部活動

令和6年6月8日(土)~6月9日(日)

京都大学農学部ILASセミナー主催の飛騨研修に一泊二日の行程で洛再Links同好会を中心に2、3年生7名の生徒が参加しました。

研修1日目
 土曜日、朝8時に京大時計台前を出発し、一路飛騨古川町を目指します。車内には京都大学1回生ILASセミナーの学生、農学部の修士課程の大学院生、そして『里山おーぷんらぼ』でもお世話になっている京大の德地先生、張先生、そして少し緊張気気味のLinksの面々が揃います。
 お昼過ぎ、予定通り飛騨古川町の『Fab Cafe HIDA』に到着。見上げると立派な梁が縦横に通る古民家を改修した建築で、今回の研修の拠点になります。ここでパナソニックのマニュファクチャリングイノベーション本部の中田さん、和田さんが合流。
 研修テーマは『持続可能なもづくり』。"木工の郷"飛騨の地の現状や課題を通して、今までの、そしてこれからの「ものづくり」のあり方を考えます。目的やプログラムについて德地先生、ナビゲイター役のヒダクマのアヤさんからの説明を受けた後、工房を備えた宿泊施設FabCafe HIDAを一回りし、通称"岡田さんの森"へバス移動。そこでは飛騨地方の森の特徴や歴史、そして現状について学びます。広葉樹の比率が7割と高く冬季にはまとまった積雪がある飛騨ならではの植生に生徒達も興味津々。何よりも見た瞬間に樹木の説明をしてくれるグーグルレンズ要らずの大学院生の存在感に圧倒されます。
 里に戻り西野製材所、柳木材製材所を見学。飛騨と木材の歴史、受け継がれる職人の技、日本そして飛騨の林業の現状、後継者問題、循環型社会へのアプローチ等、質・量ともに深いレクチャーに生徒達もなんとか食らいつきます。
 FabCafeに戻り全員で1日目の振り返りを行います。案内役は農水省政策研究所の法理さん。東京から駆けつけてくれました。和やかな場を演出しつつ学生達を深い学びのゾーンへ導いてくださいます。
 体と頭をフル稼働した後は夕食タイム。FabCafe関係者からMotherと慕われる小倉さんが腕を振るった地元産の食材を使った郷土料理が参加者の疲れを癒やしていきます。
 夕食後のフリータイムでは、高大連携かくあるべしといえるような交流が生まれました。数学のテストを週明けに控えた3年生などは勉強のしかたを聞いたり、予想問題を出してもらったり。勉強だけでなくいろんな話ができたようです。

研修2日目
 生徒達は8時の朝食までに早起きしてまちを散策。朝食はMotherの作る人気のベーグルを中心としたヘルシー料理。1日のエネルギーを充填します。
 2日目のメインはFabCafeから川沿いの道を歩いて7分の『飛騨職人生活』を営む堅田さんの工房での木工体験。指導は飛騨生まれ飛騨育ちの若き木工職人、浅岡さん。学生達は飛騨産の広葉樹を使ったイスづくり、またはマグカップ、カッティングボードづくりにチャレンジします。それぞれ工夫を凝らし素材と格闘すること3時間余り。一生ものになりそうなMyチェア、Myカップ、Myカッティングボード(言いにくい!)ができあがります!

 木工体験を終えFabCafeに戻り研修の振り返りを行います。
 高校生、学部生、大学院生、大人の順番で木工体験の振り返りと2日間のまとめを発表していきます。それぞれの年代、経験、環境、立場からの視点や感じ方を肩肘張らず率直に話します。たった2日間ではありましたが参加者全員(高校生はもとより大人も含めて)に成長が感じられる発表でした。
 最後のまとめとして德地先生のお話の中にあった「樹齢80年の木で作ったモノを、あなたはこの先何年使うのですか?」という問いかけが心に響きました。森と人、森と社会、モノとヒト、人と人、、、飛騨の地で体験を通してさまざまな関係を学びながら今回の研修テーマ『持続可能なものづくり』について、それぞれが深い学びを得たと思います。

お世話くださったすべての方々に感謝!!


 
 
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