SAGANO BLOG

9月19日(金)~21日(月)に、表題のプログラムに校有林調査ラボ、サイエンス部の2年生計8名が参加しました。

このプログラムは、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として実施しています。今年度で4回目の取組です。研究テーマや調査研修の手法について理解を深めること、そして研究結果を各種学術学会で報告することを目標に、3日間をかけて、参加生徒が主体的に森林環境調査をおこないました。

 

調査地は、熊本県北部に位置する玉名郡和水町(なごみまち)の針広混交林です。同町の「ゆるっと!ひふみ亭」を拠点として調査を行います。7月に実施した「ジャパンフィールドリサーチ(JFR) 2026 in 丹後」に引き続き参加する生徒も複数います。多様な自然環境・社会環境を学び、異なる環境の中でも、調査研究を遂行・継続する力を身につけることも、目標のひとつです。

以下では、現地での主な活動内容を紹介します。

 

①調査地の確認

「ゆるっと!ひふみ亭」までは新幹線とバスで移動しました。到着後、前和水町教育長の岡本貞三先生の御案内で調査地の下見を行いました。下見をしながら、自らの研究テーマにあった適切な活動ポイントを考えます。2日目の本調査にむけた準備を精力的に行いました。


②他校の生徒との交流

2日目は、熊本県立第二高等学校、同鹿本高等学校の生徒と先生、さらに東海大学農学部の井上弦教授にもご参加いただき、交流と本格的な調査を進めました。最初の開会式では自己紹介をし、また、校有林調査ラボを中心に進めてきたこれまでの調査についても発表しました。最初は緊張感の面持ちでしたが、お互いに話をするなかで徐々に打ち解けたようです。

(お昼には、ゆるっと!ひふみ亭のボランティアの方々が用意してくださったお弁当を食べながら交流しました。)


③和水町の自然環境に関する講義

岡本先生による「和水町の自然について」と題した講義も受けました。和水町の豊かな自然環境について知るとともに、人口の減少や市町村合併などの社会環境の変化についても学びを深めました。そうした変化のなかで、共有財産である森林の管理や、遊歩道の整備をはじめとする魅力化の取組を、周辺住民や行政と連携しながら継続していく「共助」と「公助」の重要性が講師から指摘されました。


③本調査の実施

各自のテーマに応じて機材を事前に準備しておき、1日目の下見の際に決定した調査地に向かいました。調査地では以下のような活動を行いました。

 

・真竹(マダケ)および孟宗竹(モウソウチク)のサンプリング

・土壌コアの採取(地表から円柱状に土壌を採取するサンプリング手法)

・複数地点での土壌サンプルの採取と土壌断面記載

・竹林の樹幹被覆の撮影

 

自ら設定したテーマについて、自主的に、そしてその他のメンバーも柔軟に協力して活動を進めていく姿は、本当に頼もしく感じました。


おわりに

講師による森林の案内や講義、他校の生徒との交流、ゆるっと!ひふみ亭の方々のおもてなし、そして自身の研究の展開に向けた調査... この3日間で本当にたくさんの学びを得、貴重な経験を積むことができました。

このプログラムの実施にあたり、様々な面でご理解とご協力をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

今回のJFR 2026 in熊本で得られた結果やサンプルについて、参加生徒は、引き続き学校にて実験や考察を行い、研究成果としてまとめていきます。その成果は、11月に京都工芸繊維大学で開催される「みやびサイエンスガーデン」、1月の「探究成果発表会」(校内のポスター発表会)で報告する予定です。ぜひご覧ください。


 

研修旅行4日目(最終日)は、札幌班別研修を実施しました。

 

札幌の奥座敷「定山渓(じょうざんけい)」を出発し、札幌市の中心部、さっぽろ雪まつりの開催地としても知られる大通公園に向かいました。

到着後は、各班が事前に決定した行動計画書に従って、自由行動を行います。主に以下のような場所を選定しました。加えて、多くの班が都心部の札幌駅・大通駅周辺でグルメ・デザートを食べたり、お土産を買ったりしていました。充実した班別研修となったようです。


そのほかに、希望者20数名は、北海道大学地球環境科学研究院環境地理学分野の早川裕弌先生の研究室を訪問し、北海道大学の歴史や大学での研究に関する講義を受講しました。

 

本校生徒が外部での研究発表の際に早川先生からアドバイスを受けたことをきっかけに、このような機会をいただきました。

 

北海道大学での学びや、自然地理学分野での具体的な研究、研究室の所属する学生の方の学修や生活など、様々な視点から、卒業後のキャリアについて考えることができました。


班別研修の終了後、新千歳空港へ移動し、伊丹空港に向かいました。

伊丹空港から解散場所へ向かうバスの中では、4日間の研修旅行の終わりを惜しむ声が多く聞こえてきました。

最後には車内にて全員で合唱をするクラスもあり、清々しく研修旅行を終えられたのではないかと思います。

 

 

 

研修旅行の実施にあたり、様々な面でご理解・ご協力をいただいた皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

3日目のお昼には「昭和新山 壹番館」にてジンギスカンを食べました。

今回いただいたのは、タレに漬け込んだ羊肉を焼いて食べる「滝川式(滝川市)」ではなく、焼いた羊肉にタレを付けて食べる「札幌式」です。


ジンギスカンの醍醐味は、鉄板(あるいは鍋)を皆で囲み、ワイワイと話しながら楽しく焼いて食べること。

家族団らんのお供として家庭に根付いたともいわれています。

 

はじめて食べる生徒も多く、いかに野菜と羊肉をバランスよく焼いていくかに苦戦する様子も見られましたが、そのなかで自然と会話も膨らみ、楽しいひとときになりました。


夜には学年レクリエーションを行いました。各クラスの研修旅行委員を中心に企画・運営を行いました。

最初のダンス部の演技で会場は大盛り上がり。引率教員に関するクイズ大会や、借り人競争などで研修旅行最後の夜を学年全体で楽しみました。

 

研修旅行3日目は北海道の火山地形や防災、民族・文化について理解を深めるプログラムを実施しました。

 

1つ目は「支笏洞爺湖(しこつとうやこ)国立公園 洞爺湖ビジターセンター・火山科学館」です。

洞爺湖は、火山の噴火等によりできた凹地に降水などが溜まってできたカルデラ湖のひとつです。近くには長く火山性地震を引き起こしてきた有珠山(うすざん)があります。

洞爺湖・有珠山をはじめとする火山の地形やそれを利用した景観や産業、そして自然災害について、展示や映像資料をもとに深く学ぶことができました。


諸資料で知識を深めた後、「有珠山西山山麓火口散策路」にて、ガイドの方の話を聞きながら火山地形や災害の痕跡を確認しました。

散策路には防災関連施設として保存されている「旧とうやこ幼稚園」があります。ここは2000年3月の有珠山西山の火山活動等により、噴石の直撃などの被害を受けました。しかし、有珠山の様子の変化から災害の予兆を察知する科学の発展や、住民・幼稚園関係者等の迅速な防災行動の結果、人的被害はありませんでした。

日ごろから防災意識を高めておく重要性を感じることができました。


北海道の民族・文化を学ぶ機会として、「国立アイヌ民族博物館:ウポポイ(民族共生象徴空間)」を訪問しました。

先住民族アイヌの歴史・文化を学べる日本最北の国立博物館です。様々な展示資料を通して、先住民族アイヌの文化の厚みやその振興の取組について学びを深めました。

 

ラフティングに加え、カナディアンカヌー、マウンテンバイク、乗馬、フィッシング、ネイチャーツアー、レザーワーク、ジャム&アイスづくり、の中から1つ、選択体験を行いました。楽しみにしていた生徒も多い企画です。どのコースの体験も目新しく、楽しんで取り組むことができました。

 

研修旅行2日目は、北海道の自然や産業を実際に体験するアクティビティを行いました。

 

羊蹄山を迂回するように流れる尻別川にて、全員が「ラフティング」に挑戦します。この尻別川は国内有数の清流として知られており、約7kmの流路を、6人程度のグループで下っていきます。

慣れないパドルの操作や、局所的に存在する「瀬」(流速の速い箇所という意味でラピッド=rapid(s) とよばれます)の通過に苦労する様子もみられましたが、インストラクターからの指示・アドバイスをうけ、安全に、仲間と声を掛け合いながら進むことができました。

 

新千歳空港に到着して外に出ると、すぐに「ひやっ」とする冷たい空気を感じます。北海道は、その大部分が亜寒帯の気候(特に亜寒帯湿潤気候)に分類されます。

北海道の空気を感じたのち、さっそくクラス別研修を行いました。バスに乗り込み、各クラスで移動です。

移動中の車内では、ビンゴ大会やカラオケバトルなどのレクリエーションを行うクラスもありました。

訪問先は、北海道箱根牧場、サケのふるさと千歳水族館、登別地獄谷、大倉山ジャンプ場、さっぽろ羊ヶ丘展望台など様々です。研修旅行委員を中心に、各クラスで訪問先を決定しました。どの訪問先でも、北海道ならではの自然環境や景観、産業の一端を学ぶことができたようです。


1日目は、蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山(ようていざん)の南東麓に位置する虻田(あぶた)郡留寿都(るすつ)村内のホテルに宿泊します。

夕食はホテル内のレストランにて、ブッフェ形式でいただきました。サーモンの刺身や小鉢の味噌ラーメンなど、北海道の食を楽しみながら、2日目の活動にむけて英気を養うことができました。 

 

2年生が北海道での研修旅行に出発しました。

神戸空港または伊丹空港から新千歳空港へ向かいます。

空港や機内での何気ない時間も、クラス・学校のみんなといると新鮮に感じます。

 

今日からの3泊4日、楽しく、学びの多い研修旅行になることを願っています。


新千歳空港に到着後は、研修旅行委員を中心に決定したクラス別研修を行います。

 

9月3日4日の2日間、とこのは祭文化の部を実施しました。

夏休み前から各クラス、クラブがコツコツと積み重ねてきた成果の発表が行われ、大いに盛り上がった文化祭となりました。


1年生は20分間のクラス演劇。

ユーモアあり、社会的メッセージもありと各クラスの個性的な表現でした。

2年生は40分間のクラス演劇。

キャストの熱演はもちろん、大道具小道具、背景、演出も工夫を凝らし、クラス全員一致団結して取り組んできたことが伝わる発表でした。

3年生は15分間のパフォーマンス。演劇あり、ダンスありの多様な内容で、さすが3年生のクオリティです。高校生活最後の文化祭にかける思いがはじけていました。

 

各クラブ、委員会、生徒会も発表や展示、ワークショップ、ゲーム等で文化祭を盛り上げました。

日々、コツコツ努力を重ねる嵯峨野生ですが、文化祭では「楽しむ」ことに全力!

10月のとこのは祭体育の部も引き続き盛り上げましょう。

 

8月26日の午後、2学期始業式をyoutube配信で実施しました。

始業式に先立ち、AETの先生の着任式を行いました。

これから本校でさまざまな場面でご活躍いただくことと思います。生徒の皆さんもぜひ積極的に交流を深めてください。

 

始業式では、校長から2つの話がありました。

 1つ目は、7月末に発生した熊本地震と8月中旬の千葉豪雨についてです。これらの災害を受け、これまでの常識では想定できなかった災害が私たちの日常にも起こり得ること、決して他人事と捉えず教訓として生かしていくことの大切さについて話しました。また、被災された方々に思いを寄せることの重要性についても触れました。

その一例として、本校吹奏楽部が8月に開催したサマーコンサートにおいて、部員の発案により会場ロビーで熊本地震で被災された方々の支援のために募金活動を実施し、10万円を超える寄付が集まったをことも紹介しました。

 2つ目は、AIの活用についてです。ある大学生を取材した新聞記事を例に挙げ、AIとの向き合い方について話がありました。

その大学生は当初、AIに頼らず自ら学習に取り組んでいましたが、次第にAIを利用する機会が増えていきました。当初は自分で努力することなく成果を得ることに違和感を覚え、無力感を感じるようになります。次第に自分の存在意義まで見失いそうになりながらも、AIを手放すことができなかったそうです。

校長は、「因小失大」という四字熟語を紹介しながら、将来への影響を十分に考えずにAIを利用することの危険性について話し、生徒たちに無知であることを自覚することによって、知ることへの敬意を持ってほしいと呼びかけました。

 続いて、教務部長から講話がありました。ご自身がこの夏に訪れたナミビア共和国での体験を通して得た感動について紹介しました。また、スマートフォンのない時代の海外旅行での経験から、失敗を恐れず挑戦することで新たな経験や知識が広がることの大切さを伝えました。

また、今回も放送部の皆さんの協力のもと配信を行いました。それぞれの分担にそってテキパキと動き、スムーズな進行をしてくれました。

 

始業式の後、夏季休業中に顕著な成績を上げた生徒の表彰と報告を行いました。結果は以下の通りです。

放送部 第73回NHK杯全国高校放送コンテストアナウンス部門 準決勝進出

軽音楽部 第1回kyoto summer contest 奨励賞 バンド名「落ちてくるナイフはつかむな」 その結果、第46回近畿高等学校総合文化祭に京都府代表で出場

華道部 第5回近畿地区学生いけばな競技会 準優秀賞

数学ラボ 第49回日本神経科学大会 第69回日本神経化学大会 第36回日本神経回路学会大会「NEURO2026」高校生ポスター発表 優秀賞

ESS部 全国国際教育研究大会 第46回高校生英語弁論大会 全国国際教育研究協議会会長賞(下記画像)

 

7月28日(火)に、標記の巡検に1,2年生23名が参加しました。

巡検とは、自ら地域をじっくり「歩いて、観察して、学ぶ」というプロセスを大切にするフィールドワークの形態です。このセミナーは、大阪市の都心部を舞台に、地理、歴史、政治、経済のそれぞれの知識を結集して、「地域の捉え方」を学ぶという巡検です。昨年度に続き2回目の取組です。

主な訪問箇所と学習内容は次の通りです。

①北大江公園

  「ブラタモリ」も訪れた公園。都心部の台地・低地の対照性とそれに対応した土地利用

②北船場(きたせんば)

  大坂城の城下町、都心地域の都市機能(学術、証券・金融、薬などの地域特化)

③大阪取引所(案内付き見学ツアー)

  大阪の金融経済の変遷、「デリバティブ(金融派生商品)」取引の内容

④中之島・「水の都」

  蔵屋敷の立地、「大大阪」時代の都市問題の発生と都市整備

⑤大阪堂島浜タワー展望台

  キタ・船場・ミナミの都市景観の特質、CBD(Central Business District:中心業務地区)の形成

⑥「うめきた」地区

  バブル経済崩壊以後の都市の再生、大規模再開発の展開とその実態


以下は参加した生徒が提出したコメントの一部です。

「今回のサマーセミナーに参加して、街の見え方が変わった気がしました。普段何気なくみていた風景にも、その風景が形成された背景があって、地理的な要因や歴史的な要因、政治的な要因などが絡み合って街が作られていることがわかりました。」

 

教科書にある世界だけでなく、実際に現地を訪れ、まさに「ほんまもん」に触れて学習するよい機会になったのではないかと思います。

何気なく存在しているような「空間」や「景観」、「地域」も、それを捉えるツールがあれば、鮮やかに、色づいてみえてきます。

そして、ふとしたことを疑問に感じたり、興味深く思ったりします。こうした営みを今後も大事にしてほしいと思います。

 

7月18日(土)~20日(月)に、標記のプログラムに校有林調査ラボ、サイエンス部の生徒14名が参加しました。このプログラムは、スーパーサイエンスハイスクール事業の一環として、京都府立丹後海と星の見える丘公園(以下、うみほし公園)をフィールドに実施しています。今年度で6回目の取組です。

研究テーマや調査研究の手法について理解を深めること、そして研究結果を各種学術学会で報告することを目標に据え、生徒が主体的に森林環境調査を実施します。


【1日目】

うみほし公園に到着後、開講式が開かれました。まず調査を行う上での注意事項を確認し、調査に向けた気持ちを高めました。全員で機材の搬入や1日目の作業内容の確認も行いました。はじめて参加する生徒はやや緊張感のある面持ちでしたが、昨年の経験者が作業分担を主導し、その内容を分かりやすく伝えてくれました。


調査の一環として、測線引き、穴掘り、下見を3つの班に分かれて行いました。

測線引きチームは、調査地域をぐるっと囲むように目盛りの入ったロープや巻き尺を設置していきます。これは、調査対象地域を計量的に把握したり、土壌や樹木、昆虫などの採集場所を定義したりする上で必要な作業です。2年生で経験のある生徒が先導してくれました。

穴掘りは、土壌断面の確認やその記載・分析に向けた基礎的な作業です。木々の間から日差しが照り付ける中でしたが、チームで相互に声を掛け合い、適宜休憩をとりながら作業を進めました。

下見チームはさらに二手に分かれました。そのうちのひとつでは、ティーチングアシスタント(TA)として参加してくれた本校卒業生が今回初めて参加する1年生を案内してくれました。また、校有林調査ラボですでに個人テーマを設定したメンバーも翌日の調査に向けて下準備を進めました。


その他

うみほし公園内の宿泊棟からみえる栗田(くんだ)半島の北端には、典型的な「溺れ谷」の地形があります。夜には天橋立付近で打ち上げられる花火をみて、さらに望遠鏡を使って夏の星座を観察することもできました。その名の通り、「うみ」と「ほし」で1日目の調査の疲れを癒やすことができました。


【2日目・3日目】

熊の目撃情報があったため、森林での調査は断念することとなりました。

秋以降の外部での研究発表にむけてポスターの案を構想したり、採集した昆虫の標本作成に向けた下準備をしたり、プログラムに参加できなかった生徒の研究材料になる「青い松ぼっくり」を採集したり...その場その場で「今何ができるか」を主体的に考え、有効に時間を使いました。


地理や地学、物理に関する学習もできました。これまで校有林調査ラボが行ってきた研究や、丹後地域の人口構造やうみほし公園周辺の地形、苦手意識を持ちやすい分野における物理の勉強方法についてなど、教員・TAによる講義が行われました。参加生徒は熱心に耳を傾けていました。学校とは異なる場所・状況での講義を新鮮に感じたようです。


【最後に】

プログラム前の調査立案・機材準備から現地での活動まで、参加生徒は主体的に、自ら行動してくれました。調査研究にむけたスキルをさらに高めることができたのではないかと思います。

校有林調査ラボ、サイエンス部での活動は今後も続きます。希望生徒は9月19日(土)~9月21日(月)に熊本県玉名郡で行われる「JFR in 熊本」にも参加します。今回のプログラムで得た経験を活かして、さらに研究・探究を深めていくことを期待しています。


 

その1、その2の記事の続きです。

 

午前中の3年生の研究発表を聴講したあと、1年生はミニ探究の発表会を行いました。これまでの総合的な探究の時間(「ロジカルサイエンス」)で取り組んできたグループ探究の成果を4分間のプレゼンテーションにまとめ、報告しあいました。

 

テーマは「新たな価値を生み出すアップサイクルのアイデア」。

廃棄される予定の素材や製品に、デザインや機能などの面で新たな付加価値を与えて再利用する創造的な営みです。

 

5限目は各クラスでの発表会で代表グループを決定し、6限目はその代表グループが1年生全体にアイデアを紹介しました。

学年全体での発表会では以下のようなアップサイクルのアイデアが提案されました。

・チョークを人工サンゴに

・制服を車のシートに

・落葉を合羽・傘に

・果物の皮を上靴や繊維・衣服に

・鉄道切符をカイロに

・コンタクトレンズ容器を肥料・絵具に

 

どのグループからも、新たな価値をいかに生み出すのかを論理的に考え、そのオリジナリティを説得的に訴えようとする姿勢を感じました。

3年生の発表に刺激をうけつつ、自らも探究発表をおこなうことで、探究の面白さや難しさを実感する機会になったのではないかと思います。

 

今後、夏休みの体験型企画(「サマーセミナー」)や2年生での探究に向けた所属ラボの選択があります。

興味のある研究分野や自身のキャリアについて考えながら、高校での探究を楽しんでほしいと思います。

 

4月29日(水・祝)、地理・地図ラボ、地学ラボ、サイエンス部、校有林調査ラボの希望者を対象に、令和8年度地理地学丹後巡検を実施しました。教科・ラボを越えて、今後本格化する課題研究に向けた視点や知識を得ることを目的に、2年ぶりに実施しました。以下では主な巡検箇所と学習内容を紹介します。

 

⓪バス車内

丹後地域に向かうバスの車内では、亀岡以北の地域の地学的・地理的知見について、オンラインミーティングで資料を提示しながら、教員が講義を行いました。これがこの巡検の特色のひとつです。例えば、

 

「〇〇〇、△△△の道も遠ければ、まだふみもみず□□□」

 

この和歌から読み取れる丹後・中丹地域の位置や、亀岡の気象、保津峡の地形、城下町・宮津の空間構造、市町村合併や市庁舎の立地をめぐる行政の地理など、多様な視点から地域・空間を捉えるポイントを紹介しました。参加生徒はバスの車窓を観て、メモをとりながら、理解を深めました。

後述の「京都府立 丹後海と星の見える丘公園」に行く前には、嵯峨野高校がこれまで現地にて行ってきた調査について、校有林調査ラボ、サイエンス部の2年生がわかりやすく説明してくれました。


①天橋立

「三人寄れば文殊の知恵」で知られる知恩寺・文殊堂(南側)から、古代に丹後国の国府が設けられた府中側(北側)に向けて、松並木を歩きました。

 

松並木の入り口近くには廻旋橋があります。観光船やニューカレドニアからのニッケルを運ぶ艀(はしけ)船を通すため、一時的に歩行者などの通行を止めて、橋を廻旋させて航路を作る必要があります。

 

しばらく歩くと「磯清水」と呼ばれる真水が湧き出るポイントがあります。生徒は、「海水に挟まれた天橋立の砂州内で、なぜ青々とクロマツが生育するのか」について考えました。この仕組みは真水の地下水がレンズ状に砂州下に存在する「ガイベン・ヘルツベルクのレンズ」という現象で説明できます。参加生徒のレポートからは、この現象に特に興味をもったことがうかがえました。


②京都府立 丹後海と星の見える丘公園

宮津市里波見(さとはみ)に位置する、海と山に囲まれた自然豊かな公園施設です。嵯峨野高校では約10年に渡り、森林や土壌の調査地として訪問しています。ここでは、課題探究に向けたサンプリングを行ったり、山地での調査に向けた教員の講義を聴いたりしました。

 

ここでは昼食もとりました。参加生徒は天橋立を渡り切ったあとにある地元スーパーで購入したお弁当などを食べました。地域ならではの食を楽しんだ生徒もいたようです。


③伊根の舟屋

漁村として初めて重伝建(重要伝統的建造物群保全地区)に指定された「伊根の舟屋」を道の駅から見学しました。1階が船のガレージ、2階が居室になっている舟屋ですが、なぜこのような形態がみられるのか。主な理由として、伊根湾が日本海側に対して南を向いているため波が比較的穏やかであり、また、湾口に位置する青島が天然の防波堤として役割を果たしているため、このような空間利用が可能であったと考えられます。

 

伊根地域では伝統的に鰤(ぶり)漁が行われてきました。1階部分のガレージは主に鰤漁に出るための船を停留させておくために設けられました。現在は、農林水産業をめぐる変化や造船技術の進歩などを背景に、1階部分のコンクリートによる埋め立てや宿泊施設としての利用もみられます。社会環境の変化と景観の変化の関連について、学びを深めました。


④山陰海岸ジオパーク

日本で11か所指定されているユネスコ世界ジオパークのひとつです。ここでは、丹後半島海岸部の地形の多様性について確認しました。

 

丹後半島最北端の経ヶ岬灯台付近にみられる断崖絶壁。この一帯では海食崖という地形が見られます。西に進むと、この海食崖から一転、海岸段丘と呼ばれる、段々状になった海岸地形がみられる地域へと移り変わります。マグマが貫入した岩脈のひとつである「屏風岩」も車窓から確認しました。

 

さらに西に進んで旧網野町地域の「琴引浜」を訪問しました。海沿いの砂浜で砂を集め、両手でそれを擦るような動きをすると、「キュッキュッ」と音が鳴ります。鳴き砂です。このような体験ができる場所は国内でも限られています。丸く研磨された石英粒などの構成比率が大きいこと、冬の比較的大きな波によって砂が十分に洗浄されること、そして、砂浜が人為的に汚れないように保全や啓発活動を進めることなど、さまざまな条件が必要です。ガイドの方の説明に耳を傾けながら、体験的に自然を捉えることができました。


⑤郷村断層(小池地区)

最後に、京丹後市網野町郷(ごう)にある断層について学習しました。写真からは1927年北丹後地震の際にずれ動いたことがわかります。撮影者からみて奥側が左にずれていることから、左横ずれ型の地震に分類されます。

 

よく耳にする「活断層」という語句は、この北丹後地震とこの郷村断層(地震断層のひとつ)を背景に使用されるようになったとされています。教科書で出てくる語句の起源が、実は京都の地形にあるのです。参加生徒は、京都という地域について新たな視点を得ることができたようです。


さいごに

 

「地形・水・地質といった自然条件が人間の生活や社会制度、防災に大きく関わっていることを実感した。今後は、単に地形を知識として覚えるだけでなく、それが人間活動にどのような影響を及ぼすのかという視点を持って学習を深めていきたい。」

 

ある生徒が提出したレポートの一部です。

参加生徒は、地理や地学をはじめ、複数のレンズを使って事象を捉える重要性を感じてくれたようです。

今後本格化する課題探究にむけて、自ら現地を訪れ、様々な視点で物事を追究する、そしてその営みを楽しむという「ほんまもんの学び」を大事にしてほしいと思います。

 

第45回全国高校生読書体験記コンクールにおいて、本校1年生の作品が一ツ橋文芸教育振興会賞を受賞しました。
これは、応募作品55961編の中から選ばれた中央入賞8編のうちの一つです。
東京で行われた表彰式では、他の受賞者の方との交流も楽しむことができました。
今回の受賞については、先日の本校修了式でも全校生徒の前で紹介させていただきました。
受賞作品は以下のページからお読みいただくことが可能です。
www.hitotsubashi-bks.jp/contents/news/260130.html


なお、今回の受賞に伴い、学校賞として、楯および「集英社文庫100冊セット」をいただきました。
さらにもう1編、本校1年生の作品が入選したことに伴い、学校賞として、「集英社国語辞典」をいただきました。
「集英社文庫100冊セット」「集英社国語辞典」は図書館にあります。
校内の読書活動がさらに盛り上がっていくといいですね。



 

 2月12日(木)1年生7・8組を対象に、SSLⅠにおいて表題の講義をしていただきました。

 講師の稲田圭さんは本校の卒業生で、現在は京都大学大学院の博士後期課程で昆虫の遺伝子に関する研究に取り組んでおられます。一昨年度よりSSLⅡのTAとして生物ラボの課題研究指導にも来ていただいており、今回は初めて講義をしていただきました。

 稲田さんからは、あらかじめ「もし、あなたがゲノム編集で生物を自由に"創り変える"ことができるとしたら、どのような生物を生み出したいですか?」という問が投げかけられており、1年生の回答をもとに、さまざまな実在する様々な生物の生態やゲノム編集の可能性について教えていただきました。次に、現在研究しておられるマダラシミの特定遺伝子欠失が形態形成に与える影響に関して話しをしていただきました。

 最後は「"良い研究"とは何か?」について考えました。その中で、研究の有用性は未知であり、必ずしも役に立つ研究を目指す必要はないことや、興味や気づきから生まれたアイデアから研究テーマに昇華させたものは、どれも良い研究になり得ると教えていただきました。

 いま、まさに研究テーマに頭を悩ませている1年生にとっては、非常に元気づけられる先輩からの講義でした。

 

芸術文化週間の一環として、本校卒業生で福田美術館で学芸員をされている方にご講演いただきました。

今回は、「学芸員の仕事」についてご自身の経験をもとにお話ししていただきました。

学芸員が展覧会のテーマ、展示作品を決めたり、解説文をいかに来場者に読んでもらうかを工夫したりと、1つの展覧会開催に向けてやりがいと責任感をもって仕事にあたっておられる様子が講話の中から伝わり、社会で活躍する先輩の話に生徒たちは興味深く聞き入っていました。

講演後の質疑応答では、学芸員の仕事に就くには大学でどのような勉強をするのか、学芸員になるための就職活動での経験談等、高校生の疑問にまっすぐに答えていただきました。

参加者からは、なかなか学芸員の仕事について知る機会がないので知れてよかった、将来芸術に関わる仕事に就きたいと考えていたので興味深かったという感想がありました。

 

芸術文化週間の一環で、本校音楽科の教員が「ほんまもんコンサート」を開催しました。

昨年度に続き2回目の開催です。

今年度はプロの声楽家(ソプラノ)の方をゲストにお招きし、本校の音楽科教員のピアノ演奏で生徒にも馴染み深い校歌やジブリの曲、本格的なカンツォーネも披露されました。

コンサート当日、開場とともに熱心な音楽ファンの生徒が特等席を確保していました。「ピアノ演奏家としても活動する先生の手元を近くで見たい!」「プロの声楽家の迫力を間近でみたい!」と、この特別な機会を楽しみにしていた様子。

開演時には音楽室に多数の生徒・教職員が集まり、演奏が始まると学校とは思えない優雅な時間が流れました。

優しく、美しい歌声から、まさに身体が楽器であるかのようにお腹から頭の先まで声を響かせるような、美しくも迫力のある歌声で観客は「ほんまもんの音楽」に惹きこまれました。

目の前で見るから感じる「ほんまもん」の凄さを鑑賞でき、素晴らしい経験をさせていただきました。



 

今年度も2学期期末テスト後の12月12日から17日まで、芸術文化週間として教科やクラブ、図書委員会の作品展示、発表を実施しました。会期途中の13日(土)には、保護者参観日として約120名の保護者の方にお越しいただき、嵯峨野の文化力の高さも実感いただけたかと思います。

今年度は校内各所に作品を展示し、校舎内を生徒たちの作品で彩りました。

勉強や探究活動、クラブ活動で忙しい嵯峨野生に、教室移動時や休み時間の隙間時間に芸術や文化に触れ、少しでも心豊かな時間を持ってほしいという思いで展示しました。

実際に生徒たちは友人の作品を見つけて感想を言い合ったり、じっくりと見入ったりして作品を鑑賞していました。

嵯峨野生の素晴らしいところは、他人の良いところを見つけ、それぞれの個性を尊敬する姿勢持っているところです。芸術文化週間では、作品鑑賞を通じてそんな嵯峨野生の姿がいたるところで見ることができました。

授業作品はもちろん、クラブの作品も力作揃いです。茶道部は校有林で採った土で制作した茶碗、華道部はクリスマスに合わせた華やかな作品、放送部は全国大会や近畿大会出場を果たした映像作品の上映、美術部、デザイン工芸部、写真部は作品展示を行いました。

発表部門では、軽音楽部、ダンス部、バトントワリング部、吹奏楽部が芸術文化週間にむけて準備してくれ、観客を楽しませてくれました。

作品制作や、演奏、演技、ダンスで表現することはこれから大人になるうえでも貴重な経験です。校内での小さな発表かもしれません。でも、10代の「今」だからできる表現をこれからも大切にしてほしいと思います。


また、今年度は現在、芸術大学や建築デザイン系大学に在学している卒業生の作品も展示しました。自分の「好き」を高校時代に見つけ、それぞれのフィールドで頑張っていることが作品から伝わります。嵯峨野高校では、芸術系に進学する生徒は少数ですが、芸術系に関心を持っている在校生に先輩から作品を通じてエールを送ってくれました。






 

 9月26日(金)、2年生を対象に表題の講義が実施しました。講師は京都大学大学院農学研究科の博士後期課程に在籍しておられる丸岡毅さんです。丸岡さんは2015年に本校を卒業された先輩です。

 丸岡さんは修士課程在籍時に、飼っていたガの幼虫に桜の葉を食べさせたところ、フンがとても良い香りをしていることに気づいたそうです。「これは・・・!」と、大胆にもお茶として飲んだところ、とても美味しいことを発見しました。その後丸岡さんは、様々な人と関わりながら「株式会社 虫秘茶」を立ち上げたところ、ミシュラン三つ星レストランにも認められ、NHKの番組にも取り上げられるなど、一躍話題の人となりました。現在はビジネスを拡げながら、耕作放棄地の利活用など地方活性化にも取り組んでおられます。

 丸岡さんが持参された様々な[幼虫]×[葉っぱ]の組み合わせによるフンのサンプルの「香り」を楽しみながら講義を聴きました。いろいろな幼虫を試されたそうですが、ガの幼虫が一番良いそうです。

 丸岡さんからは「Open-mindedであってください」「バカであってください」「好きなものを(意識的に)集めてください」とのエールをいただきました。ご講演後は生徒からの質問が続き、終了後も残って話を伺う生徒もいました。

 

 

 なお、翌日(9月27日)には大阪万博で「地球の未来と生物多様性」をテーマとしたパネルディスカッションに参加されていました。今後のご活躍にますます目が離せません!

 
 
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