7月31日(金)、京都大学大学院農学研究科の土壌学分野研究室を訪問しました。こちらの研究室では、持続的な土地管理法の確立/多様な生態系における土壌の特徴と物質動態の解明/人間と土壌・自然・農業の関わり を主なテーマとして研究しておられます。
まず、渡邉哲弘先生から窒素がどのように循環していくかについて御講義いただきました。植物には窒素化合物が不可欠です。空気中の窒素は窒素原子が共有結合で強固に結びついており、そのままでは不活性ですが、マメ科植物の根粒菌などの細菌によるアンモニア合成(生物学的窒素固定)や、稲妻の放電による窒素酸化物合成などを経て土壌に取り込まれ、植物に吸収されていく過程を学びました。
その後、理学研究科植物園と、農学部の畑それぞれで土を採取し、水抽出して濾過後、濾液中のアンモニウムイオンと硝酸イオンの含有量の違いをパックテスト®により評価し、森の土はアンモニウムイオンが多く、畑の土は硝酸イオンが多いことを確認しました。さほど離れていない2カ所の土壌を比較しても、窒素の存在状態が大きく異なることを実感することができました。なお、実験のTAとして、本校のOGもご指導くださいました。
実習終了後に研究室を見学させていただきました。我々が生活している身近な土を研究するためには、高度な科学的原理に基づく様々な装置が必要であり、いずれも高価で、研究には資金も大切であることを感じることができました。
全体実習終了後、「ジャパンフィールドリサーチ(JFR)」で土壌調査研究に取り組んでいる5名は、研究室に移動して渡邉先生に加えて真常仁志先生とディスカッションし、取り組もうとしている研究テーマに関する貴重なアドバイスをいただくことができました。大変有意義な半日間となりました。