芸術文化週間の一環として、本校卒業生で福田美術館で学芸員をされている方にご講演いただきました。
今回は、「学芸員の仕事」についてご自身の経験をもとにお話ししていただきました。
学芸員が展覧会のテーマ、展示作品を決めたり、解説文をいかに来場者に読んでもらうかを工夫したりと、1つの展覧会開催に向けてやりがいと責任感をもって仕事にあたっておられる様子が講話の中から伝わり、社会で活躍する先輩の話に生徒たちは興味深く聞き入っていました。
講演後の質疑応答では、学芸員の仕事に就くには大学でどのような勉強をするのか、学芸員になるための就職活動での経験談等、高校生の疑問にまっすぐに答えていただきました。
参加者からは、なかなか学芸員の仕事について知る機会がないので知れてよかった、将来芸術に関わる仕事に就きたいと考えていたので興味深かったという感想がありました。
芸術文化週間の一環で、本校音楽科の教員が「ほんまもんコンサート」を開催しました。
昨年度に続き2回目の開催です。
今年度はプロの声楽家(ソプラノ)の方をゲストにお招きし、本校の音楽科教員のピアノ演奏で生徒にも馴染み深い校歌やジブリの曲、本格的なカンツォーネも披露されました。
コンサート当日、開場とともに熱心な音楽ファンの生徒が特等席を確保していました。「ピアノ演奏家としても活動する先生の手元を近くで見たい!」「プロの声楽家の迫力を間近でみたい!」と、この特別な機会を楽しみにしていた様子。
開演時には音楽室に多数の生徒・教職員が集まり、演奏が始まると学校とは思えない優雅な時間が流れました。
優しく、美しい歌声から、まさに身体が楽器であるかのようにお腹から頭の先まで声を響かせるような、美しくも迫力のある歌声で観客は「ほんまもんの音楽」に惹きこまれました。
目の前で見るから感じる「ほんまもん」の凄さを鑑賞でき、素晴らしい経験をさせていただきました。
今年度も2学期期末テスト後の12月12日から17日まで、芸術文化週間として教科やクラブ、図書委員会の作品展示、発表を実施しました。会期途中の13日(土)には、保護者参観日として約120名の保護者の方にお越しいただき、嵯峨野の文化力の高さも実感いただけたかと思います。
今年度は校内各所に作品を展示し、校舎内を生徒たちの作品で彩りました。
勉強や探究活動、クラブ活動で忙しい嵯峨野生に、教室移動時や休み時間の隙間時間に芸術や文化に触れ、少しでも心豊かな時間を持ってほしいという思いで展示しました。
実際に生徒たちは友人の作品を見つけて感想を言い合ったり、じっくりと見入ったりして作品を鑑賞していました。
嵯峨野生の素晴らしいところは、他人の良いところを見つけ、それぞれの個性を尊敬する姿勢持っているところです。芸術文化週間では、作品鑑賞を通じてそんな嵯峨野生の姿がいたるところで見ることができました。
授業作品はもちろん、クラブの作品も力作揃いです。茶道部は校有林で採った土で制作した茶碗、華道部はクリスマスに合わせた華やかな作品、放送部は全国大会や近畿大会出場を果たした映像作品の上映、美術部、デザイン工芸部、写真部は作品展示を行いました。
発表部門では、軽音楽部、ダンス部、バトントワリング部、吹奏楽部が芸術文化週間にむけて準備してくれ、観客を楽しませてくれました。
作品制作や、演奏、演技、ダンスで表現することはこれから大人になるうえでも貴重な経験です。校内での小さな発表かもしれません。でも、10代の「今」だからできる表現をこれからも大切にしてほしいと思います。
また、今年度は現在、芸術大学や建築デザイン系大学に在学している卒業生の作品も展示しました。自分の「好き」を高校時代に見つけ、それぞれのフィールドで頑張っていることが作品から伝わります。嵯峨野高校では、芸術系に進学する生徒は少数ですが、芸術系に関心を持っている在校生に先輩から作品を通じてエールを送ってくれました。
9月26日(金)、2年生を対象に表題の講義が実施しました。講師は京都大学大学院農学研究科の博士後期課程に在籍しておられる丸岡毅さんです。丸岡さんは2015年に本校を卒業された先輩です。
丸岡さんは修士課程在籍時に、飼っていたガの幼虫に桜の葉を食べさせたところ、フンがとても良い香りをしていることに気づいたそうです。「これは・・・!」と、大胆にもお茶として飲んだところ、とても美味しいことを発見しました。その後丸岡さんは、様々な人と関わりながら「株式会社 虫秘茶」を立ち上げたところ、ミシュラン三つ星レストランにも認められ、NHKの番組にも取り上げられるなど、一躍話題の人となりました。現在はビジネスを拡げながら、耕作放棄地の利活用など地方活性化にも取り組んでおられます。
丸岡さんが持参された様々な[幼虫]×[葉っぱ]の組み合わせによるフンのサンプルの「香り」を楽しみながら講義を聴きました。いろいろな幼虫を試されたそうですが、ガの幼虫が一番良いそうです。
丸岡さんからは「Open-mindedであってください」「バカであってください」「好きなものを(意識的に)集めてください」とのエールをいただきました。ご講演後は生徒からの質問が続き、終了後も残って話を伺う生徒もいました。
なお、翌日(9月27日)には大阪万博で「地球の未来と生物多様性」をテーマとしたパネルディスカッションに参加されていました。今後のご活躍にますます目が離せません!
9月18日(木)、京都こすもす科専修コースの3年生を対象に、表題のサイエンスレクチャーを実施しました。講師は京都大学名誉教授の柴田一成先生に来ていただきました。柴田先生は京都大学大学院附属花山天文台において太陽、宇宙について幅広く研究に取り組んでこられ、数々の研究成果をあげてこられました。また、天文学の普及活動を積極的に推し進めておられ、近年は花山宇宙文化財団理事長として御活躍されています。
今回の御講演では、太陽で起きている激しい活動と、その活動が地球におよぼす影響を、貴重な観測映像を用いながらわかりやすく御講義していただきました。また、「宇宙人は存在するか?」という、誰もが抱く命題について、人類とコンタクト可能な文明の数の推定なども交えながら、興味関心を大きくかき立てられる内容でした。
御講演後の先生のまわりには、新たに生まれた疑問について先生に教えを請うべく、多くの生徒が先生のまわりに集まり、気がつけば昼休みが終わろうとしていたほどでした。
柴田先生、ありがとうございました。
7月31日(木)に、大阪大学の吹田キャンパスを訪問し、午前中は理学研究科の先生から御講義、午後は工学研究科の2つの研究室を訪問・見学しました。
午前の講義会場は「大阪大学感染症総合教育研究拠点」(CiDER)の、出来たばかりの新棟「大阪大学・日本財団 感染症センター」の講義室を借りていただきました。世界的な建築家 安藤忠雄氏の監修によるものだそうです。
この講義室で、大阪大学大学院 理学研究科 物理学専攻の川畑貴裕教授から「原子核と元素合成の秘密~フェムトワールドの探検」というタイトルで御講義いただきました。金やプラチナなどのような、金やプラチナなどのような、鉄よりも重い元素が如何にして生まれたのか?この謎を、宇宙の始まりや星の一生と結びつけて解明を試みるお話は、難しい内容にも関わらず、「2時間も経ったように感じなかった(生徒談)」ほど惹きつけられるものでした。質疑応答終了後にも、個別に質問をする生徒もいました。また、御講義後は建物内も見学させていただきました。
学生食堂で昼食後、生徒は20名ずつの2班に分かれて工学研究科の研究室を訪問・見学しました。
1つの班は工学研究科応用化学専攻を訪問しました。有機金属化学領域の星本陽一先生は一酸化炭素や二酸化炭素など不純物を多く含む「粗水素」から、エネルギー消費の大きい不純物除去プロセスを経ることなく直接水素を分離・貯蔵可能な触媒を開発されています。この技術を用いれば、天然ガスやバイオマスからの水素製造が格段に効率化されると期待されています。まさに「化学が世界を変えていく」ということが実感できるお話でした。また、有機工業化学領域の仲本正彦先生は「高分子化学で生命をコントロールする!」というタイトルでお話をいただきました。仲本先生は、生体から着想を得た高分子機能の開拓に取り組んでおられ、生物・化学そして医療への応用まで、領域にとらわれない研究について話していただきました。
御講義後、いくつかの小グループに分かれて有機金属化学領域と有機工業化学領域の実験室を見学させていただき、グローブボックスでの作業体験や液体窒素を用いたデモンストレーションなどを交えて、研究室の雰囲気を感じ取ることが出来ました。嵯峨野の卒業生も修士課程の学生として在籍しており、研究の世界をより身近に感じることが出来ました。
もう1つの班は、工学研究科 物理学系専攻 応用物理学コースの坂本研究室を訪問しました。坂本研究室では固体表面上に形成した低次元構造体(数原子程度の厚さや太さのナノ物質)の電子構造について研究しています。また、本校卒業生の寺川成海先生が助教として研究に取り組んでおられます。坂本一之教授の御講義の後、寺川先生について研究室を見学させていただきました。また、学生の皆さんに教えていただき、シリコンウェハーを割る体験もさせていただきました。
この日も非常に暑い一日でしたが、大阪大学の皆様のおかげで、大変充実した有意義な1日を過ごすことが出来ました。
令和7年2月28日金曜日
卒業証書授与式を挙行しました。
体育館には卒業生の晴れやかな姿が並び、保護者や教職員、来賓の方々に祝福され巣立っていきました。
卒業生の堂々と自信に満ち溢れた表情は、今までの成長と未来への期待を感じさせてくれるものでした。
最後は、学年企画として今までお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて卒業生全員でGReeeenの「遥か」を合唱し、感動的な卒業式の締めくくりとなりました。
1月8日に3学期の始業式を各HR教室への配信で行いました。
校長式辞において、2学期の様々な活動のなかで前向きで自主的に行動をする生徒の姿が印象に残っていることや嵯峨野高校の伝統(特に縦のつながり)を強く感じたとありました。また、1.2年生に向けては、3学期をしっかり締めくくり次の学年へのよいステップにしてほしいこと、3年生に向けては、いよいよ受験本番を迎えるが、心身を整えてよい形で本番を迎えてほしいとありました。
その後、進路指導部長から、「未来は今の中にある」という言葉を取り上げ、嵯峨野高校の卒業生の話を通して自分自身の努力や強い思いが夢を実現してくれるので、1日1日を大切にしてほしいとあり、受験本番を迎える3年生にエールを送りました。
最後に伝達表彰がありました。
12月27日(金)の午前中に1・2年生の希望者18名が参加し、京都大学工学部の桂キャンパスを見学してきました。工学部長の先生や工学部の卒業生のお話を伺い、その後研究室や図書館、記念講堂の見学をさせていただきました。参加生徒一人一人にとって、進路選択に向けた貴重な機会になったと思います。
本日、2学期の終業式を各HR教室への配信で行いました。
2学期の終業式は体調不良者が増加していることから、時間を短縮して実施しました。
校長式辞では、1.2年生は3学期で学年の締めくくりとなるため、それぞれ次の学年に向けていい引き継ぎができるようにしてほしい。また、3年生はまもなく受験本番を迎えることになるが、本番に合わせた生活リズムをしっかりと作り、心身を整えていい形で本番を迎えるようにしてほしいとありました。
その後、生徒指導部長からは、冬休みを安心・安全に過ごすために交通安全、SNSの使い方、悩みごとや困りごとをひとりで抱え込まないということについて話がありました。
「秋からは受験生」
第2学年部では、毎年この時期に受験生としての意識を高めるべく、「ウィンターチャレンジ」と称して綿密な学習計画のもとで密度の濃い学習を行うための取り組みを行っています。本日のLHRではウィンターチャレンジⅠとして、クラスごとに担任の先生が進路実現に向けた学習のあり方について説明し、その内容を受けて期末テストに向けた学習計画を立てる取り組みを行いました。定期テストに向けた日々の生活リズムや科目ごとの学習内容のバランスを克明に記録し続けることで、今後の受験計画の立て方に活かして欲しいと思います。期末テスト後の12月中旬には「ウィンターチャレンジⅡ」として、冬休みを含めた中長期的な学習計画について、各自の進路目標を見据えながら立案する予定です。生徒達が自立した学習者として、意識を高くもって自分自身と向き合い成長していけるよう、今後も応援していきたいと思います。
11月16日(土)に「中学2年生以下対象説明会」を本校にて開催しました。
当日は、1000名を超える多くの方々に参加していただき、誠にありがとうございました。
全体会では、本校の教育内容の説明や生徒による学校生活についてのプレゼンテーションを行い、その後、施設見学や個別相談等を実施しました。
全体会の様子
また、来校される方々のために、広報委員の企画係が中心となり、毎回様々な企画を実施しています。
本年度の企画は、「学校紹介のチラシ作成」・「嵯峨野高校生によるQ&Aのチラシ作成」・「受験期ノートの展示」・「ラボ活動・イベント紹介のチラシ作成」で、どの企画も1ヶ月ほど前から準備を始め、実現することができました。
今回で本年度の広報委員の活動は終了です。
7月からすべての学校説明会の運営に協力し、生徒相談や施設見学などでは、笑顔でいきいきとした姿を見せ、積極的に行動することができました。
広報委員の様子
次回は、12月7日(土)に個別相談会を開催予定です。
第3弾はダンス同好会の生徒による演技です。踊っている生徒の皆さんも、拍手で応援する生徒たちの熱気も最高潮に達しました!
最後は全員で記念写真を撮影して終了しました。研修旅行委員の皆さん、「さいこうのおもいで」を演出してくれて本当にありがとうございました。
研修旅行委員の生徒たちが二ヶ月間かけて準備してきた学年レクがいよいよ始まりました。事前の打ち合わせを行って、最終の段取り確認です。
第1弾は謎解きにチャレンジです。最初は首をひねっていたグループも多かったようですが、徐々に解明していき、最後の謎が解けたグループからは歓声と拍手が上がっていました。
3日目の活動が本格的に始まりました。はじめに社長さんの講話があり、これからの時代を担う世代へのメッセージや、今後の予測不可能な社会の中で大切にしてもらいたいことなどを、御自身の経験をもとに語っておられました。
その後はいよいよロケットの製作です。説明書を見たり、周りの生徒達とで相談したりしながら、時には集中し、時には互いに笑顔を見せながら作業を進めていました。
1日たっぷり体を使った後で夕食もすすんでいます。この後は温泉につかってゆっくり疲れをとり、3日目の活動に備えます。次回のブログ配信はまた明日となります。
2日目の朝です。雲は多めですが、雨の心配はなさそうで昼間はよい体験日和となることが期待できそうです。今日は半日ずつのアクティビティ体験に出発します。