国アンマン市で開催される「U17世界選手権大会」に出場をする本校レスリング部の5名の選手に大会への意気込みを聞きました。
伊藤優隼さん(3年3組・吹田市立第三中)
【2024 U-17世界選手権大会 男子グレコローマンスタイル 60㎏級出場】
4月のJOC杯は私は年齢区分の中では最上級生でしたので、接戦だった準決勝を除いた残りの試合はテクニカルフォールで勝つことができました。昨年度から階級を一つ上げ、今は減量の必要もないので精神的に充実しています。世界選手権出場が決まり、私にとってははじめての国際大会ですが、一つでも多く勝ってメダルを狙いたいです。そのためにもウエイトトレーニングでさらに力を付けると同時に、平常心で試合に臨みたいです。オリンピックに出場する高谷大地先輩のように、将来はすべてにおいて圧倒的な選手になれるよう、まずはこの世界選手権で悔いなく戦ってきます。
江口翼さん(2年3組・東京都大田区立蓮沼中)
【2024 U-17世界選手権大会 男子グレコローマンスタイル 71㎏級出場】
4月のJOC杯の決勝は相手の反則があり、ケガを負ってしまいました。優勝を拾ったものの、倒して勝った訳ではなかったので内心もやもやした気持ちでした。私は昨年度は一つ下の階級で世界選手権に出場をしましたが、自分のミスもあって早々と敗退してしまいました。その反省を踏まえ、世界選手権に向けてポイントを取れるところを確実に取るためにもう一度基礎から徹底して練習をしました。今度は年齢も一つ上がったので、最低でも1回戦を突破して少しでも上位に食い込み、昨年度よりも成長した姿を見せ、前回の世界選手権の悔しさを晴らす大会にしていきたいです。
西村翔偉さん(1年1組・静岡県立城山中学校)
【2024 U-17世界選手権大会 男子グレコローマンスタイル 45㎏級出場】
4月のJOC杯は高校生になって初の大会で、グレコローマンスタイルもはじめてでした。試合は緊張をしましたが、最後まで自分らしく楽しんで戦うことができました。私は幼稚園の頃にレスリングを始め、小・中学生の頃にはアジア選手権予選で優勝し、日本一になって国際試合の経験もありました。グレコローマンスタイルは前に押す力が特に必要です。普段のフリースタイルの練習でも、このグレコの世界選手権を意識して相手にプレッシャーをかけて攻めることを心掛けてきました。海外の選手は強いと思いますが、押し負けないようにはじめての世界選手権を頑張ってきます。
竹元紫凛さん(3年1組・広島市立翠町中)
【2024 U-20アジアレスリング選手権大会 女子フリースタイル 62㎏級出場】
4月のJOC杯では準決勝で格上の選手に勝って嬉しかったものの、決勝では勝てると思った試合を逆転されて落としてしまいました。ですからアジア選手権に出場できるという喜びよりも、世界選手権を逃してしまったという悔しさの方が大きかったです。今回のアジア選手権は私にとってはじめての国際大会です。海外の選手は力が強い印象なので、力負けをしないような練習をしてきました。今できることを思い切り出し切ることと、レスリングのこと以外にも様々なことを吸収して帰ってきたいです。目標はメダルを獲ることです。直後にあるインターハイにもつながるような戦いをしていきたいです。
水崎竣介さん(3年1組・静岡市立城内中)
【2024 U-20アジアレスリング選手権大会 男子フリースタイル 79㎏級出場】
JOC杯は昨年度から年齢区分が上がり、対戦相手は大学生が多く、特に2回戦は接戦でした。決勝の相手は強豪選手でしたので、少しでもいい試合をしようと臨みましたが完敗でした。私は昨年度もアジア選手権に出場をしましたが、大逆転で負けてしまい、メダルを逃してしまいました。今年は2回目なのでそこまで緊張はしていませんが、前回感じた海外選手のパワーの強さを意識して、アジア選手権に向けてウエイトトレーニングに一層力を入れました。区分が上がった関係で対戦相手のほとんどが年齢も経験も上なので、経験を積ませてもらう思いでマットに上がりたいです。
...故郷を離れ、レスリングをさらに究めるために丹後緑風高校の門を叩いた彼ら5名の戦士は、パリオリンピックで戦う高谷大地選手に続けと、この夏世界やアジアの強豪相手に戦いを挑みます。皆さん、高谷選手ともども応援をよろしくお願いします。
(取材・文 安達卓能)