SAGANO BLOG

8月28日月曜日、本日より2学期がスタートしました。
始業式に先立ち、8月より新しいAETのジョンソン・シャノン先生の着任式をおこないました。
 
始業式の校長式辞では、気持ちを新たに今日からの2学期が実りあるように過ごしてほしいという在校生へのエールと、いくら用心していても感染は避けられない状況の中ですが、感染を広げない努力を継続してていきましょうと改めてお話しされました。
 
その後、校長先生は2つのことを紹介されました。
1つ目は、嵯峨野高校のルーツについてのお話です。
夏休みに嵯峨野高校創立者 矢代仁兵衛さんのお孫様の井上清志様が来校され、学校の資料や施設を見学されたことを紹介されました。
創立者の矢代仁兵衛さんは1893年にお生まれになり、嵯峨野高校を1941年に創立されました。学校創立当時、矢代仁兵衛さんは50歳になっていない年齢でした。
困難な時代に若い年齢で学校を作ろうとしたことに、お孫さんである井上様は驚きと感銘を受けておられたそうです。
矢代仁兵衛氏は、自身の会社の仕事だけでなく、社会貢献の意識を高く持たれていたそうです。
橋長校長先生は、社会のために、人のために、大きく言えばこの国や世界の将来のために自分が何ができるのかを意識をもつことが大切なのだと、井上様との交流で感じられたそうです。
在校生の皆さんにも、このようなことを意識してほしいと語られました。
 
2つ目は、ウクライナの高校生のニュースについてでした。
6月23日のBBC Newsで報道された「Ukraine high school students pose in prom dresses among ruins」というニュースを紹介されました。
Youtubeの3分ほどの動画では、現地の高校生が、現在置かれている自分たちの状況や初めて空爆のサイレンがあった時の説明できないくらいの恐ろしさ、学校近くの地域には建物がなくなってしまったことなどを語っています。橋長校長先生の心に刺さった言葉は、「Before, it never occurred to me that tomorrow may not come.」というひとことだったそうです。
嵯峨野高校に通う皆さんと同じ、高校生の言葉から、ウクライナの現状を知ることもとても大切ではないか。今できることを精一杯やってほしいとお話しされました。
 
次に、生徒指導部長 和田先生の講和では、1学期始業式にお話しされていたことを振り返られました。
「時間を守る」「約束・ルールを守る」「挨拶をする」「ものを大切にする」「身だしなみを整える」
1学期には、多くの生徒が挨拶をする習慣が身についていたようです。
2学期も引き続きこの5つのことを気に留めて学校生活を送ってほしいとお話しされました。
来週に迫った「とこのは祭」に向けても、「思うようにいかなくても相談しあい、1つ1つ知恵を絞ってやり遂げよう」と励まされました。
 
最後に、Mr.childrenの「光のアトリエ」という楽曲の詩を紹介されました。
 「過去は消えず
未来は見えず
不安が付きまとう
だけど明日を変えていくんなら今
今だけがここにある」
 この曲を聞いた時、和田先生自身も、今、この時を頑張らないといけないと感じられたそうです。

夏休み明けで2学期に向けてやる気や期待でいっぱいな人も、不安な人も、今日の校長先生、和田先生のお話を機に、心構えを新たに2学期をスタートさせましょう。
 

 

補習開始前の光景
3年生は4コマの進学補習があり、そのあと文化祭準備
限られた時間内に、共に大切な瞬間を目指して歩みを進めます。

 

職員室入り口に各クラス代表生徒が記入に来る用紙が吊り下げられています。
その日の文化祭活動の有無、借用物の要・不要など各クラスの活動状況が一覧できるものです。
教職員にとってはある意味「季節の風物詩」となっています。
今年もまたこの季節がきました。「祭」は夏の季語です。
勉強だけではない、大切なもの。
文化祭準備が再開されています。

 

最終日も、茶室研修、懐石研修、文化財研修と盛りだくさんでした。
まず朝一番は近代の東京の茶道文化の拠点となっている護国寺での茶室研修。丁寧な説明を受けながら数々の茶室を見学させていただきました。特に月光殿は重要文化財に指定された歴史あるお茶室です。 

2つ目は東京都立富士高等学校での懐石研修です。お茶を美味しく召し上がっていただくための懐石料理ですが、なかなか研修ができる機会がなく、貴重な機会となりました。コロナ禍での実施に向け、スタッフの生徒さんたちは独自のプログラムの開発に助尽力いただきました。  

最後に三井記念美術館の見学です。リニューアル記念の展覧会が開催されており、国宝のお茶碗の他にも、花入、水差、茶入など貴重な茶道具の展示を見学しました。

盛りだくさんの3日間でした。新型コロナ感染の第7波が押し寄せてくる中、無事参加できたのは多くの皆様に応援していただいたおかげと感謝しています。普段は経験できないことをたくさん経験させていただいたという充実感とともに、帰路に着きました。

 

3年ぶりに全国総合文化祭茶道部門が開催され、2年生4名が京都府の代表として「とうきょう総文2022」に参加しました。
コロナ禍で様々な方々の御尽力によりで開催、参加できた大会です。有意義な経験ができることにワクワクしていました。
初日は、「江戸の窯 隅田川焼歴史探究」です。東京スカイツリーを望む向島百花園にて茶席研鑽会の後、東京大空襲で焼失し完全に途絶えた窯を復興し、当時の席焼の一部を再現した「絵付け」を体験しました。

生徒たちの作品です。どんな焼き上がりになるか楽しみです。

東京総文2日目です。
今日は国立オリンピック記念青少年総合センターで開会式、講演会、研修会です。
毎回のことですが、高校生の実行委員さんたちが大活躍です。
東京都音羽大本山護国寺 伊澤 元祐 氏の「東京の茶道文化」のついての講演を聴いた後は、茶杓研修会。ミニカンナとヤスリを使って自分だけの茶杓を作りました。  

棗(なつめ)に乗せるときのバランスや持ちやすい厚みなど考えながら作業を進めています。こんなにじっくり茶杓を見つめることはなかなかありません。

次にお茶席研鑽会です。今回の東京大会は、新型コロナ感染対策を第1に考え、いろいろな制約がある中での開催となりました。お茶席においても、本来の作法とは若干異なるものとなりましたが、それぞれの学校が精一杯のおもてなしをしてくださいました。
東京では8つもの流派があるため、お道具等もどこかに偏らないように東京らしいものを創作されていました。   

東京駅、東京タワーを模したお道具

都庁を模した水差し

待合では東京や他府県の生徒さん達と交流する機会も持て、とても勉強になりました。

 

 8月2日、表題のサマーセミナーが実施され、1・2年生35名が参加しました。

  宇治川オープンラボラトリーは、京都大学防災研究所のなかでも、主として水と土に関する災害の防止・軽減を目的とした研究を行っている「流域災害研究センター」の実験施設です。国内ではここだけにしかない実験施設も多く、共同利用研究施設として、京都大学の研究者のみならず、国内外の様々な研究者がここで実験を行っています。
 実験施設見学では、「雨水流出実験装置」、「流水階段実験装置」、「浸水体験実験装置」の3つの実験施設について、見学及び体験学習に取り組みました。

 「雨水流出実験装置」は滋賀県にある実際の地域の地形模型上に雨を降らせることにより、雨水がどのように流れていくかを調べる装置で、最大300mm/h に相当する雨を降らせることができるとのことです。今回は200mm/hに相当する量の雨を降らせ、雨水の流れる状況を観察しました。 

 「流水階段実験装置」は、大量の降雨が階段を通って地下に流れ込む際の状況を再現するための施設です。水かさは低くても、階段を落ちてきた水のもつエネルギーは予想以上に大きく、避難することが難しくなります。生徒は実際に階段を登り、その危険性を体感しました。 

 「浸水体験実験装置」は、舘屋や車などが浸水した場合、脱出することが困難となる状況を再現する装置です。浸水した場合にドアにかかる水圧は非常に大きくなり、水深が深くなるほどドアを開けることが困難になります。意外なことですが、車の場合は、スライドドアの方が水圧の影響を大きく受けるそうです。今回は家屋外部が浸水した状態を再現した装置で、水深20,30,40cmにおいてドアを開けるために非常に大きな力が必要になることを体験しました(40cmであけることができたのは35名中1名だけでした)。 

 また、見学待機時間には、京大防災研の成り立ちや概要、および国内の近年の水害に関する報道映像などを編集した動画を視聴しました。今回見学・体験した装置による再現実験が多数使用されており、研究施設の重要性をより実感することができました。

 

 8月1日、表題のセミナーが実施され、1・2年生計35名が参加しました。
 午前中は大阪大学の川畑貴裕教授に嵯峨野高校までお越しいただき、原子核についての御講義をいただきました。原子核の基礎・核エネルギー・そして宇宙のはじまりから如何にして「重い」原子核が生まれたかについて、非常に高度な内容をわかりやすくお話ししていただきました。

 川畑先生御講義 @嵯峨野高校


 昼食後、大型バスに川畑先生も同乗して大阪大学核物理研究センターへ移動しました。
 到着後、卓姸秀教授から大阪大学の成り立ちと概要についてご説明いただいたあと、核物理研究センターの保坂淳教授から、物理学とは何か・小さな原子核を研究するためになぜ大きな装置「加速器」が必要なのか御講義いただきました。

 保坂先生御講義 @阪大核物理研究センター

 福田先生御講義 @阪大核物理研究センター

 いよいよ加速器の見学です。まず核物理研究センターの福田光宏教授から加速器の概要や、加速器が原子核の研究だけでなく、現在ガン治療薬の原料として注目されている原子核 211At(アスタチン211)の生成にも用いられてアルファ線治療薬の製造に役立てられていることなど、医療の世界でも大きな役割を果たしていることを御講義いただきました。
 その後、福田先生と川畑先生に説明を御講義いただきながら加速器を見学しました。核物理研究センターは、国内のサイクロトロン加速器施設のなかで2番目に大きな施設であり、生徒はそのスケールに圧倒されていました。

 

蝉の大合唱をコーラスに、グランドからはノックの金属音
北棟の窓からは管楽器のチューニング音が聞こえます。
嵯峨野高校も本格的な夏休みに突入しています。通常の(教科)学習は小休止


高校の学習はまだまだ基礎的な内容が多く、学んだ内容を定着させるために、地道な繰り返しが必要になります。
特に1、2年生の学習では、正直あまり楽しくないことも少なくありません。
覚えることも多く、やらされている感じに陥りがちです。

「リベラルアーツ」とは、「専門科目」に対しての、単なる「教養科目」ではなく、ギリシア・ローマ時代に起源を持つ、正に「自由人として生きるための学問」です。人間を解放し自由にしてくれる主体的な学びです。
現代人は様々な観点から評価されます。学生時代だけではなく、社会に出てからも。人は少しでも良い評価を得ようと対応(努力)してしまうものです。つい正解をのみ求め、評価に縛られる不自由な学びになりがちです。

高校時代に、自分を多様な世界へと解き放ち、新しい自分を発見させてくれる学びにも踏み出しましょう。
少しまとまった時間が創れるのが夏休みです。いろんなジャンルの、いろんなスタイルの学びに挑戦してみてください。

いつもの教室を飛び出して、嵯峨野高校サマーセミナー開講中
嵯峨野高校生諸君、夏こそ「よく学び、よく鍛え、よく遊ぼう」

自ら新しい扉を開く

 

酷暑の中の練習
影の短さから暑さが伝わります。

テニスコート横中庭の"憩いの場"には                
神様のプレゼント(木陰)が
先日椅子をきれいに拭いている若い教員を見かけました。 
掲載NGだそうです。

 

7月31日(日)に実施された第4回高等学校軽音楽コンテスト近畿北陸大会において、3年生のバンド kinari が奨励賞を受賞しました。


何ケ月も練習し続けた椎名林檎の難曲を楽しみながら演奏することができ、審査員の先生方からは構成のアレンジを褒めていただきました。

動画審査で選ばれた各都道府県の強豪が集まるこの大会で2年連続入賞でき、1・2年生にとっても励みになる結果となりました。


応援に来てくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

 

酷暑の中の作業、頭が下がります。心から感謝です。
before   /    after


ゴミ集積場の伐採された枝葉の横には竹刀の束が
きちんと並べられたその有様に、"心"が垣間見えます。
武道(スポーツ)に打ち込むことは単に武術(スキル)、体力がつくだけではなく、
姿勢、礼節、感謝の心を会得すること
指導者(部顧問)も常にそんな思いを抱きつつ

校舎内でも
次の人のために、を思いやる心が感じ取れました。

 

7月28日(木)にプログラミング体験セミナーを実施しました。

micro:bitを使って、プログラミングを体験することが目的でしたが、参加した1年生たちは予想以上に飲み込みが早く、基礎的なプログラムの書き方を1時間ほど練習しただけで、シューティングゲームや早押しゲーム、記号を記憶するゲームなど、それぞれあっという間にオリジナルのゲームを作ってしまいました。

 セミナーは3時間で終了。
もっとやりたいという声があがったので、夏休み中micro:bitを貸し出すことにしました。
教えなくてもどんどん学んでいきますね。

 

酷暑の中の作業、頭が下がります。心から感謝です。
before   /    after

ゴミ集積場の伐採された枝葉の横には竹刀の束が
きちんと並べられたその有様に、"心"が垣間見えます。
武道(スポーツ)に打ち込むことは単に武術(スキル)、体力がつくだけではなく、
姿勢、礼節、感謝の心を会得すること
指導者(部顧問)も常にそんな思いを抱きつつ

校舎内でも
次の人のために、を思いやる心が感じ取れました。

 

7月28日(木)の午後に、1・2年生の希望者を対象に本校のサマーセミナーの1つである「ホームページ作成セミナー」を実施しました。

ホームページの作成には、「HTML」と呼ばれる言語が使われますが、生徒たちはまずそのしくみについて学びました。その後、さらに細かく書式などを設定することができる「スタイルシート(CSS)」について学習しました。

ひたすら「タグ」と呼ばれるものを打ち込んでいくのですが、生徒たちは資料を読みながら黙々と取り組んでいました。

少し難しい内容だったかもしれませんが、ホームページがどのように作られているかを知るよい機会になったのではないかと思います。

 

夏休みは自分の進路についてじっくり考えるときでもあります。
今年も16人の卒業生に来てもらい、自身が通う大学の学部・学科でどんなことが学べるのか話してもらいました。
在校生は自分の興味のある分野を選んで聴講します。

 

ホームページで調べただけではわからない、実際に通っている大学生からの情報を、皆メモをとりながら真剣に聴いています。 

大学の紹介だけでなく、高校生へ熱いメッセージを送る卒業生たち。

好きなこと、興味のあることを自分から行動して見つけてほしい。

本気で取り組まないと、好きかどうかなんてわからない。今している勉強をしっかりやろう!

好きなことは変わっていくものだから、そのときの自分の思いで選択すれば大丈夫。

得意や苦手を理由にするのではなく、やりたいかどうかで決めた方がいい。

たくましく成長した卒業生の気持ちのこもった言葉が、進路のことで悩む在校生の胸に響きます。

生徒の感想文にはこんな言葉が―
先輩の言葉に救われました。ずっと悩んでモヤモヤしていたけど、気が晴れました。本当にありがとうございます。嵯峨野の今の学びを全力で楽しみたいです!

 

7月19日(火)、国際交流委員の1.2年生19名が、
韓国のコクソン高校1~3年生とOnlineで交流会をしました。
6月に続いて今年度2回目となった今回のコクソン高校との交流では、
コクソン高校の生徒から韓国の文化・言語・観光地などについて
クイズを交えながらプレゼンしてもらいました。
本校の生徒からも次々に質問が飛び出し、
あっという間に1時間が終わってしまいました。
次回は、本校生徒が日本についてのプレゼンを発表します。

 
雨上がりの夕映
歓迎の気持ちは準備万端

今はただ夕日に祈るだけ「明日」「明後日」
雨は落ちてきませんように

 

 23日(木)に人権学習として、佛教大学副学長 原清治 教育学部教授に『ネット社会と高校生の人権』をテーマに御講演いただきました。
 京都府の高校生のデータを用いて、高校生とネット社会とのかかわりやネットいじめが起こる構造などの話を聞き、生徒たちは自分たちと大きくかかわっている問題であると強く意識づけられたようです。新型コロナウイルス感染症の影響で生活スタイルが変化したことも、大きな影響があるそうです。来週から活用するタブレット端末の扱い方についても各自が考えるきっかけとなりました。
 3年間を通して、人権について深く考え、高い人権意識を持つように学習を進めていきます。

大学生は、対面授業が可能になった今も、オンライン授業を選ぶ学生が多いなどの話がありました。
講演の中での問いかけにも鋭く答えました。
 

6月21日(火)に田中英之文部科学副大臣が探究活動の視察のために来校されました。理数分野のスーパーサイエンスラボの活動を視察され、生徒たちと活発に交流されていました。副大臣から「探究活動は楽しいですか?」と問われた生徒は、迷わず「はい」と答えていました。副大臣からは、興味をもって一生懸命取り組んでいる様子は素晴らしいですねいう感想をいただきました。

化学の実験室で生徒の活動を視察されている田中副大臣(中央)
 
 
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