網野学舎

 私達にとっても「初めて」の文化祭

 文化祭で参加型展示を行った2年生の学校祭実行委員に話を聞きました。

安井遥香さん(2年1組・丹後中)
 1組の展示のテーマは台湾と日本でした。私は日本の祭を担当しました。楽しんでもらえたらと、射的やスーパーボールすくいなどの体験や文化的な展示物を作りました。国別に教室が分かれたものの、互いの国の展示についてアドバイスを送り合ったりして交流できて良かったです。各個人が作成した展示物を前日に初めて教室に配置したときには、個性溢れる作品がずらりと並んでわくわくしました。当日はみんな楽しんでくれました。取組を通して、クラスの仲がさらに良くなり、互いへの思いやりの心も芽生えたように思います。これからもこの関わりや思いやりの心をもっと深めていきたいです。

伊東愛奏さん(2年2組・網野中)
 2組はタイとスウェーデンの2つの国の文化を、なるべく予算をかけずに段ボールなどの廃材を利用して質感を出しながら展示していきました。普段は積極的に交流しない男子と女子が、取組を通して話す機会が増えてとても良かったです。日が迫ってはじめて危機感を感じたり、もっと多くの意見を聞いて構成を考えるべきだったなど反省点もありましたが、みんなの協力で完成に漕ぎ着けることが出来ました。当日は作品に迫力があるとか、印象深いなど高評価をいただきました。今回をきっかけに、この後の体育祭も修学旅行も、誰とペアやグループになってもみんなが楽しめる仲のいいクラスにしていきたいです。

前川凌万さん(2年3組・網野中)
 3組は韓国とアメリカをテーマに展示作品に取り組みました。どちらの国もそれぞれこだわりを持って作業しました。私はアメリカ担当で、ナイトパーティーをイメージした装飾を手掛けました。昨年は中止になったため、私達2年生にとってもはじめての文化祭だったのでわからないことだらけでした。そんな中でも3組らしく、楽しむときは楽しんで、やるときは一生懸命に取り組むというメリハリを大切にしていきました。当日は体験アトラクションだけでなく、一つ一つの展示物もみなさんに評価されて嬉しかったです。これからも互いに協力し合って、検定試験や進路実現につなげていきたいです。

...1年遅れの「初めての文化祭」は、2年生にとっては わからないことだらけ の出発でした。しかし、彼らの展示にかけた情熱と、仲間と協力して取り組んだかけがえのない時間は、紛れもなく高校生活の思い出の1ページにしっかりと刻まれたことでしょう。
              

(取材・文 安達卓能)

 
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