網野学舎

企画経営科から国公立大学に3名が合格!

 吉報です!今年度、企画経営科から国公立大学に3名の生徒が合格を勝ち取りました!見事合格を果たした3年4組の原田さん、木本さん、安田さんに、企画経営科を選んだ理由や3年間の高校生活、受験勉強と合格を知った時の喜び、将来の夢、そして受験を考えている中学生の皆さんへのメッセージをそれぞれ伺いました!

原田優奈さん(網野中)【山口大学経済学部 合格
 網高企画経営科出身の姉の影響や、私自身簿記や情報処理などの商業科目を学びたいという思いから、網高に入学を決めました。
 入学すると、企画経営科は学問としての商業だけでなく、プレゼンテーションや実習などの『生きた商業』を多く学ぶことができました。その中で、私はリーダーとして、様々な取組に積極的に参加するようになっていました。それは、人前に出ることさえ苦手だった中学時代の私からは想像もつかないほどの成長でした。
 大学は専門学科推薦入試で受験をしました。小論文の勉強では、私は一日一つの課題を企画経営科の先生からいただき、それを書いて毎日添削をしていただきました。ときには厳しい評価をもらい、何度も挫折しそうになりました。それでも先生達は、私達に最後までつきっきりで指導してくださいました。おかげで本番の試験では、練習通りに書けば大丈夫だと安心して臨むことができました。
 合格は、先生達が見守る中、実習室のパソコンから大学のホームページを閲覧して自ら確認しました。受験番号を見つけた瞬間、喜びと安堵、そして親や先生方に対する感謝の思いが涙になって溢れてきました。皆が自分のことのように喜んでくれたのを見て、私はたくさんの人に支えられていたんだ、と強く実感しました。
 私は将来、高校で商業科の教員になりたいと考えています。なぜなら、高校での商業が、私に学ぶことの楽しさを教えてくれたからです。今度は逆に、私が生徒達に勉強の楽しさを教え、『地域と子供達をつないでいく』温かく優しい教員になっていけるよう、大学でもたくさんのことを学んでいきたいです。
 中学生の皆さん、企画経営科には、商業科目を学ぶことができるという強みはもちろん、『自分を大きく成長させてくれる』今までにはない様々な取組がたくさんあります。自分を変えたいと思う人は、企画経営科で学んでみませんか?

木本結菜さん(網野中)【公立鳥取環境大学経営学部 合格
 母が網高商業科出身だったのと、以前から会計の仕事に興味があったので、私は高校で商業を学びたいと思い企画経営科に進学しました。
 実際この3年間、商業を学ぶことはもちろん、京丹後市の総合計画審議会への参加や、「恐丹後お化け屋敷」を企画し実施するなど、『地域』の皆様と触れあう機会が企画経営科にはたくさんありました。その度に皆で役割を分担しながら協力し合って、地域に貢献する取組を進めることができたのではと思っています。
 大学入試については、原田さんと同様、専門学科推薦で挑戦しました。彼女とともに企画経営科の先生に毎日小論文指導をしていただくために通いました。ときには、同じテーマで書いた互いの小論文を読み合い、互いの良いところや改善点を見つけ合って、教え合いながら技術を磨いていきました。また面接試験では、厳しくも温かく指導をしてくださった担任の先生との面接練習の甲斐もあって、自分が高校でしてきたこと、これから大学でしていきたいことを、自信を持って面接官に伝えることができました。
 合格は家族からの連絡で知りました。一緒にいた友達が喜んでくれたのですが、もし違ってたらどうしようと不安になり、大学のホームページを調べて自分の目で何度も確かめました。
 私は今も、会計の仕事に興味があり、同時に地域活性化のために将来働きたいと考えて大学を選びました。最終的には、私の生まれ育ったふるさと京丹後市に帰り、『地域発展のために貢献できる人材』を目指したいです。
 中学生の皆さん、企画経営科は『就職一本しか道がない』というのはもう昔の話です。商業も学ぶことができ、さらに様々な取組が自身のキャリアになって、専門学科推薦で国公立大学にも進学できるということを、私達は示しました。自分が心から学びたいと思うことに正直になって志望校を選び、合格を目指してぜひ頑張ってください!

安田篤史さん(丹後中)【福知山公立大学情報学部 合格
 かつて商業を学んでいた母から勧められたのと、中学3年生の時に参加した体験学習会でプログラミングの授業を体験して、企画経営科の授業に魅力を感じ、進学を決意しました。
 この高校3年間を振り返ると、部活動である経営実習部での活動を含めて、私は企画経営科ならではの取組をたくさん経験することができました。例えば、みんなで企画したクレープの販売実習や、課題研究でのプロジェクションマッピングなどです。プロジェクションマッピングでは、パソコンを使って動画編集やCG編集を初めて体験しました。メンバーと協力して学び合い、一つの作品を作り上げることができたことは、私にとって大きな『財産』です。
 大学は地域枠選考で出願しました。小論文については、担任の先生が課してくれたテーマについて書き、それを添削してもらう、という実践の繰り返しで体にたたき込みました。事前に提出する自己アピール書の作成にあたっては、企画経営科で経験した様々な資格や検定、取組などをたくさん書いて、強いアピール材料にすることができました。
 合格発表は週末に自宅でパソコンの前に座り、掲載の瞬間を待ちました。ホームページを更新してもなかなか発表結果が掲載されず落ち着きませんでした。気を紛らわそうと他の用事をしていたときに、担任の先生から電話で『サイトに合格と出ているぞ』と教えていただきました。私は嬉しくて、電話口で何度も『ありがとうございました』と感謝の思いを伝えました。
 4月から進む大学は、網高のように地域のつながりを大切にしていると伺っています。大学でたくさんのスキルを身につけて、将来、情報の分野で地域に、そして多くの人に貢献をしていきたいです。
 中学生の皆さん、商業だけでなく、私のように情報処理の技術を学びたいと考えている人であっても、夢を実現することができます。実際に私はこうして情報分野の大学に進学することができました。コンピューターに興味がある、そんな人にもぜひ網野学舎企画経営科をお薦めします。皆さん、受験勉強頑張ってください!

...「地域」に生まれ、「地域」に学び、そして「地域」のために使命を果たしていく企画経営科3年生。彼らそれぞれの「自分史」のドラマは、いよいよ第二幕へと突入していきます!

(取材・文 安達卓能)

 
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