網野学舎

京都府大会・近畿大会を勝ち上がり、8月5日から北九州市で開催されるインターハイに、男子団体競技としては2年連続25回目の出場を決めた体操部各学年の代表に、大会に向けた決意を話してもらいました。

今森駿さん(3年2組・丹後中)
 私は高校に入るまで新体操の経験はありませんでした。高校ではまったく新しい部活に挑戦したいと思っていたのと、体験入部のときに見た先輩方が披露したかっこいい技を私もやってみたいと思い、体操部への入部を決めました。
 インターハイ予選の京都大会では、全体として体調が万全ではなく、団体演技の後半はバテてしまい技が揃わない場面がありました。近畿大会ではその反省を踏まえて、最後まで皆で技を揃えることに集中し、準優勝でインターハイ本戦の権利を勝ち取りました。個人戦は近畿大会が最後の演技でしたが、自分らしい落ち着いた演技で終えることができました。
 8月のインターハイに向けて、動きを合わせていくことはもちろん、一つ一つの技の難易度を上げていかなければ全国では通用しないと感じています。そのためにも基礎となる筋力をさらにつけ、ミスが出やすくなるというリスクを伴ったとしてもさらにレベルの高い技に果敢に挑戦をし、ベスト8を目指して頑張っていきます。
 高校卒業後に体操から離れたとしても、部活動での経験を生かし、これからも様々な新しいことに積極的にチャレンジをしていきたいです。

多賀野悠太さん(2年2組・網野中)
 私は中学校で器械体操を始めました。その後新体操のジュニアチームの練習にも参加するようになり、高校に入っても先輩方と一緒に新体操を続けようと思いました。
 京都大会の団体戦では、私達後輩は先輩方のように万全な状態ではありませんでしたが、私達でもある程度やれるという感覚は掴むことができました。翌週の近畿大会では京都大会で見つかった課題をすぐに修正し、初めての個人戦はミスが出てしまったものの、団体戦ではしっかりと結果を出すことができました。
 来たるインターハイは全力で臨むことはもちろんですが、今年は自分達の得点にこだわって、昨年度の団体戦の結果よりも高い順位を目指したいです。大会までの練習期間は短いので、練習の質を高めて、その日に何か一つでも成長できるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
 来年度は私は最上級生になり、部を引っ張っていく立場になるので、後輩達の手本となるように技術も心もさらに磨いていきたいです。まずは8月の先輩方との最後のインターハイを戦いきり、来年度はその結果をさらに上回ることができるように頑張ります。

眞柴慈温さん(1年1組・網野中)
 私も中学校から器械体操を始め、頑張っていた先輩方の後を追うようにジュニアチーム、そして丹後緑風高校体操部と、体操をするための進路を選びました。
 6月の京都の大会は私にとって高校初めての大会でした。メンバーはベストコンディションではなく演技では失敗も出てしまいましたが、最小限のミスに抑えるなど何とか対応することができたと思います。近畿大会ではみんな調子を取り戻し、息も合って、私自身楽しく演技をすることができました。
 これら予選では、演技の後半で疲れが出てしまい、動きがみんなと揃わなくなったり、基本姿勢がおろそかになったりと、技の質も落ちていったことが課題だと感じました。本戦に向けて、タンブリングや下半身の強化など、基礎体力をさらにつけて、皆の足を引っ張らないように自分自身をもっと鍛えていきたいです。
 私は技術も体力も精神力もまだまだ先輩方には及びませんが、来年度後輩が入部したときに頼られる先輩でいられるよう、この一年で様々なことに意図を持って挑戦し、人間的にも成長をしていきたいです。

...「先輩の使命」とは、後輩を自分以上の人材に育てること。「後輩の使命」とは、育ててくれた先輩を感謝をもって追い越すことだと、体操部の姿を見て私は感じました。インターハイまで残り一ヶ月。それぞれ最高の準備で悔いなく戦いきってください。
              (取材・文 安達卓能)

 
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