学校生活School Life
幼少期から、英語に触れていると後の英語習得率が格段にアップするという事例から
いかに自然な形で英語に触れあう環境を作るかどうかを探究していた「幼児と英語教育」チーム。
※前記事参照
地域の方々にもご協力いただき、インタビューやイベントへの参加などの活動を経て
いよいよ自分たちの考えをアウトプットする時期へと入りました。
そこで彼女たちがアウトプットとして選択したツールは、オンラインでのイベント企画!!
この企画を彼女たち自らやりたいと話に来てくれたことが、心から嬉しいと感じました。
そしてとても感心しました。学んできたことを自分たちなりに咀嚼し、そのままにせず
お世話になった地域の方々へと還元したいという、その想いが素晴らしいと思ったのです。
ですが、イベント企画というものは当日にいきなり行って、上手くいくというものではありません。
世の中の様々なイベント企画は、それが出来上がるまでに相当な時間をかけて
綿密な準備が成された上で公開されているのです。
現在、世の中は驚くスピードで変化しており、
イベントの形も従来のものからこの1年ほどの短い期間の間に劇的に変わっています。
このオンラインでの配信イベントというのは、彼女たちにとってさらに成長できる大きな機会となり、
大変有意義な学びの時間になると判断しました。
そこでまず、彼女たちに向けてイベントの企画をするときの流れを説明し、
「項目ごとに自分たちで考えられる部分を埋めていってごらん」と促しました。
例えば、①企画名(シンプルで分かりやすく、且つインパクトがあるもの)
②日時の設定 ③主旨説明・・・といったように10項目くらいの手順を踏んで考えていきます。
またオンラインで配信するときの方法として、特に定員など制限をかけずに予めURLを公開して
オープンな状態で実施するのか、あるいは事前申し込み制にしてある程度参加者を絞った状態で
実施するといった主に2つのやり方がありますが、それぞれのメリット・デメリット(リスク)についても
みんなと確認する作業を行いました。
その上で今回は、より多くの方に知っていただきたいという彼女たちの想いを汲んで
公開イベント(オープンな状態)として実施することに決めました。
イベントの主旨と具体的な内容が決まったところで、
次はそれを知っていただくために告知・集客をしなければいけません。
ただ、今回に限り時間があまりないことから周りの大人たちでサポートしました!!
そして1月15日。いよいよオンラインイベントの当日を迎えます。
配信の準備をしながら、参加してくださる人はいるかな...。
と少し不安そうにしていたメンバーでしたが、開始予定時刻になると画面上に続々と地域の方たちのお姿が!
お二人の小さなお子様と一緒にご参加してくださったお母さん、地域での英語教育に力を入れている
ビジネスマンの方、高校生の探究学習をいつも応援してくださるIターン(移住者)の方、
英語教育にご関心のある大学生の方がイベントを覗きに来てくださいました。
彼女たちのこれまでの経験や学びを踏まえた上で、「これは使える英語教材!」として
手軽に楽しみながら英語を学べる教材の紹介を中心に会は進行していきます。
そこに地域の方から、更なる有益情報を加えていただくといった素敵なやりとりも生まれ、
企画者である生徒たちと参加者のみなさんが対話をしながら交流を育めるといった、
非常に有意義な時間を過ごすことができました。
この体験を通して、彼女たちは大きな一歩を踏み出せたのではないでしょうか。
調べ学習から始まり、社会人の方からお話を聞くことでさらに知見を広げ、今度は実際に現場へ
自分たちの足で出向き、当事者の想いや現状を把握した上で、イベント企画にまで
繋ぎました。彼女たちにとって初めての経験も多く、きっと苦労した部分もあると思います。
しかし、それも含めて「やってよかった」とイベント後、晴れやかな笑顔を向けてくれた時、
「あぁ、これからは自分たちで何でもできるだろうな」と確信しました。
来月には、最終報告会もひかえています。
最後にどんな発表が聞けるのか、楽しみです。